人気ファンタジー時代小説「しゃばけ」シリーズ20周年記念企画 第1巻を歌舞伎俳優・中村隼人が朗読で配信開始
2021.7.26
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Amazon オーディオブックAudible(以下、オーディブル)、松竹株式会社(以下、松竹)と株式会社新潮社(以下、新潮社)は、畠中恵著の人気ファンタジー時代小説『しゃばけ』シリーズの第1巻を歌舞伎俳優・中村隼人の朗読で、2021年7月26日(月)よりオーディブルで配信を開始する。
3社は今年6月に、累計900万部を販売した『しゃばけ』シリーズの20周年を記念し、シリーズ各巻を総勢18名の歌舞伎俳優の朗読でオーディオブック化し、オーディブルでの独占配信を発表。第1~6巻は以下の歌舞伎俳優の朗読で制作・配信する。
作品名:しゃばけ 朗読:中村隼人 配信開始日:7月26日9時
作品名:ぬしさまへ 朗読:上村吉太朗 配信開始日:8月27日9時
作品名:ねこのばば 朗読:市川弘太郎 配信開始日:9月24日9時
作品名:おまけのこ 朗読:市川笑野 配信開始日:10月29日9時
作品名:うそうそ 朗読:中村かなめ 配信開始日:11月26日9時
作品名:ちんぷんかん 朗読:中村鶴松 配信開始日:12月24日9時
朗読に際し、中村隼人のコメントが到着した。
中村隼人コメント
『しゃばけ』には人間や妖(あやかし)など、複数のキャラクターが登場します。たくさんの役を声だけで演じ分けることの難しさを感じながらも、歌舞伎での経験を活かせる点も多くあったので、楽しんで収録をすることができました。聴いていただけると嬉しいです。
作品情報
「しゃばけ」シリーズ概要
「しゃばけ」シリーズは2001年第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品として単行本化された後、ほぼ1年に1作のペースでシリーズ化され、ファンブック『新・しゃばけ読本』もベストセラーとなった大人気ファンタジー時代小説です。
2016年には、5巻以上の複数巻で文庫を刊行している、もっとも優秀な大衆シリーズ文学作品と、その作家に贈呈される第1回吉川英治文庫賞も受賞。サイン会開催時には親子3代にわたるファンも来場するほど、すべての世代から愛されています。
今年は20周年のアニバーサリーイヤー。6月24日には文庫最新刊『てんげんつう』、7月19日に単行本最新刊『もういちど』、7月8日にコミカライズ最新刊『しゃばけ』が発売。さらに12月には大人気『えどさがし』に続くスピンオフ作『しゃばけ外伝第2弾(仮)』が発売予定です。
【原作者プロフィール】
畠中恵(はたけなか・めぐみ)
高知県生れ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。その後、都筑道夫の小説講座に通って作家を目指し、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。また2016(平成28)年、「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞する。他に「まんまこと」シリーズ、「若様組」シリーズ、『つくもがみ貸します』『アコギなのかリッパなのか』『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『まことの華姫』『わが殿』『猫君』『あしたの華姫』『いわいごと』などの作品がある。また、エッセイ集に『つくも神さん、お茶ください』がある。
【オーディブル版「しゃばけ」シリーズ】
製作:Audible Studios
演出:齋藤雅文
構成:立石恭子
音響:内藤博司(松竹ショウビズスタジオ)
制作:松竹 開発企画部
【朗読出演者プロフィール】
第1巻『しゃばけ』
中村隼人(なかむら・はやと)
1993年生まれ。2002年2月歌舞伎座『寺子屋』の松王丸一子小太郎で初代中村隼人を名のり初舞台。スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』のサンジなどを好演、『新版 オグリ』、新作歌舞伎『NARUTO -ナルト-』でダブル主演を果たす。10年7月「歌舞伎のみかた」の解説と『身替座禅』の腰元小枝で、11年6月「歌舞伎のみかた」の解説と『義経千本桜』四の切の駿河次郎で、13年3月『隅田川花御所染』の吉田松若丸で、同年6月「歌舞伎のみかた」の解説と『紅葉狩』の侍女野菊で、14年3月『菅原伝授手習鑑』車引の桜丸で、17年6月「歌舞伎のみかた」の解説と『毛抜』の秦秀太郎で国立劇場奨励賞。
中村隼人からのメッセージ
第2巻『ぬしさまへ』
上村吉太朗(かみむら・きちたろう)
2001年生まれ。07年5月第三回「みよし会」『傾城阿波の鳴門』どんどろ大師の巡礼お鶴で上村吉太朗を名のり初舞台。09年片岡我當の部屋子となる。11年5月、13年4月十三夜会賞奨励賞。19年6月『神霊矢口渡』の傾城うてなで国立劇場奨励賞。
第3巻『ねこのばば』
市川弘太郎(いちかわ・こうたろう)
1983年生まれ。93年8月国立劇場〈市川右近の会〉『勧進帳』の太刀持で三浦弘太郎の名で初舞台。95年7月市川猿之助(現・猿翁)の部屋子となり、歌舞伎座『小猿七之助』の日吉丸で市川弘太郎を名のる。2013年1月大阪松竹座『毛抜』の八剣数馬ほかで名題昇進。
第4巻『おまけのこ』
市川笑野(いちかわ・えみの)
1979年生まれ。97年市川猿之助(現・猿翁)に入門し歌舞伎座『夏祭』の仲居、『當世流小栗判官』の腰元、同行の僧ほかで市川笑野を名のり初舞台。2013年1月大阪松竹座『義経千本桜』四の切の腰元紅葉などで名題昇進。16年ラスベガスでの新作歌舞伎『獅子王』に出演。
第5巻『うそうそ』
中村かなめ(なかむら・かなめ)
1976年生まれ。4月国立劇場『夏祭浪花鑑』の捕手ほかで能美雅一の名で初舞台。01年、中村扇雀に入門。15年4月歌舞伎座『廓文章』の太鼓持四郎八ほかで初代中村かなめを名のり名題昇進。17年新作歌舞伎「氷艶 hyoen2017『破沙羅』」や18年松竹大歌舞伎近松座訪露公演に参加。
第6巻『ちんぷんかん』
中村鶴松(なかむら・つるまつ)
1995年生まれ。2000年5月歌舞伎座『源氏物語』の竹麻呂で清水大希の名で初舞台。05年中村勘三郎の部屋子となり二代目中村鶴松を名のる。18年2月博多座『鰯賣戀曳網』の傾城錦木ほかで名題昇進。同年、平成中村座スペイン公演に出演。テレビ、映画等多岐にわたり活躍。