ピティナ・ピアノコンペティション「特級」ファイナリスト4名が決定

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クラシック
2021.8.17
『第45回ピティナ・ピアノコンペティション』特級ファイナリスト(上段左より五条玲緒、野村友里愛 下段左より進藤実優、今泉響平)

『第45回ピティナ・ピアノコンペティション』特級ファイナリスト(上段左より五条玲緒、野村友里愛 下段左より進藤実優、今泉響平)

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参加者のべ約45,000組(予選~全国計)を誇る、世界でも最大規模のピアノコンクール『ピティナ・ピアノコンペティション』。その最高位である「特級」部門 セミファイナルが2021年8月16日(月)第一生命ホールにて行われ、同19日(木)サントリーホールでの決勝に進むファイナリスト4名が決定した。

「特級」は、国際コンクールにも通用するピアニストを輩出することを目的にその選考過程が設計されており、ファイナルでは、大井剛史指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とともにコンチェルトを披露する。過去グランプリは阪田知樹(2011)、角野隼斗(2018)、亀井聖矢(2019)ら。

ファイナル(8月19日(木)16:30~)は無料ライブ配信あり。グランプリ・銀賞・銅賞・入選のほか、『特級ファイナル』来場者の投票による「聴衆賞」、そして『特級セミファイナル』『特級ファイナル』ライブ配信の視聴者による投票で決まる「オンライン聴衆賞」(視聴した長さに応じて持ち票を割り当て/2021年度より新設)が設けられている。ライブ配信等詳細は公式サイトにて確認してほしい。

ファイナリストおよびファイナル演奏曲は以下のとおり(※演奏順に記載)。

特級ファイナル進出者/プロフィール・曲目(ファイナル)※演奏順

【1】五条玲緒(ごじょう・れお) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18

五条玲緒(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

五条玲緒(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

2歳よりヤマハ音楽教室で音楽を学ぶ。2012年より3年間、ヤマハマスタークラスに在籍。ピティナ・ピアノコンペティションF級全国大会入選。ポッツォリーノ国際コンクール(イタリア)カテゴリーD第1位。ヴァルセシア国際音楽コンクール(イタリア)ジュニア部門カテゴリーF第1位。第4回ラ・パルマ・ドーロピアノコンクール(イタリア)セミファイナリスト。静岡音楽館AOI第23回「静岡の名手たち」オーディション合格。せんがわピアノオーディション優秀賞、及び下田幸二賞受賞。オレッジョピアノコンクール(イタリア、オンライン開催)第1位。
これまでにピアノを今野尚美、本田聖嗣、角野裕の各氏に師事。現在、東誠三、黒田亜樹の両氏に師事。草津音楽アカデミーにてブルーノ・カニーノ氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、東京藝術大学器楽科3年在学中。

【2】野村友里愛(のむら・ゆりあ) チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

野村友里愛(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

野村友里愛(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

5歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において、2015年B級金賞、2016年C級ベスト賞、2018年Jr.G級ベスト賞、2019年F級金賞及び聖徳大学川並弘昭賞を受賞。
これまでに服部浩美氏、本村久子氏に師事。現在は関本昌平氏に師事。

【3】進藤実優(しんどう・みゆ)ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11

進藤実優(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

進藤実優(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

4歳よりピアノを始め、ヴァレリー・ピアセツキー、アリエ・ヴァルディの各氏に師事。またこれまでに杉浦日出夫、二宮裕子、関本昌平の各氏にも指導を受ける。2019年、北京青少年ショパン国際ピアノコンクール(中国)シニア部門第3位。ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 第5回派遣コンクール最終審査にて特別推薦者に選ばれる。2019年、ヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクール クウォーターファイナル進出。第21回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第1位及び中村紘子賞受賞。これまでに、カーネギーホール、ウィーン、イタリア、アメリカ、ロシア、中国にて演奏。モスクワでは校内オーディションで選ばれモスクワ音楽院大ホールにて2度演奏し、また校内で選抜されCD録音もする。公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。2021年モスクワ音楽院付属中央音楽学校卒業。

【4】今泉響平(いまいずみ・きょうへい)W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488

今泉響平(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

今泉響平(セミファイナルにて/撮影=平舘平)

10歳よりスズキ・メソードでピアノを始める。15才で全過程を終了。高校卒業後、単身渡露。チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院及び大学院課程を修了。また、大学院課程には最高得点で入学。ラザール・ベルマン国際ピアノコンクール(イタリア)第1位。他、国内外のピアノコンクールにて数々の賞を受賞。これまでにスズキ・メソード管弦楽団、カントゥス・フィルムス管弦楽団、ルガーンスクフィルハーモニックアカデミー交響楽団、グネーシン音楽大学室内管弦楽団、マイモニード総合大学交響楽団、シアターオーケストラトーキョーと、指揮者は井崎正浩、A.フルギン、A.シュロフ、A.レイン、A.ステブレフ、井田勝大とピアノ協奏曲を共演。
これまでに中島京子、田中やすゑ、田中正也、V.オフチニコフの各氏に師事。現在ピアニストとしてソロ・アンサンブル、後進の指導を行っている。

公演情報

『2021特級ファイナル』
 
日程:2021年 8月19日(木) 16:30開演
会場:サントリーホール
出演:2021年度 特級ファイナリスト4名
指揮/大井剛史、オーケストラ/新日本フィルハーモニー交響楽団

◆ピティナ・ピアノコンペティション特級特設サイト:https://compe.piano.or.jp/event/tokkyu/
◆YouTube「ピティナ ピアノチャンネル PTNA」:https://www.youtube.com/channel/UCbO_rdgHE5sQOnD5Uokr-Z
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