ネオナチ脱獄犯への復讐劇、『屋敷女』監督の新作など『シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション2021』ラインナップを発表
『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』
10月29日(金)の東京・ヒューマントラストシネマ渋谷を皮切りに開催される『シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション2021』の上映作品が発表された。
『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション』は、スペイン・バルセロナの『シッチェス映画祭』で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、同映画祭公認プログラム。1968年に創設された『シッチェス映画祭』は、スペイン・バルセロナ近郊のシッチェスで毎年10月に開催されており、SF、ホラー、サスペンスなどのジャンル映画に特化した世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ。国際映画製作者連盟(FIAPF)が公認する国際映画祭だ。
8回目となる『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021』は、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、名古屋・シネマスコーレ、大阪・シネ・リーブル梅田、京都・アップリンク京都にて、10月より順次全国で開催。今年は、全6作がプレミア上映される。
『BECKY ベッキー』 (C)2020 BECKY THE MOVIE, LLC
『呪術召喚/カンディシャ』 (C)2020 - Esprits Frappeurs -WY Productions - SND
『ゾンビ・プレジデント』
『キラー・ジーンズ』 (C)10619248 CANADA INC. / EMAFILMS 2019
『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』
『ロスト・ボディ ~消失~』 (C)2020. SÁBADO PELÍCULAS, BARRY FILMS, THE PROJECT
ラインナップには、13歳の少女によるネオナチ脱獄犯への復讐劇『BECKY ベッキー』、魔物を呼び覚ました少女たちの運命を描く超常ホラー『呪術召喚/カンディシャ』、国会を舞台に繰り広げられる台湾アクション・パニックムービー『ゾンビ・プレジデント』、ジーンズが人間たちを襲撃するスプラッターコメディ『キラー・ジーンズ』、絶対に眠ってはいけない実験『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』、空港で出会った男女のサイコサスペンスミステリー『ロスト・ボディ ~消失~』が並ぶ。
『BECKY ベッキー』 (C)2020 BECKY THE MOVIE, LLC
『BECKY ベッキー』 (C)2020 BECKY THE MOVIE, LLC
『BECKY ベッキー』は、『ブッシュウィック 武装都市』『ゾンビスクール!』のジョナサン・ミロ&カリー・マーニオン監督コンビによる新作。母親を亡くした少女ベッキーは、父の再婚相手を紹介されて滞在中の別荘を飛び出してしまう。ところが脱走した凶悪犯4人組が押し入り、ベッキー以外は人質に。恐るべきスキルを駆使するベッキーの反撃が始まる。『アナベル 死霊人形の誕生』の子役ルル・ウィルソンがベッキーを、『モール・コップ』シリーズのケヴィン・ジェームズが極悪非道のネオナチを演じ、全米興行では2週連続1位となったヒット作だ。
『呪術召喚/カンディシャ』 (C)2020 - Esprits Frappeurs -WY Productions - SND
『呪術召喚/カンディシャ』 (C)2020 - Esprits Frappeurs -WY Productions - SND
『呪術召喚/カンディシャ』は、ティーンエイジャーのアメリは幼なじみの親友ふたりと怖い話から始まる物語。復讐に燃える邪悪な存在カンディシャの存在を知ったアメリは、元カレに暴力を振るわれたことで思わずカンディシャを召喚。翌日には元カレが死体で発見されてしまう。『屋敷女』『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』のジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督コンビによるホラー映画だ。
『ゾンビ・プレジデント』
『ゾンビ・プレジデント』
『ゾンビ・プレジデント』は、台湾の国会、立法院で政治家が次々とゾンビ化していく珍事を描いたホラーコメディ。化学工場の建設をめぐって反対派と賛成派の審議が紛糾する中、壇上に立った台湾総統が突然ゾンビ化。たちまちゾンビウイルスが増殖し、議場は阿鼻叫喚の地獄絵図に。武術使いの女性立法委員のインインと、彼女に片思い中の新米委員ヨウウェイは脱出を図る。
『キラー・ジーンズ』 (C)10619248 CANADA INC. / EMAFILMS 2019
『キラー・ジーンズ』 (C)10619248 CANADA INC. / EMAFILMS 2019
『キラー・ジーンズ』は、新作ジーンズが人を襲うホラーコメディ。とあるアパレルメーカーが、誰にでもフィットする最新のジーンズを開発。従業員が発売前夜にキャンペーンの準備に追われる中、ジーンズが勝手に動き出して人間たちを血祭りに上げていく。「人食いジーンズ」というワンアイデアをもとに、ワンシチュエーションで制作されたスプラッター度高めの作品ながら、ファストファッションや消費文化の弊害をテーマに据えた作品だ。
『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』
『スリープレス・ビューティー 戦慄の美女監禁実験』は、EDMのミュージシャンとしても活躍するロシア人監督パウル・ファリーフの長編4作目。若い女性ミラは謎の組織に拉致され、絶対に眠ってはいけないというルールの実験に強制参加させられる。身体的な虐待や次々と命じられる奇妙なミッション、VRゴーグルで見せられる暴力的なイメージによって、ミラの精神は崩壊寸前に追い込まれていく。
『ロスト・ボディ ~消失~』 (C)2020. SÁBADO PELÍCULAS, BARRY FILMS, THE PROJECT
『ロスト・ボディ ~消失~』 (C)2020. SÁBADO PELÍCULAS, BARRY FILMS, THE PROJECT
『ロスト・ボディ ~消失~』は、2011年シッチェス映画祭のオープニング作品『EVA〈エヴァ〉』でゴヤ賞の新人監督賞に輝いたキケ・マイーヨが、アメリ・ノートンのベストセラー小説を映画化した作品。成功した建築家が、飛行機に乗り遅れて自ら設計した空港で立ち往生。そこで見知らぬ若い女性に声をかけられ、殺人や犯罪にまつわる奇妙な話を聞かされる。彼女の不穏な打ち明け話は、やがて建築家自身の秘密を暴き出していく。
各映画館の上映日程など詳細は、『シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション2021』公式サイトを確認しよう。