Creepy Nuts『RUSH BALL 2021』ライブレポート ーーアグレッシブかつハートフルな2人の魅力が凝縮
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『RUSH BALL 2021』Creepy Nuts
今をときめく2人は<まずは今日の空気 まずは今日の客>と「板の上の魔物」でテイクオフ。ジャジーなウッドベースとフルートのサンプリングは小気味よく、芝居的なラップには緊迫感も。すると「声は出されへんけど、飛び跳ねたりは合法らしいぞー」(R-指定)と早くも大定番「合法的トビ方ノススメ」へ。そのキャッチーさに観客はバウンドし、手を上下させてウェーブも作れば、R-指定は「最高やんけ。さすが俺の地元」とご満悦。
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またMCでは暑さを心配して「1曲ぐらい(レスポンスなしで)全部聴いてもいいしな。休憩でな」(R-指定)、「そうだね」(DJ 松永)とやり取り。彼らの人気の理由がうかがえる。加えてR-指定は昨年の『RUSH BALL』を「どでかい1歩を踏み出してくれたことによって光が見えた」と振り返り、「声出さなくても飛び跳ねる、手を叩く、こういうゴンフィンガー(指で銃の形を作り突き上げる)もありますので、体だけでいろんなレスポンスできるというのをここでできたら、次会えるようになった時は体も口も使える……お客さんもレベルアップしてることになりますんで」と、今もこの先も誰もが楽しめるようにレクチャー。
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明るい未来を見据えて9月1日(水)リリースのアルバム『Case』から「のびしろ」を投下する。超ポップな曲には愛嬌あるラップが重ねられてハッピーモード。さらに同アルバムから「Bad Orangez」も披露し、今度は重厚かつエモーショナルに魅せる。
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と、ここで再びMC。「次、全開でお会いできる時まで俺たちもとどまらず音楽をやっていって、皆さんも日々自分の生活をやっていくということしかないと思います。だから俺は最高やぞ。こんなもんには負けへんぞと思いながら生きていきますので、皆さんも自分を最強、神様、天才と思って……」(R-指定)とエールを送り、この流れで「かつて天才だった俺たちへ」へ。大きく左右に手が振られ、早速ゴンフィンガーも続々発砲。
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上空カメラの映像はこれぞ夏の野外イベント! といった様相だ。しかもラストは『R-1グランプリ2021』のテーマソングだった人気曲「バレる!」のスリリングなフロウで猛攻し、全員が前のめりになって達成感と共に昇天……となったのだが、DJ 松永から「6分ぐらい余ってます(笑)」という申告が!
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R-指定は「シリアスなMCになると短くなる(笑)」ともらし、なんと「助演男優賞」を「おまけ」にプレイ。満足の上をいく全7曲、約35分はあっという間だった。
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取材・文=服田昌子 撮影=田浦ボン
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