宇宙パトロール「DiverDiva」とライブという名の冒険へGO 『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.1 DiverDiva ~Big Bang~ 』DAY2レポート
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『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.1 DiverDiva ~Big Bang~ 』ビジュアル
TVアニメ新シリーズへの期待も高まる『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。そのメンバー9名からファン投票で選ばれたユニットによる、ライブ&ファンミーティングイベントが始動。その先陣を飾る朝香果林(CV.久保田未夢)と宮下 愛(CV.村上奈津実)の「DiverDiva」のイベントが9月11~12日に有明・東京ガーデンで開催された。久々のファンを招いてのライブイベントということで盛り上がった両日から、千秋楽となったDAY2の様子をレポートでお送りしよう。
「DiverDiva」はこれからどうなる? ファンや仲間のアイデアが色々飛び出したファンミーティング
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.1 DiverDiva ~Big Bang~ 』ロゴ
2020年9月に虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2ndライブが無観客配信で行われた東京ガーデンに、この日は新型コロナ感染対策ガイドラインの下に多くのファンが来場。ブルーのライティングに染まった場内はすでにコンサートライトの明かりが瞬き、久しぶりのライブへの期待が高まっていた。
そして開演時間を迎えると、スクリーンには宇宙船のグラフィックがあしらわれた「DiverDiva」のロゴが映し出され、場内はファンの大きな拍手に包まれた。
「はーい、宇宙パトロール隊「DiverDiva」の朝香果林と」
「宮下 愛だよ!」
「今日はDiverDivaと共に行く宇宙の旅に来てくれてどうもありがとう!」
「みんな盛り上がる準備はできてる? 今日は宇宙の旅を一緒に楽しもうね!」
果林と愛の挨拶とライブに関する諸注意が生でアナウンスされ、応援のリハーサルでは果林と愛のイメージカラー・ロイヤルブルーと超オレンジのコンサートライトで会場が染め上げられ、最後に二人からの「待っててね、DiverDiva!」のメッセージでテンションが最高潮に盛り上がったところで、待望のライブの幕が開いた。
●SUPER NOVA
激しいメロディと共にまばゆいライティングが飛び交い、スクリーンには宇宙を進む宇宙船のコクピットが映し出され、続いて二人の紹介グラフィックが映し出される。そしてオープニングナンバーとなる二人の始まりの歌「SUPER NOVA」のエレクトロリックサウンドと共に、ステージに進み出る朝香果林(CV.久保田未夢)と宮下 愛(CV.村上奈津実)をイメージカラーのスポットライトが照らし出しライブがスタート。
「SUPER NOVA」のジャケットイラストをモチーフにしたSFチックな衣装をまとった二人は、ブルーとオレンジのライティングとレーザーが飛び交う中で挨拶代わりのショートバージョンで披露。短いながらもファンからの熱い拍手が声援の代わりにステージ上へと届けられた。
●ファンミーティングパート
「大銀河宇宙連邦本部へ…ようこそー!」
オープニングナンバーを終えた二人の挨拶と共に、ファンミーディングパートがスタート。ライブ恒例のコール&レスポンスはファンが拍手で応えられる改良バージョンになり、お互いがレスポンス役を務めることになったが、久保田が「奈津実にき・め・た」と村上を見つめながら近づいたり、ハイタッチをしながら抱きついていくパフォーマンスに村上が笑いながら慌ててしまい、場内からは大きな拍手が。
そして今回は、配信で見ているファンのTwitterでの反応を二人がリアルタイムで見られるようになっていたが、いきなりTVアニメ版の高咲侑役・矢野妃菜喜のハイテンションなツイートを見つけて二人が笑いと共に盛り上がる一幕も。そして恒例のくるりと回りながらの衣装披露を終えて、ファンミーティングがスタート。
DiverDivaの新曲制作が決定したことを受けて、ミーティングのテーマは「今後どんな曲を作っていくか」。DAY1では2人で話し合ったが、DAY2では他の虹ヶ咲メンバーからのリクエストを見ながらトークしていくことに。
コンビユニットということからか、リクエストの多くが歌・ダンス・ラップなどでバトルをしてほしいというものが多く、2人からは「戦いたくないー」「平和に終わりたい」といったリアクションが。
それでも虹ヶ咲らしく「仲間でライバル」的な方向でいければとなり、殺陣やホログラムを使ってみたらといったアイデアも飛び出す。そして太ももに銃とか付けたらといった話題から、二人揃って「バキュン!」と可愛く銃を撃つパフォーマンスを見せて会場を盛り上げた。
続いて優木せつ菜役・楠木ともりと天王寺璃奈役・田中ちえ美から「距離近めの仲良し楽曲」「絡み合い見つめ合う振り付け」といったリクエストが。恥ずかしがりの村上は「愛のつもりになればやれる」と応えるも、久保田から「急に愛から奈津実に戻らない?」とツッコミが。
そしてバトルの次にリクエストが集まったのが、2ndシングル「THE SECRET NiGHT」のジャケットイラストにちなんで「乗り物に乗ってほしい」というもの。トークではそれにちなんで、子供の頃は乗れたはずの一輪車や竹馬にいつの間にか乗れなくなったという話や、久保田がフォークリフトの免許を持っているのでそれに乗ろうかなどアイデアで盛り上がる。
そして可愛い系のリアクションをというリクエストに、DAY1で村上が見せた「チュッチュ好き好きラブラブリン」をもう一度やってほしいと久保田からのお願いが。村上は「しつこいよねー?」とファンに同意を求めるが場内からはノーリアクション。逆に久保田が「見たいよねー?」と問いかけると満場の拍手が巻き起こり、結局村上が再び披露し、その流れで久保田もやることに。
そのパフォーマンスに配信で見ているニジガクメンバーからも「撃ち抜かれたー!」とのリアクションがTwitterから返ってくるも「(可愛い系リアクションは)今やったからもうやらない!」と封印されることに。そしてエマ・ヴェルデ役・指出毬亜からの色々なステージパフォーマンスの提案に、ホログラムを使って果林や愛と自分達の4人でステージに立てないかと盛り上がった。
続いてはファンから募った「DiverDivaの今後の方向性を英単語で表現」というお題に。選ばれた単語は「Choreography(意味は”振り付け”)」。
ファンも一緒に踊れるようなダンスを組み込んだら)」「Sunset(2人のイメージカラーが含まれる夕陽・日の入りの風景みたいなエモい曲を)」「Catch(捕まえにいくような強気な恋の歌を)」「Waltz(舞踏会のように唄って踊ってほしい)」。
それぞれについて多彩なトークが繰り広げられ、最後の「Waltz」では実際に舞踏会風に互いをダンスに誘うパフォーマンスを実演。村上はイケメンっぽく誘うも恥ずかしくなって逃げてしまうが、久保田はひざまずいて村上を見上げながら「Shall we Dance?」とキメて大きな拍手を呼び、ミーティングパートを締めくくった。
●幕間アニメ
スクールアイドルのライブ恒例となった幕間アニメはもちろん今回も登場。時は未来…ビッグバン級のスクールアイドルを目指して宇宙に旅立ったDiverDivaの二人が、旅の途中でニジガクの仲間達をトラブルから救いながら、火星で開催されるアイドルフェスを目指すという内容で、ライブの節目に計2本を上映。
ゲーム『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』で新たにニジガクに加わった鐘 嵐珠(CV.法元明菜)とミア・テイラー(CV.内田秀)も登場するなど、会場と配信のファンを喜ばせるサプライズも盛り込まれていた。
■違った二人だから生み出せるエモい世界…それがDiverDiva!
ファンミーティングが終わって幕間アニメの第一話を挟んでから、いよいよ待望のライプパートがスタート。
●POWER SPOT!!
モノトーン&それぞれのイメージカラーをあしらったワンピース…衣装を2ndシングル「THE SECRET NiGHT」のジャケットイラストのものに変えた2人が放つライブ一発目の曲は、熱い闘いのような唄を唄った「POWER SPOT!!」。
果林のセクシーなボーカルと愛の元気なラップが重なって生まれるグルーヴ感と、2人のイメージカラーのライティング&レーザーが飛び交い、コンサートライトの輝きに満たされた会場は、さながら巨大なクラブと化したかのような盛り上がりを見せた。
●祭花 -saika-
激しい前曲から一転して、今度は夏祭りの一夜を過ごす2人の想いを唄ったエモーショナルなナンバーに。スクリーンには打ち上げ花火が映し出され、ブルーとオレンジのライディングが日が沈む間際のマジックアワーのような色合いを生み出す中、ステージに仕込まれていたリフトが2人を会場上空へと誘っていく。満場を埋めつくしたコンサートライトの灯りと打ち上げ花火の映像に囲まれて、DiverDivaも夏の夜空の星になったかのように思わせる演出が見事なステージとなった。
●MC
曲の後のMCでは新たな衣装をお披露目しながら、このイベントのために考案したというDiverDivaのポーズを披露。「SUPER NOVA」の振り付けから切り取ったもので、ポイントは腕や足の形で「D」の文字を表現している所だとのこと。
そして「祭花 -saika-」でのリフト演出は、上の階の席のファンとも目線を合わせられて嬉しい反面、高いところが苦手な久保田がリハーサルでは手すりから手を離せず怯える子犬のような目で村上を見ていたというエピソードが明かされる。しかし久保田は「果林になれば大丈夫」と本番では気持ちを切り換えて挑んだと語った。
「昨日以上に爆発的にビッグバンを起こしていきましょう!」
最後は会場と配信のファンにもっと一緒に盛り上がろうというメッセージを送って、再びライブがリスタートした。
●THE SECRET NiGHT
4曲目のナンバーは5月に発売された2ndシングル「THE SECRET NiGHT」。アップテンポなダンスナンバーで、果林のセクシーさと愛の元気さにあふれたボーカルが重なり合いながらグイグイと会場のテンションも上がっていく。
ステージ上の2人のダンスがスクリーンにリアルタイムのシルエットで映し出される演出も加わって、会場のファンが振るコンサートライトの動きも激しさを増した一曲となった。
●Fly into the sky
前曲で熱くなった空気を落ち着かせるように、心地よいテンポのメロディと共に始まった「Fly into the sky」は、夏の夕暮れの中で想い出を語り合う2人を唄った情感あふれるナンバー。
夕日に染まる空のようなオレンジのライティングにステージが染まり、久保田と村上は再びリフトステージに乗って曲のタイトルそのままに空へと上がっていく。そして今年の終わりゆく夏と今日のライブをみんなとの想い出にするかのように優しく唄い上げていった。
●SUPER NOVA
前曲を終えた2人がリフトから降りると、イベント冒頭でも流れたエレクトリックサウンドが鳴り響き、スクリーンにはミラーボールが映し出される。DiverDivaのライブパートを締めくくるのはやはり始まりの曲「SUPER NOVA」だ。
個性は全く違うが、自由でパワフルなところは一緒な2人だから生み出せる「DiverDiva」らしさが凝縮されたナンバーを、場内を染め上げるロイヤルブルー&超オレンジのライティングとレーザーが盛り上げていく。
愛のラップと果林のダンスが場内を巨大なクラブへと変えていき、最高の盛り上がりの中で2人はまばやい光の中でシルエットとなって消えていった。
■最後を飾ったのはDiverDivaならではのニジガクらしさ!
再び幕間アニメを挟んでからのライブパートは、DiverDivaからニジガクに戻ってのソロステージがスタート。
●Fire Bird
ステージにはフラメンコダンサー風のドレスをまとった久保田が登場し、そしてスクリーンには同じ姿の朝香果林が……ニジガクライブでおなじみの、ゲームのライブモード映像とのシンクロパフォーマンスだ。
セクシーで情熱的な果林ならではのナンバーを、久保田は手に一輪の薔薇を携えながらの激しいダンスと共に唄い上げて、ファンの視線を釘付けにしていった。
●楽しいの天才
続いてはイエローのスタジアムジャンパーとフリルスカートをまとった村上と愛のシンクロパフォーマンス。
アップテンポなメロディにラップ張りの高速ボーカルなど、愛らしさ全開のポジティプで激しいナンバーを村上は見事に熱唱。
それに応えるようにライティングとレーザー、そしてファンのコンサートライト全てが超オレンジで染まり、会場全体が燃え上がるような明るさに包まれてテンションは最高潮に達していった。
●めっちゃGoing!!/DiverDiva
「今日は2人で唄っちゃうよー! 果林ー!!」
前曲を歌い終えた村上が久保田を呼び込み、愛の最初のソロナンバー「めっちゃGoing!!」をDiverDivaでデュエットするスペシャルステージがスタート。いつだって前向きにテンション上げて進んでいこうというポジティブなメッセージソングが、果林とのデュエットでさらなる深みも加わってひと味違う仕上がりに。
いつもは超オレンジ一色に染まる客席も、今回は果林のロイヤルブルーが加わって、この日だけの特別なステージはハイテンションかつ煌びやかな輝きの中で締めくくられた。
●MC
「めっちゃ楽しいー!」
久保田と村上が達成感に満ちた表情でそう何度も繰り返しながらMCパートがスタート。
歌い終えたばかりのDiverDivaバージョンの「めっちゃGoing!!」、後半で村上のテンションに久保田が一所懸命についていく場面があったが、この曲の後サビパフォーマンスはいつも村上のアドリブで、それに久保田が横で見ながらついていってたことが明かされた。
そしてソロ曲をファンの前でライブで唄えたのがほぼ一年ぶりだったので、それが本当に嬉しかったことも語られた。
こうして続いてきた今回のユニットライブ&ファンミーティングもついに終わりの時間になったと久保田が告げると、村上とファンが×印のポーズで残念がる一幕を挟んで最後の挨拶に。
久保田からは初めてライブで唄う曲も多くて不安だったが、隣でメキメキ成長していく村上の姿にがんばらなきゃと気を引き締めたこと、そしてお互いが相乗効果で上を目指せるユニットでまたライブをやりたいので、これからも応援してほしいという想いがファンに伝えられた。
そして村上は今日のライブが本当に楽しかったこと、そして「DiverDiva」の最初の頃は自分が足を引っ張らないかと久保田の目をちゃんと見ることができなかったと告白。でも今回は劇中での愛と果林のような関係になれるようがんばって、久保田にもちゃんと向き合えるようになったこと、そして自分が成長できたのは久保田が真剣に向き合ってくれたおかげだと語り、思わずハグする2人に大きな拍手が巻き起こった。
そして最後に、この後に続く「A・ZU・NA」「QU4RTZ」のユニットライブへの期待を語り、いよいよライブもラストパートに。
●Love Triangle
スクリーンに様々なトライアングルが飛び交う中で始まったのは、三角関係の切なさをポップなメロディで唄い上げた「Love Triangle」。強気でポジティブなDiverDivaには珍しいメロウなナンバーを、切なさをたたえたボーカルを重ね合わせて、ファンの胸に訴えかけるようなエモーショナルさで唄い上げた。
●TOKIMEKI Runners / DiverDiva
「みなさーん最後の曲でーす!」
ファンには耳馴染みのイントロと共に始まったのは、やはりニジガクのライブのシメはこれしかないという始まりの曲「TOKIMEKI Runners」。
他のメンバーの気持ちもここにあるかのように9色のライティングで染め上げられたステージを、2人は歩きながら端から端まで練り歩き、今日のライブを見てくれているすべてのファンに感謝を送りながらハーモニーを重ねていく。
久保田「みなさん今日は本当にありがとー!」
村上「ありがとー! 愛してるよー!」
そうお礼のメッセージを伝えながら、曲の終盤では2人で手を繋いで噛みしめるようなデュエットで熱唱し、ラストはDiverDivaのポーズを決めて本日のラストを締めくくった。
やり遂げた笑顔で「終わったー」「またやろう!」とお互いとファンに語りかける2人に大きな拍手が送られる。そしてこの時間を終わらせたくないという想いを見せながらも、みんなの記憶に残るライブになったかを問いかける。そして、
「DiverDivaの旅はまだまだ続くので、応援よろしくお願いいたします」
と、新曲を披露するライブでの再会を約束し、最後は2人で手を繋いでの深々とした礼で千秋楽は大団円を迎えた。
いつものニジガクとは違ったメンバーの個性が、ライブとトークでたっぷり楽しめた「UNIT LIVE & FAN MEETING」。続く二つのユニットではどんな世界を見せてくれるのか、期待の高まる第1弾となった。
なお、DAY1,2とも両日生配信が実施され、アーカイブは9月19日(日)まで視聴可能だ。視聴券は発売中なので、見逃したファンも、会場で楽しんだファンも、あらためてじっくり楽しんではいかがだろうか。
取材・文:斉藤直樹