小野田龍之介が熱さを秘めたトキに! ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』ビジュアル撮影レポート

2021.10.5
レポート
舞台

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 トキ:小野田龍之介  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

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全世界、累計発行部数1億部超えの伝説的人気コミック「北斗の拳」が、日本発のオリジナルミュージカルとして、2021年12月、東京・日生劇場にて上演される。タイトルは、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』。音楽にフランク・ワイルドホーン、演出に石丸さち子、脚本・作詞に高橋亜子というトップクリエイターたちが集結して創作される注目の本作において、ケンシロウの兄・トキ役は、ミュージカル界でますます存在感が光る、加藤和樹と小野田龍之介がダブルキャストで挑む。このほど、小野田龍之介のビジュアル撮影のレポートが届いたので紹介する。


2021年7月下旬のある日、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』でトキ役を務める小野田龍之介のビジュアル撮影が行われた。

薄汚したベージュの貫頭衣のような衣装を着て、銀の長髪でスタジオに現れた小野田。さまざまな舞台を経て、実力をメキメキとつけてきている小野田だが、きょうはやや緊張しているように見えた。

小野田龍之介 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

小野田は、原作者サイドが用意したトキの絵にぐっと顔を近づけて、熱心にそれを真似る。両手を直角にあげる「北斗有情破顔拳」など、腕の角度や向きなどを微調整しながら、どうしたら本物のトキに見えるのか。カメラマンをはじめとするスタッフからの指示を取り入れながら、また試行錯誤し、ビジュアルをつくっていく。

小野田はトキが使う拳法を表現するために、太極拳の稽古を始めているという。その成果もあるのだろうか、すらりとした筋肉ながら、しっかりとした体幹を感じる出立ちだった。役の内面の理解もさることながら、まずは形から入る。それもまた一つのアプローチなのだと思う。

小野田龍之介 ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

小野田の撮影の途中、演出の石丸さち子がスタジオを訪れた。石丸は、撮影を後ろの方で見守っていた。「原作と、俳優のイメージと、私の中のイメージが初めて重なるのがビジュアル撮影。面白いですよね」などと語っていた。そして、時折何かをメモしていた。俳優たちのビジュアルから、演出のイメージがまた更に膨らんでいったことだろう。

小野田は、10パターンほどのポージングをして、撮影を終えた。まさにこの日、トキというキャラクターに初めて対峙したわけだが、いろいろと気づきもあったはず。小野田がこれからどんな風に役を深めていくのか、とても楽しみだ。

小野田龍之介 コメント

一歩トキに近づいたかな、と思えるビジュアル撮影でした。シルバーの長髪も、うまく汚しが効いている衣装も、スタッフの方に「似合っている」と言っていただけて、少しほっとしました。

「北斗の拳」についてですが、原作を見てきた子ども時代(世代)ではなかったものの、日本のみならず、世界各国で大人気の作品ということはもちろん存じておりましたし、エネルギーに満ちあふれた題材だと思っています。

もともと『デスノートTHE MUSICAL』のように、漫画原作✖️ブロードウェイミュージカルというプロジェクトに興味がありました。いつかは携わってみたいと思っていたので、こうして今回、キャスティングされたことが嬉しいです。

石丸さんがどう演出するのか、ワイルドホーンさんはどんな楽曲を生み出されるのか、我々キャストがどう作品の1つになれるのか。「北斗の拳」をミュージカル化するということは、我々キャストはもちろん、きっとスタッフさんもまだまだ未知数なことだらけ。でも、想像がつかないからこそ、挑みがいがあると思っています。今回の公演を盛り上げて、日本中で「北斗の拳」旋風を巻き起こしていきたいですね。

12月の公演で、肌寒い時期の公演ですが、きっと我々キャストは露出が多めになるでしょうから(笑)、風邪をひかないように、健康管理に十分気をつけて、劇場でお待ちしております。みなさんも温かい格好で劇場に足をお運びください。どうぞ応援のほど、よろしくお願いします。

取材・文・撮影=五月女菜穂

公演情報

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
 
<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:
辻本知彦 顔安(ヤン・アン)
※辻本の「辻」はしんにょうの点ひとつが正式表記
 
<キャスト>
ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大 (Wキャスト)
リュウケン 他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり 
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
 
バット:渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈・近藤 華(Wキャスト)
リハク 他:中山昇
青年ラオウ 他:一色洋平
ライガ 他:後藤晋彦
フウガ 他:田極翼
青年トキ 他:百名ヒロキ
ダグル 他:宮河愛一郎
ミスミ 他:安福毅
飯作雄太郎
岩瀬光世
輝生かなで
坂口杏奈
澄人
内木克洋
中野高志
原広実
妃白ゆあ
福田えり
藤田宏樹
LEI‘OH
 
■公演時期・会場
<東京公演>
日程:2021年12月8日(水)~29日(水)
会場:日生劇場
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
 
<大阪公演>
日程:2022年1月8日(土)・9日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
主催:梅田芸術劇場
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800 (10:00~18:00)
https://www.umegei.com/schedule/1007/
 
<名古屋公演>
日程:2022年1月15日(土)・16日(日)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
主催:中京テレビ放送
お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477 (平日11:00~17:00/土日祝休業)
https://cte.jp/hokuto-no-ken/
 
※2022年秋 中国ツアー公演あり
 
企画制作:ホリプロ
 
■イープラス特設:https://eplus.jp/hokutonoken/