恩田陸『六番目の小夜子』が舞台化決定 鈴木絢音(乃木坂46)が舞台単独初主演×総監督に鶴田法男
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舞台「六番目の小夜子」
第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った、恩田陸の処女作『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)。本作の初の舞台化が決定した。2022年1月7日(金)~16日(日)、新国立劇場 小劇場にて上演される。
2000年にNHK教育テレビにてドラマ化され、 高い人気を誇り、 今年7月NHK総合での再放送も話題となった『六番目の小夜子』。舞台版のシナリオでは、小説のもつ空気感はそのままに、学校、演劇部という限られた時間・空間の中で起こる群像劇を、舞台、映像など各方面で活躍する若手俳優を中心に、ひやりとするような演出を交えながら描いていく。
ビデオ映画『ほんとにあった怖い話』(1991年)とそのテレビ化、映画『リング0~バースデイ~』(2000年)や映画『おろち』(2008年)などを手がけ、“Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男を総監督に迎え、 脚本は『ウルトラマンX』(2015年/脚本)や『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(2020年~放送中/シリーズ構成)の小林雄次 、演出は映画『イニシエーション・ラブ』(2015年/脚本)や舞台「天才てれびくん the STAGE」(2020年/演出)の 井上テテが務める。
謎の転校生・津村沙世子役として、舞台「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE」シリーズをはじめ、舞台「銀河鉄道の父」での好演が記憶に新しい、乃木坂46の鈴木絢音が舞台単独初主演。 演劇部部長の花宮雅子役にはテレビドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』や『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の 尾碕真花 、 「サヨコ伝説」の謎を追っていく関根秋役には『ウルトラマンX』やミュージカル『刀剣乱舞』の 高橋健介 、 また舞台『刀剣乱舞』の 熊谷魁人 、 舞台『フラガール -dance for smile-』の 山内瑞葵 (AKB48)のほか、 「『家庭教師ヒットマン REBORN!』the STAGE」やハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の 山本涼介 、 そして映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら』など数多くのテレビドラマや映画に出演する 森下能幸 が、 演劇部の顧問・黒川先生役で名を連ねる。そのほか共演には、飛葉大樹、仲美海 (劇団4ドル50セント)、大原由暉、志田こはく、花崎那奈 、緑谷紅遥といったフレッシュな若手キャストが揃った。
上演決定にあたり、 総監督の鶴田法男からコメントが到着した。
総監督/鶴田法男コメント
日本を代表する作家、 恩田陸さんのデビュー作『六番目の小夜子』をJホラー演出で舞台化できないかと依頼を受けた。 米国や中国にも呼ばれてホラー映画を作ってきた自分だが、 舞台は初挑戦で不安になる。 だが、 高い演技力で評価を得る乃木坂46の鈴木絢音というたぐいまれな才能を主演に迎えることができた。 その他、 スタッフ、 キャストも優秀な演劇人、 舞台経験者が参加することになった。 これなら大丈夫と自信が持てた。
今、 時代を怯えさせるのは「幽霊」、 「妖怪」をも呑み込む「都市伝説」の恐怖だと思う。
小説『六番目の小夜子』が時を経ても高い人気を誇るのは、 とある学校で3年に1度甦る「サヨコ伝説」という都市伝説を描いた先見性にあったに違いない。 そして、 コロナ禍でコミュニケーションが希薄になった現在だからこそ、 人々の関係性から生まれる「都市伝説」をテーマに、 この優れたジュブナイル小説を舞台化する意義は大きいはずだ。
どうぞ「六番目の小夜子+Jホラー+舞台劇」の新しい恐怖を劇場で体感してください。
ストーリー
「サヨコ伝説」─3年に一度、
この学校に幸運をもたらす都市伝説。
だが、 六番目のサヨコは恐怖をまとっていた!
高校3年生の演劇部、 雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。 3 年に1 度、 生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、 3 つの約束(始業式に赤い花を生ける・文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する・次の「サヨコ」を指名する)を果たす。 他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、 その年は進学率の向上など、 幸運が訪れる。
その六番目の年。
始業式の朝、 演劇部の部室に赤い花が生けられていた。 そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。 彼女は演劇部への入部を希望し、 不思議な空気を残して去って行く。 演劇部が文化祭の準備を進める中、 部長である雅子は「サヨコ」の舞台を上演することに反対する。 だが、 演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きて行く。 謎を追う秋。 どうやら、 その中心には沙世子の存在が……。
彼女は何者で、 何を企んでいるのか、 彼女が「呼ばれた」理由は?「サヨコ」とは何なのか?舞台「六番目の小夜子」は誰にも想像できない展開になっていく…。
公演情報
原作:恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)
企画協力:新潮社
総監督:鶴田法男
脚本:小林雄次
演出:井上テテ
飛葉大樹 仲美海(劇団4ドル50セント) 大原由暉 志田こはく/花崎那奈(ボクラ団義)
緑谷紅遥(ボクラ団義)/山本涼介/森下能幸
会場:新国立劇場 小劇場 〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号
【特典付き】 全席指定 10,800円(税込)
【特典なし】 全席指定 8,800円(税込)
公式Twitter:@6_sayoko_stage
(C)︎1998 恩田陸/新潮社 (C)︎舞台「六番目の小夜子」製作委員会