鈴木拡樹・荒牧慶彦W主演の「バクマン。」THE STAGE が開幕! 舞台上に雨が降り水しぶきがあがる、新しい演劇体験へ
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「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
「バクマン。」とは2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた、原作:大場つぐみ、漫画:小畑健のコンビによる人気漫画だ。実際の「週刊少年ジャンプ」編集部がモデルになっていることでも話題になり、2010年からアニメ化、2015年には人気俳優の主演で実写映画化もされた超人気作である。
「ついに舞台化!」という見出しのみならず、ファンを何よりも驚かせたのは鈴木拡樹、荒牧慶彦という2.5次元舞台では名の知らぬ者はいない、そして昨今多くのメディアでも活躍の幅を広げつつあるふたりの俳優がW主演をするということである。
真城最高役:鈴木拡樹/「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
高木秋人役:荒牧慶彦/「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
物語は真城最高(サイコー/鈴木拡樹)にも大きな影響を与えた、ジャンプ連載作家の川口たろう(片桐 仁)が亡くなるところから始まる。冒頭から水の音がしているかと思えば、徐々に舞台上が明るくなるにつれて本当に舞台上で雨が降っていることを認識する。そこからは水を使用するという驚きと、スピーディなストーリー展開にただただ引き込まれる。
舞台上から降る水は、天候の雨のみならず、それが心に降る雨であったり、涙であったり、彼らが必死で作品を生み出すときの汗や努力の証だったり、あっという間に流れていく青春の一コマでもあったり受け取り方は様々にありそうだ。キャストが水の中に飛び込んだり踊ったり……躍動感あふれる水しぶきは、その時々で毎回変化する。ひとつとして同じ表現はないだろう。
「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
サイコー&シュージン(高木秋人/荒牧慶彦)らとともに「週刊少年ジャンプ」での連載を目指し、切磋琢磨する者たちとの絆も丁寧に描かれている。新妻エイジ(橋本祥平)、福田真太(オレノグラフィティ)、平丸一也(福澤 侑)、中井巧朗(村上大樹)。彼ら自体のキャラクター性も描く作品も非常に個性的で、実際に彼らの漫画が舞台上で具現化されていると、イラストで見る物語とはまたちょっと異なる面白さがある。
また、「少年ジャンプ編集部」から佐々木 尚(唐橋 充)、服部 哲(長谷川朝晴)を含め、どの役者も非常にイラストが具現化したかのような外見完成度である。
新妻エイジ役:橋本祥平/「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
舞台セットは紙とペンとインクを模しており、白い紙の上に無限に物語を創造していく漫画家たちの物語に非常に似合っている。ここに映像が乗せられて場面が進んでいく。途中、歴代ジャンプ作品が映像で映し出される場面は「バクマン。」ならではの演出でもあり、どれだけの作家が同じように努力をし、厳しい日々を送ってきたのか、エンターテインメントを生み出すのがどれだけ大変かを考えさせられる。
「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真 (C)大場つぐみ・小畑健/集英社
また、なによりも原作に忠実であることが求められがちな2.5次元系の舞台において、一部ズボンは共通でキービジュアルにあるような白ベースに漫画のコマを用いた衣裳であることも特筆しておきたい。本作品ではアンサンブルがおらず、雑踏に紛れて生まれては消えていく雑音や登場人物以外の声――それらも全て機械から生み出される効果音ではなく、板の上に立つ人がその世界の情景も描写している。
そんな数々の演出の仕方を含め、ジャンル的には2.5次元舞台とされているが、漫画のコマのように演劇ジャンルのワクをも飛び出す作品であると感じた。
演劇も、漫画と同様に「創作」するものである。できることをふんだんに取り込み、スタッフにもキャストにも観客にも新しい体験を提示していてくれたように思う。制作発表会、公式からのコメント、そして本番。これらを通してスタッフやキャストの熱意や、創作に対する情熱が伝わってくる舞台であった。
「バクマン。」THE STAGE ゲネプロ写真
本公演は、2021年10月8日(金)天王洲 銀河劇場にて開幕し、17日(日)まで上演。その後、0月21日(木)~24日(日)東京・TOKYO DOME CITY HALL、10月28日(木)~31日(日)大阪・メルパルクホール大阪にて行われる。
演出・脚本:ウォーリー木下 コメント
はやく皆さんに観て欲しいとこんなに思った舞台は珍しいです。
創っている自分たちがまずはわくわくしている証拠だと思います。もちろん創作の悩みや苦労なども沢山ありましたが、それを凌駕する興奮にあふれた稽古でした。それはひとえに初めての挑戦が多かったからだと思います。それに挑んでくれたキャスト・スタッフの皆さんのおかげです。青春に、年齢は関係ありません。と僕は思います。まさに「バクマン。」のような舞台になったかと思います。ぜひ体験してください。
真城最高役:鈴木拡樹 コメント
舞台でやる意味をフルに活かした作品に仕上がりました。
息づかいだけではなく、様々な仕掛けで役やストーリーの変化を表現しています。
忘れられない作品になる事間違いありません。お待ちしています。
高木秋人役:荒牧慶彦 コメント
「演劇」というものの底力を感じました。
今作では「水」を漫画を描くためのインクの表現や感情の表現としてふんだんに使っているのですがその「水」が「今ここに生きているもの」を表す表現としてこの上ない表現方法となっております。
豪華な役者陣が織りなす真っ直ぐに、熱く、純粋に夢を追いかける物語を楽しんで頂けたら幸いです。
取材・文・撮影=松本裕美
公演情報
【日程・会場】
<東京公演> 2021年10月8日(金)~17日(日) 天王洲 銀河劇場
<東京公演> 2021年10月21日(木)~24日(日) TOKYO DOME CITY HALL
<大阪公演> 2021年10月28日(木)~31日(日) メルパルクホール大阪
【原作】大場つぐみ 小畑 健「バクマン。」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【演出・脚本】ウォーリー木下
【音楽】和田俊輔
【キャスト】
真城最高役:鈴木拡樹
高木秋人役:荒牧慶彦
福田真太役:オレノグラフィティ
平丸一也役:福澤 侑
中井巧朗役:村上大樹
佐々木 尚役:唐橋 充
服部 哲役:長谷川朝晴
【
【公演に関するお問い合わせ】
ネルケプランニング TEL:03-3715-5624(平日 11:00~18:00)
https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php
【監修】集英社
【票券協力】ぴあ株式会社
【協賛】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
【協力】一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
【公式Twitter】 @bakuman_stage
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・「バクマン。」THE STAGE製作委員会
配信情報
2021年10月9日(土)13:00 公演:スイッチング映像
2021年10月9日(土)18:00 公演:全景映像
見逃し配信:各公演終了後~10月16日(土)23:59
※特典映像(鈴木拡樹 コメント)付き
※特典映像(荒牧慶彦 コメント)付き
見逃し配信:各公演終了後~10月17日(日)23:59
※特典映像(橋本祥平、オレノグラフィティ、福澤 侑、村上大樹、唐橋 充、
長谷川朝晴、片桐 仁 コメント)付き
※特典映像(鈴木拡樹、荒牧慶彦 コメント)付き
見逃し配信:各公演終了後~11月7日(日)23:59
リリース情報
取扱い店舗
◆SHIBUYA TSUTAYA
https://store.shopping.yahoo.co.jp/shibuya-tsutaya-net/a5d0a5afa5.html
◆HMV 店舗
◆HMV&BOOKS online
【Blu-ray】http://www.hmv.co.jp/product/detail/12273448
【DVD】http://www.hmv.co.jp/product/detail/12273449
◆アニメイト店舗
◆アニメイト通販
【Blu-ray】https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/1990199/
【DVD】https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/1990200/
◆ネルケオンラインショップ https://collection.rakuten.net/nelke/bakuman-stage/
◆2.5 次元ショップ
※事前予約は10月8日(金)12:00 より開始。
〈Blu-ray〉
「バクマン。」THE STAGE Blu-ray
税込価格 9,900円(本体価格 9,000円)
〈DVD〉
「バクマン。」THE STAGE DVD
税込価格 8,800 円(本体価格 8,000円)
仕様(Blu-ray、DVD 共通)
2枚組(本編ディスク+特典ディスク)、ブックレット付
特典映像:バックステージ 他 ※予定