小澤征爾、ベルリン・フィル定期に復帰!
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ズービン・メータの代役として、7年ぶりの共演へ
12月18日、時事通信が「小澤征爾が7年ぶりにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を指揮する」と報じた。ズービン・メータのキャンセルを受け、4月8日、10日の両日に代役としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するという。この共演が実現すれば、2009年5月に演奏したメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」以来となる。
(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のYouTubeチャンネルより)
このコンサートでは、ズービン・メータとダニエル・バレンボイムの共演によるブラームスが予定されていたが曲目は変更され、ベートーヴェンの「エグモント」序曲、そして今年のバースデーコンサートで松本でも披露した合唱幻想曲を小澤は指揮することになる。なお、コンサートの前半にはモーツァルトの管楽器アンサンブルの名曲、グラン・パルティータ K.361が、ベルリン・フィルが誇る名手たちにより、指揮者をおかずに演奏される。
小澤征爾の80歳を祝うコンサートではそれぞれに彼と縁のあるラトルとフィルハーモニーからストラヴィンスキーの「Greeting Prelude」の演奏が贈られたのは記憶に新しいところだ(現地時間早朝にもかかわらず正装で!)。カラヤン時代から数多く共演し、プロコフィエフの交響曲全集などの録音を残している小澤征爾とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が再び共演の機会を得られたことは喜ばしい限りだ。大病後、力強くもこれまで以上により澄んだ音楽を聴かせるようになった小澤征爾が、現在の充実したベルリン・フィルからどのような音を導いてくれるのか、おおいに期待したい。
(2009年1月31日に共演した際の演奏、ブルックナーの交響曲第一番より スケルツォ抜粋/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のYouTubeチャンネルより)
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なお、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を配信しているサーヴィス「デジタル・コンサートホール」では、「12ヶ月