フクシノブキ、高崎かなみが出演 CEDAR Produce vol.8『群盗』上演決定

2021.11.13
ニュース
舞台

CEDAR Produce vol. 8 『群盗』


2021年12月18日(土)~26日(日)赤坂RED THEATERにて、CEDAR Produce vol.8 『群盗』の上演が決定した。

近年数多く取り上げられるシラー作品だが、CEDARでは2018年第3回公演で、それまでほぼ日本での上演がなかった『群盗』を取り上げた。シラーが18歳の時に執筆した本作には、悩み・裏切り・嫉妬・恋愛と、青春時代に経験するほぼすべての感情が詰め込まれている。

当時のドイツは、ブルジョア階級を頂点とする封建社会。シラーはその環境に不満を抱き、若者の青臭さや疾走する精神 をこの処女戯曲に込め、それは抑圧された環境からの解放、自由への叫びでもあった。

CEDARでは、再び装い新たに『群盗』を上演。登場人物たちが精一杯生きてそして死んでいく…。生きたかった人たちの、そして勇気を持って死んでいった人たちへの鎮魂の意味を込めて、力強く瑞々しい若者たち の「生きる」姿を閉塞した日本の現代社会に感性豊かに立ち上げる。

公演情報

CEDAR Produce vol.8『群盗』
 
 
■ タイムテーブル
2021年12月18日(土)~26日(日)全14ステージ
12月18日(土)13:00/18:30
12月19日(日)13:00/18:30
12月20日(月)18:30
12月21日(火)13:00/18:30
12月22日(水)18:30
12月23日(木)13:00/18:30
12月24日(金)13:00
12月25日(土)13:00/18:30
12月26日(日)13:00
※当日券の販売は開演の30分前、開場は45分前となります。
※未就学児童は入場不可。
 
■ 会場
赤坂RED/THEATER
 
■ 公式サイト
 
■ 出演者
◇フクシノブキ(福士申樹)カール
◇高崎かなみ アマーリア・フォン・エーデルライヒ
◇桧山征翔 フランツ
◇岸本勇太 シュピーゲルベルク
◇渡邉響 ヘルマン
◇林田一高 神父/牧師モーゼル(2役)
◇今井聡 ダニエル
◇中嶋海央 シュヴァイツァー
◇村松洸希 ラツマン
◇山中啓伍 シュヴァルツ
◇溝口雄大 シュフテレ
◇中西雷人 ローラー
◇山崎銀之丞 マクシミリアン・フォン・モーア
 
作 フリードリヒ・フォン・シラー
翻訳 大川珠季
演出 松森望宏
 
■Twitter:@cedar_engeki
 
■『群盗』のあらすじ
 
舞台は18世紀のドイツ。
フランケンの領主モーア伯爵の長男カールは、それまでの放蕩生活を悔いて父に謝罪の手紙を送る。しかし家督の相続を狙う冷血な弟フランツはカールから届いた手紙を握りつぶし、かわりに父の返信を捏造し、兄カールに偽りの内容を送ってしまう。これは父の意に反する絶縁を告げる偽の手紙であった。
カールは手紙を読み絶望し、仲間のシュピーゲルベルクにかどわかされて革命軍の結成に加わり、そのリーダーに選ばれる。カールは曲がった世界を正そうと、無血革命の集団を結成したつもりであった。しかし、カールの及ばぬところで革命の意志は綻び、集団は強盗・殺人と悪事の限りを尽くしていく。
一方フランツは、カールの恋敵であったヘルマンと共謀して、父モーア伯爵に兄カールがとある戦争で戦死したというニセの報告をする。父モーア伯はショックのあまり気絶し、フランツの策略に気づくがなすすべなく塔の中に幽閉さてしまう。フランツの目的は、家督の相続・アマーリアとの結婚。カールが手にするすべてのものを自分のものとすることであった。
その後カールは父の死の知らせを受け、悪事を繰り返す集団と自分の信念の間に揺れ動く。父の墓参と故郷にいる恋人アマーリアに再会するため帰郷を決意し、一団は大群となってカールの故郷・フランケンへと帰ってゆくのであった。
殺人集団のリーダーであるカールは罪悪感から身元を隠し実家に潜入。そこで発覚したのは弟フランツの悪行の数々であった。カールはフランツに復讐を決意し、この宿命に決着をつけようと決意するのだが…。