亜咲花の大親友・黒沢ともよが演技に亜咲花弄りにと大活躍『亜咲花 Special Talk and Live Vol.2 ~BIRTHDAY PARTY~』レポート
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2016年に歌手としてのデビューを果たし、その後数々のアニメ主題歌を担当。現在ではアニメソングアーティストとして一線で活躍する亜咲花。そんな彼女のセカンドアルバム『Pontoon』を提げたツアーが2021年9月24日(金)よりスタートし、本ツアーの最終公演が2021年10月23日(土)に品川インターシティホールにて開催された。当日は『亜咲花 2nd Tour Pontoon ~Make a BIG WAVE!!~』と題したライブメインの第1部と『亜咲花 Special Talk and Live Vol.2 ~BIRTHDAY PARTY~』と題した歌ありトークありゲームありの第2部に分けての開催がなされた。今回は亜咲花がバースデーを大親友である黒沢ともよとともにお祝いした本公演第2部のレポートをお届けする。
開演前から『Happy birthday to you』のインストバージョンが鳴り響き、お祝いムードに溢れる会場内。開演と時刻になると本日の主役である亜咲花がはにかみながら登場し、全観客がそれを拍手で出迎える。そして第一部のイベントを振り返ると第二部のテーマの確認、今回のテーマはタイトルの通り亜咲花の誕生日会だ。
そしてここで早速今回のゲストが登場。亜咲花が「私の大大大親友、声優の黒沢ともよちゃんです!」と紹介。
黒沢の登場に対して改めて「めっちゃ親友だと思う、私」と述べる亜咲花に対して「でも意外とそんなに会ってないんですよ。」「嘘じゃない、大親友って?逢田梨香子じゃなくて大丈夫?」と述べる黒沢。その様子はお互いの固い信頼があってこそできるじゃれあい、見ているものは心から二人の仲の良さを感じた。そして今回亜咲花の大阪公演Tシャツアレンジを着用して登場した黒沢は衣装に対して「びっくりするぐらいおっぱいが足りなくて!」と自虐ネタで笑いを誘ったのだった。
黒沢ともよ
そしてここで改めて二人の仲の良さを試す「相性チェックゲーム」がスタート。二人にまつわるクイズが出題され、それにお互いがどれだけ答えられるかで友情を確認する企画だ。第一問は「二人の出会いのきっかけは?」。この問題に対して亜咲花が「舐めてるよ!私たちの仲のよさ!」というとすかさず黒沢が「仲の良さとか関係ない。記憶力。」と瞬時に鋭いツッコミが入る。そして二人がスケッチブックに答えを書く、両人ともに答えは「MICHI」。二人の出会いをセッティングしてくれたのはアニソンシンガーMICHIだったのだ。そして二人は出会った頃の思い出を振り返った。
その後も次々に出題されるクイズに対してあっさりと答えを書く黒沢。一方の亜咲花はかなり熟考の上で答えを出していく。双方の性格の対比もまた面白い。三問目に置いて出題された「黒沢ともよが思う亜咲花の尊敬できるところ」という問題に対しては亜咲花が「歌がうまいところ」と答えたのに対して黒沢は一文字「乳」の一文字。それに対してまんざらでない表情を浮かべながらもシンプルすぎる回答に不満を漏らす亜咲花のリアクションも非常に印象的だった。
黒沢ともよ 亜咲花
「相性チェックゲーム」を終えると続いては「【はぁ】というゲーム」。お題のセリフをくじでひいたシチュエーションに合わせて言うという本ゲームであったが、リハーサルで説明を受けていたにもかかわらずいまいちルールが理解できていない亜咲花。結局ルールを推し量った黒沢がゲームを取り仕切り亜咲花にルールを説明しながら進行を行うこととなった。改めて黒沢からルール説明を聞いた亜咲花は「リハーサルで教えてもらうより分かりやすかった!」と感嘆を漏らし会場に笑いをもたらした。
黒沢自ら司会進行を行い、自ら出題もこなすことで進行する「【はぁ】というゲーム」。次々に黒沢の冴えわたった演技が披露されると会場内は拍手に包まれる。こうして2問の出題を終えるとここで選手交代、今度は亜咲花が出題を行うターン。しかしここで司会を行う黒沢が粋なイタズラをしかける。亜咲花の演技テーマを上手く操作することで亜咲花に身体を張った演技を次々に強要する。中でも「名古屋でスガキヤラーメンを食べながらの自己紹介」は亜咲花の体当たりの演技を見ることができ会場が沸いた。黒沢の亜咲花弄りの巧妙さに会場中が「流石大親友!」と思ったこと間違いなしだろう。
亜咲花
そして3問を終えた亜咲花に運営からメッセージ。後ろのスクリーンに「亜咲花さんに罰ゲームをやってもらおうと思います」と表示される。それをみて半笑いで「これ普通ですか、この現場では?」と客席に問いかける黒沢に客席は拍手で返す。結果、亜咲花は「亜咲花の家に遊びに来た時の黒沢ともよ」という客席には伝わりようがないモノマネを披露。客席はそれを拍手で温かく迎えたのだった。
そこから黒沢をゲストに招いてのコーナーはラストに。Twitter恒例の「#亜咲花に水やり」を生で披露することとなった。黒沢は一度スマートフォンを取りに裏にはける。そしてスマートフォンを取りに行ったはずの黒沢と共に登場したのは大きな花束。黒沢から亜咲花へのサプライズプレゼントが用意されていたのだった。しかし、プレゼントだけではもちろん済むはずもなくここで「#亜咲花に水やり」がスタート。亜咲花が渾身の一発芸をかますも絶妙な空気が会場を包み、それを満足気に録画した黒沢は悪い微笑みを浮かべながら会場を後にしたのだった。
黒沢ともよ 亜咲花
黒沢ともよ 亜咲花
ここまで身体を張ったギャグ盛り沢山だった亜咲花だが、気を取り直してライブパートに移行。一曲目に彼女が披露したのは「1000miles」。ここまでのお笑い要素を一気に払拭するような力強い歌声でこの楽曲を歌い上げると続いて初披露曲、『ゆるキャン△ Have a nice day!』のオープニング主題歌である「See The Light」を立て続けに歌い上げて会場中に多幸感で包み込んだ。
すると、急遽会場内に流れ出す「Seize The Day」のイントロ、そして亜咲花が「Seize The Day」のMVで着ていた衣装に身を包んだ黒沢ともよが舞台上に登場し亜咲花に走り寄る。「私、亜咲花です!でも、英語を歌う能力がなくなっちゃったの!」と語ると動揺する亜咲花を他所に「Seize The Day」を歌い始めた。予想だにしない展開に加えて高いクオリティの黒沢の歌唱に観客が、亜咲花が、衝撃をうける。そして英語のパートが来る度に胸を抑えて咳き込む演技をする黒沢、それを見てコンセプトを察した亜咲花は英語パートの歌唱に加わる。こうして日本語パートを黒沢が歌い英語パートを亜咲花が歌うという歌いわけを即興で披露して会場を沸かせた。即興とは思えない二人の息ぴったりの歌唱は二人が大親友であるということを証明するものであった。
黒沢ともよ
黒沢ともよ 亜咲花
こうして特別コラボを終え、改めて黒沢が「改めまして私が日本語しか歌えない亜咲花です!」と自己紹介すると「そして私が英語が歌える亜咲花です!」と述べ「二人合わせて亜咲花です!」という息ぴったりの自己紹介でラストナンバーを締めくくる。そして最後に亜咲花から本ライブの来場者への挨拶。「本当にいい22歳のスタートを切れたと思います!」「22歳の亜咲花、アーティスト5周年イヤーの亜咲花、両方ともこれからも末長く応援していただけると嬉しいです!今日は本当にありがとうございました!」と語って本ライブを締めくくった。
亜咲花
アーティストとして、一人の人間として、大きな節目を迎えるタイミングで開催された本ライブ。そんな彼女の記念すべき日に立ち会えたことは本当に光栄なことだったと思う。今後も更なる活躍をしてくれるであろう彼女、注目していきたい。
レポート・文=一野大悟
セットリスト
『亜咲花 Special Talk and Live Vol.2 ~BIRTHDAY PARTY~』