岸田教団&THE明星ロケッツ 岸田の「オタク無分別禁止論」 第六夜 同人について
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同人音楽サークルにしてロックバンド 岸田教団&THE明星ロケッツ リーダーであり教祖である岸田によるコラム「オタク無分別禁止論」。岸田が語れそうなお題“だけ”投げて、あとは好きに書いてもらうというある意味博打のこの企画。最終回となる第六回目は「同人について」。遂に岸田が同人を語る!何を語ってくれるのか注目です。
※このコラムのタイトルバナーは「可愛いネコちゃんの写真載せておけばPVがふえるんじゃないですかね」という岸田さんの制作方針により作成されています。
このコラムもついに最終回らしいです。
・・・いや大丈夫、大丈夫だから!
”全然話題にならねえしもういいか”みたいなことじゃなくて最初から決まってたからさ!だからそんな顔するなよ・・・えっ?継続の話がこないのはお前のせいじゃないかって?
勘がいいやつから排除されると君はご存じなかったのかな?
はい、というわけでやってきました最終回です。最終回のテーマは”同人”。
どうじん・・・どうじんかあ・・・。ついにここに切り込んできましたね。
ここで同人とは何か?についていっぱい書いてもいいんですけど流石に存在くらいは聞いたことある、というくらいの前提にさせていただきます。二次創作だけでなく一次創作を始めあらゆるジャンルを飲み込む巨大な”なにか”です。本当に巨大なこの”なにか”に皆魅せられたり救われたりしています。貴方がもし他者の理解を得られそうにない何かを愛好していたとしても高確率で”誰かがいます”。もはや何と定義するのすら難しいです。ですが、とても大切な場所です・・・。
まず何より今現在コミケが開かれるのも二年ぶり(現在2021年11月)でして全くコミケがない生活をしてて寂しい思いをしているわけですが。そうだ、どうせ同人について書くなら同人サークルがコミケに行って行う一日を書き連ねましょう。我々同人サークルはこんな感じですみたいな。それではスタートです!
岸田さん家のねこちゃん
前日まで色々設営のための準備をしていた上に楽しみ過ぎて遠足前の小学生のように寝れなかったとしても早朝にもぞもぞと起き出します。ここで一般参加の方はとっくに電車に乗ってると思いますがサークル側は概ねそこまでは早くはなく始発とかじゃないいい感じの電車を狙います。遠征組の僕は普通にビッグサイトへのアクセスがいい場所に100%泊まっているので割と遅めです。遅めつっても十分早いですしサークル入場者で電車はいっぱいです。到着したら7時半くらいから入場できます。開始は10時なんですがサークル側もいろんな準備があるので概ね開始時間には仲間と合流して早めに入場します。ちなみにサークル入場をするときのサークル
入場したらまず最初にすることは自分のスペースへと向かうことです。当たり前に聞こえると思いますが結構遠い上に広大なスペースの中から探さねばなりません。配置図を頼りに”あーえっとここが西の何ホールだ・・・?まあこのへんか・・・?だったらこうか・・・?”なんて探しながら向かいます。デカすぎてよく分からん事が多々あります。流石にだどりつけなくなるほどではないのでご安心ください。なんか時々ホールが新しくなってたりして知らない場所に行かされることもあります。
ついたらまず机の上に椅子といろんな広告の紙が大量にありますのでどかします。たまになんかスゲえ怖い紙とかある。そういうときは周りのサークルと一緒にざわつきます。配送物の受け取りがある人はここで受け取りに行きますが僕は利用したことがないです。多分とんでもないことになってると思います。実を言うとシステムがあんまりよくわからないのでキツくてもカート引いて手持ちするからだ!大体の場合人力でやればなんとかなる!力技は力がいるけど絶対に失敗しないやり方ですので皆さんも参考にしてください。ちなみにビッグサイトのコンビニはまともに機能しないので(当然ですね)出来る限り準備は到着前に済ませてくださいね・・・。
岸田さん家のねこちゃん
ここからはサークルによって様々です。派手な設営をして飾り付けるサークルさんなんかはここから持ってきた設営セットをおっ立てますし大手サークルならその上で心配になるようなダンボール箱との格闘になります。うちはよく分からないピカピカ光るものとかをとりつけて縁起良く飾り付けしたりダンボールに手書きでサークル名書いたりしている時間ですね。事前にポスターとか刷って持ってくるのが一般的だと思います。運ぶ時はでかくて邪魔です。
ここでコミケ会場に絶対持っていくものリストを皆様にお伝えします。まず何はなくてもカッターナイフとマジックペンとガムテープと布。布はスペースの机に敷きますし、カッターナイフとガムテープは何にでも使います。とにかくこの辺のアイテムは絶対持っていかないと周囲のサークルに借りる羽目になるんですよ(経験有)とても気まずいので絶対の絶対に忘れないようにしましょう。
そしてこの後は挨拶です。コミケのときくらいしか友達と会わないしね(廃人)。いろんなホール間の移動とかも制限されるのでトイレとかは早めに済ませましょう。そうやっていると割とすぐ開会の時間がやってきます。アナウンスとともに開会するんですがみんなで拍手する空気感になるのでぱちぱちします。その拍手が終わると同時に何やら遠くから音が聞こえます。耳を澄ませるとドドドドドド・・・って音が。いや澄まさなくても聞こえますけど。
それは・・・人の足音です。
正直あのレベルの足音を聞く経験は現代ではコミケくらいでしかないかもしれません。恐らく“関ケ原の合戦”とかと同じくらいの規模だと思うので事実上の戦争です。お手軽に陣で槍衾作ってる雑兵の気持ちがわかるので是非一度体験してみてほしいです。物理的な圧力を伴う音って謎の恐怖を呼び起こさせるのでほんの少しだけメンタルが強くなります。
さて、準備も終わったのでここからはいわゆる”皆が想像するコミケ”なので割愛します。すげー人数がたくさんいて、友人とかもきて、全員オタクしかいない空間です。存分に楽しんでください。初参加のときを思い出すと懐かしいなあ・・・。
岸田さん家のねこちゃん
そんなこんなでわいわいやっていると当然ですが終わりの時間がきます。終わったら当然ですが片付けてゲストさんとかいたら精算して・・・とか普通の行動をするんですが郵送で送り返したいものとかありますよね?コミケってすごいんですよ。なんと配送がその場でできるように配送業者の人たちがきてくれています。案内に沿って進めば・・・進めば・・・いやどんだけ進むんだってくらい進むとここどこだよみたいな野外にすごい量の列とすごい量の荷物と必死にさばく配送業者の人たちが見えてきます。え?今からこれに並ぶの?マジで?という気持ちを押し殺して並びます。並んでいればいつか必ず順番はきます!諦めるな!ちなみに思ったよりはすごい速さで片付いていくのでちゃんと送れます。凄い。
すべてを終えたら友人とかと一緒に打ち上げに向かう感じで終わりますが勿論場合によっては打ち上げに参加しようとしても絶妙に上手く行かずぼっちで帰ることもあります。知らないサークルを中心とした打ち上げなんか参加できないもん!怖いし!当然帰りもだいたい皆同じような時間なのでそれなりに混みます。余談ですが僕はこのコミケ帰りにiPhoneを落としてカートで轢いてしまい画面を割る最悪な終わりを迎えたことがあります。
こんな感じでコミケの一日は過ぎていきます。興味を持った方は再開されたら来てね!楽しいよ!
こんな感じです。正直人生の一部というくらいコミケを中心に暮らしてたので今の状況は何か大切なものがないみたいな気分で生きているので今年の冬コミの復活でなんだかもう一度生きていけそうな気がしてきました。ここでしか生きていけない奴らは居るんだよ!仕方ねえだろ!
ということで今回のコラムを終わらせていただきます。それでは色々ありがとうございました。
文・写真:岸田
リリース情報
岸田教団&THE明星ロケッツ「異世界転生したらベストアルバムでした。」
DISC 1
01. HIGHSCHOOL OF THE DEAD
02. ストライク・ザ・ブラッド
03. GATE~それは暁のように~
04. GATEII~世界を超えて~
05. 天鏡のアルデラミン
06. Blood on the EDGE
07. ストレイ
08. シリウス
09. Blood and Emotions
10. nameless story
11. 暁のカレイドブラッド
12. HIGHSCHOOL OF THE DEAD [2021]
※1~11曲目はオリジナル音源、12曲目は再レコーディングした音源。
01. ナイトウォッチ
02. POPSENSE
03. ワールド・エンド・エコノミカ
04. over planet
05. ハンゲツトウゲ
06. another
07. Hack&Slash
08. 希望の歌
09. Reboot:RAVEN
※1~9曲目は再レコーディングした音源。
・HIGHSCHOOL OF THE DEAD[2021]MUSIC VIDEO
・岸田教団&THE明星ロケッツZeppDiverCity 配信ゴリラライブ映像