急逝したシンガーソングライターaminの日本デビューアルバムがリイシュー

中国上海出身のシンガーソングライターaminが今年の7月29日に病気のため48歳で急逝したのは記憶に新しい。aminは19歳の時に初来日。日中の架け橋となりながらアーティスト活動を続け、2003年にサントリー烏龍茶のCMソングでブレイク。2005年には中国本土出身のアーティストしては紅白歌合戦に初出場するなど日本でも人気があった。

そのaminの2003年のデビューアルバム『百合の花』は現在入手困難で日中のファンから再リリースの要望が多く、応える形で最高音質のUHQCDでリイシュー。アーティストaminの透明感ある歌声はキュートにコケティッシュでありながら、神秘的な妖艶さもあわせ持ち、フレンチ・ポップを思わせるような不思議な魅力がある。この1stアルバムはその歌声とアコースティックギターやストリングスを主体としたオーガニックなサウンドがよく溶け合ってとても繊細な作品に仕上がっている。特にサントリー烏龍茶のCMソング「大きな河と小さな恋」は大陸的なスケール感のある歌声で見事に日本の人気を得た。他にもクラブジャズ風やアンビエント風なアプローチも試みている珠玉の曲が収録されている。

そしてもう一枚、aminが日本で広く知られることになった、1991年〜2003年の放送され数多くの賞を受賞したサントリー烏龍茶TVCMソングのベスト・コレクション「烏龍歌集[チャイ]サントリーウーロン茶CMソングコレクション」（2003年発売）も高音質のUHQCDでリイシュー。このアルバムにはaminの代表作「大きな河と小さな恋」を中心に、「上海ブギウギ」「鉄腕アトム」「微笑みがえし」など日本のスタンダードナンバーが中国語でカバーされたアジア版カフェミュージックといったアルバムに仕上がっている。

12月15日には配信アルバムとして2003年にリリースした『Christmas chai Suntory oolong-cha cm song colection』を初配信。最新のORTマスタリング技術で96KHz/24bitの最高の上質音源にアップコンバートされている。UHQCDとは、新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音源を再現。CD規格に準拠したもの。全てのCDプレイヤーで、最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質をお手軽にお楽しみいただける。