山崎育三郎『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』開催 究極のエンターテインメントショー オフィシャルレポート
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『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
2017年5月にスタートしたニッポン放送「山崎育三郎のI AM 1936」(毎週土曜日21:30~22:00)から生まれたライブイベント『THIS IS IKU』の4回目となるイベント『THIS IS IKU~CONGRATULATIONS~』が、2022年1月22日(土)に東京国際フォーラムホールAで開催された。
1月18日が山崎の36歳の誕生日ということで、山崎にとって「IKU36(サブロー)」という記念すべき年男の誕生日をお祝いするバースデーパーティーをイメージした同イベント。ゲストにCHEMISTRY、3時のヒロイン、愛希れいかを迎え、ここでしか見られないコラボレーション満載の究極のエンターテインメントショーを繰り広げた。
会場の消灯と同時に東京国際フォーラムのエレベータに乗り込んだ山崎のVTRが流れ始める。山崎が乗ったエレベータが到着した先は、生まれた都内の病院や、かつて野球選手を志し練習に励んだ球場、初めてオーディションを受けた会場など思い出の場所の数々。
そして、21歳の時にミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス役で立った帝国劇場の舞台も。実は山崎が乗ったエレベーターは止まった階数で、自身の歴史とシンクロしその当時を振り返るものだった。そして、エレベーターが36階(=36歳)に到着したところでVTRが終了したかと思えば、白いナポレオンコートに身を包んだ山崎がステージ上空からフライングで登場。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
会場に集まったファンの度肝を抜き、そして、拍手喝采で出迎えられた山崎は、ミュージカル『モーツァルト!』の「チョッピリ・オツムに、チョッピリ・ハートに」を空中で熱唱。続けて、ステージ上で「あいのデータ(Happy ver.)」「生きてく強さ」という勢いのある3曲を披露した。歌い終えた山崎は集まったリスナーに「逢いたかった!」と語りかけ、会場に集まったリスナーもバースデーパーティーということでろうそくを模したペンライトを振って、山崎の呼びかけに応えていた。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
山崎が最初にゲストに呼び込んだのは学生時代からの大ファンだというCHEMISTRY。今日のイベントは各ゲストが山崎への誕生日プレゼントを持ってステージに登場するという演出なのだが、CHMISTRYの2人が持ってきたプレゼントを開けると中身はからっぽ。
CHMISTRYの2人は「僕たちのプレゼントはこれです」と話すと同時に、サプライズで「Happy Birthday」を歌い始める。これには山崎も感動しきりで、「僕の高校時代の友人が来ているのですが、感動をわかってくれていると思います」と興奮冷めやらぬ様子だった。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
さらに山崎は「誕生日なのでワガママ言ってもいいですか?」と切り出し、そのワガママというのは「CHEMISTRYになりたい」というもの。よく聴いていたというCHMISTRYの名曲「君をさがしてた~The Wedding Song~」を堂珍嘉邦と、「My Gift to You」を川畑要と、そして「PIECE OF A DREAM」を3人でデュエットし、伸びやかな声を会場に響かせた。
この日だけではもったいない豪華コラボレーションに、ファンは惚れ惚れ。CHEMISTRYの2人はバラード「You Go Your Way」も披露し、会場をしっとりとした空気感に包み込んだ。
そんな空気をガラッと変えるゲストとして続いて登場したのは3時のヒロインの福田麻貴とかなで。ゆめっちは体調不良のため出演を見合わせることになったのだが、福田とかなでは3人で選んだという誕生日プレゼントを山崎へ贈呈。それは「輝き過ぎだから、オーラを隠せるように」という意味が込められたサングラスだった。山崎はかつてのCHEMISTRYの川畑のような独特な掛け方をしてみせ、会場の笑いを誘っていた。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
また、これまで『THIS IS IKU』に出演した芸人はコントを披露しているということもあり、3時のヒロインもコントすることに。山崎が出演するミュージカルのヒロインを探すという内容で、コントの世界観のまま「ホール・ニュー・ワールド」(アラジン)を福田と、「美女と野獣」(美女と野獣)をかなでと、「フレンド・ライク・ミー」を3人でデュエットする一幕も。
さらに、山崎と3時のヒロインといえば、昨年発表した初のコラボ楽曲「僕のヒロインになってくれませんか? feat.3時のヒロイン」も披露。手でハートを作って揺らしたり、ボックスを踏んたりと息の合ったダンスに、観客も楽しさが伝わったようで手拍子で会場一体となって盛り上がった。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
バラの花束を抱えて煌びやかなピンクのドレス姿で登場した最後のゲストは、元宝塚歌劇団月組トップ娘役の愛希れいか。山崎とはミュージカル『エリザベート』で共演するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまっていた。2人の共演を楽しみにしていたファンにとっては、待望のコラボ。
2人はまず、ミュージカル『モーツァルト!』の「愛していれば分かり合える」を伸びやかな歌声で披露。2人だからこそのミュージカルメドレーが続くかと思いきや、続いてはHYの「AM11:00」をデュエット。本曲の聴きどころといえば、やはりラップ。山崎がその美声を活かした軽快かつキレのあるラップを魅せつけた。
そして、幻となってしまった『エリザベート』から「私が踊る時」「闇が広がる」「私だけに」(愛希の独唱)の3曲を歌唱。2人の重厚ながらに繊細な声が共鳴し合い、まるで劇を1本見終わったような充実感に会場は包まれた。歌唱後、2人で顔を見合わせながら「いつか『エリザベート』の公演ができると良いですね」としみじみ話し、これには会場に集まったファンも大きくうなずいていた。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
ゲストとのステージが終わり、ステージにひとり登場した山崎は白いナポレオンコートから漆黒のスーツに衣装を変え、フライングしながら「Congratulations」を、スモークを背負いながら「TOKYO」を歌い、大迫力のステージを繰り広げた。
MCでは「当たり前だと思っていた日常が、改めて“ありがたい”と思った」と語り、“当たり前”がなかなか戻ってこない今、こうしてイベントを開催できた喜びと会場に足を運んでくれたファンへの感謝を伝えた。そして、そんな感謝を込めて壮大なバラード「君に伝えたいこと」を感情たっぷりに山崎は歌い上げた。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』
拍手が鳴りやまずアンコールへ突入すると、山崎がカバーアルバムに収録した「また逢う日まで」をこの日のゲスト全員で熱唱。さらに山崎ひとりで、NHK朝の連続テレビドラマ小説『エール』劇中で独唱した「栄光は君に輝く」、2021年に発表した「誰が為」を続けて歌い、「また会える日が来ると信じて」とメッセージを送り、ここでしか見られない究極のエンターテインメントショーは幕を閉じた。
会場では2023年3月21日(火・祝)に東京ガーデンシアターにて、5回目の『THIS IS IKU』が開催されることが発表された。来年はどのような豪華コレボレーションが繰り広げられるのか、楽しみに待ちたい。
『THIS IS IKU CONGRATULATIONS』