片岡仁左衛門・坂東玉三郎出演の『桜姫東文章』や『三谷かぶき』『風の谷のナウシカ』など 「月イチ歌舞伎」2022年のラインナップ発表
「月イチ歌舞伎」
毎月1週間ずつ(新作は3週間)シネマ歌舞伎を上映する「月イチ歌舞伎」、2022年度も開催が決定した。新作『桜姫東文章』に加え、古典の名作から漫画原作の話題作、華やかな舞踊まで、幅広いラインナップで2022年4月から2023年1月まで毎月上映する。
今回の幕開けは、片岡仁左衛門・坂東玉三郎が出演した奇跡の舞台、最新作シネマ歌舞伎『桜姫東文章』(さくらひめあずまぶんしょう)。上の巻は4月8日(金)、下の巻は4月29日(金)に全国で公開。
新作『桜姫東文章 上の巻』
『桜姫東文章』に続いては、現代に通じる若者の孤独と狂気を描いた仁左衛門出演の『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』、幸福感あふれる上方歌舞伎の名作に仁左衛門・玉三郎が出演した『廓文章吉田屋(くるわぶんしょうよしだや)』と、仁左衛門&玉三郎の魅力をたっぷり堪能できる作品が並ぶ。仁左衛門はぞっとするほど残酷な悪役から品のいい色男まで、玉三郎は道ならぬ恋に身を落とす姫君から健気な傾城まで、多彩な役柄をそれぞれ華麗に演じ分ける。
『女殺油地獄』
『廓文章 吉田屋』
また、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で話題の三谷幸喜による作・演出で、同作に出演の市川猿之助・片岡愛之助・坂東彌十郎・市川染五郎も出演する人気歴史漫画原作の『三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風雲児たち』と、11月1日のジブリパーク開園にちなんで、スタジオジブリ関連作品初の歌舞伎化で評判となった宮崎駿原作の『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』 をラインナップ。人気少年漫画「ONE PIECE」を歌舞伎化した話題作『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』と併せて人気漫画原作の新作歌舞伎を3作上映。
『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』
『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』
『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』
さらに、奇才・野田秀樹の作・演出、中村勘三郎出演の『野田版 鼠小僧』、勘三郎渾身の舞台を収録した古典の名作『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみしし)』、玉三郎が中村勘九郎、中村七之助とともに出演した美しさと迫力あふれる演目の豪華二本立て『二人藤娘(ににんふじむすめ)/日本振袖始(にほんふりそではじめ)』と、バラエティに富んだシネマ歌舞伎が盛りだくさんなラインナップになっている。
『野田版 鼠小僧』
『春興鏡獅子』
『二人藤娘/日本振袖始』(2本立て)
近くの映画館で気軽に、歌舞伎の世界を楽しもう。