『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』今週のカバーはeill、平井大や優里の新曲に、クレナズムによる宇多田ヒカルのカバーなど

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音楽
2022.2.3
New Music Wednesday [Music+Talk Edition]

New Music Wednesday [Music+Talk Edition]

毎週水曜日に、その週リリースされた新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』。このプレイリストの中身をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』では、プレイリストだけでは知ることのできないエピソード、そしてSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりなどを紹介していく。この番組をチェックすると話題の新曲が知ることができて、今の音楽シーンがまるわかり! ポッドキャストはあなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを! ナビゲーターは竹内琢也。SPICEでは番組でピックアップされた楽曲を掲載。今週は『New Music Wednesday』のカバーを飾っているeillの楽曲を中心に13曲を紹介。

eill「palette」

今週の『New Music Wednesday』のカバーを飾ったのは、メジャー1stアルバム『PALETTE』を2月2日(水)にリリースしたeill。『New Music Wednesday』のカバーを飾るのは初となります。このアルバムには、テレビアニメ『東京リベンジャーズ』主題歌の「ここで息をして」、ドラマ『ナイト・ドクター』オリジナルナンバー「hikari」、最新シングルの「23」のほか、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」のカバーなど全12曲が収録されています。eillは、アルバムタイトルについて「私の曲はいろいろなジャンルがあって、それがすごくコンプレックスだったときもあったんですけど、今まで1つのパレットにさまざまな色を乗せていくような感覚で曲を作ってきたなと思うようになって、「それが私なんだ」と肯定できたアルバムになったなと。そんな気持ちを込めて『PALETTE』と名付けました」と語っており、「パレット」のような、たくさんの色が混ざり合った、色彩豊かな楽曲たちが詰まったアルバムとなっています。

『New Music Wednesday』には、タイトルトラックの「palette」がリストイン。CMソングとしても起用されたこの曲は、一度きりの人生を「palette」に見立てて、好きな色(人生)を描いていくeillのフィロソフィーが詰まった楽曲となっています。また彼女がインディーズ時代から伝えてきた、「たとえ好きなものが変わっていくような移り気な性格でも、そんなことを気にせずに一度きりの人生を好きなように生きて、それぞれの人生を十人十色で飾りつくそう」というメッセージも込められています。2022年2月6日(日)からは、東名阪を巡る『BLUE ROSE TOUR 2022』も決定しています。

平井 大「バレンタインソング」

昨年末、『NHK紅白歌合戦』に初出演を果たした平井大が、1月30日(日)に新曲「もしも、僕がいなくても。」と「バレンタインソング」の配信をスタートしました。昨年3月から展開している連続配信リリースの第16弾と第17弾にあたる楽曲で、『New Music Wednesday』にはどちらもリストインしている中、『New Music Wednesday M+T Edition』では「バレンタインソング」をピックアップ。タイトル通りバレンタインにピッタリな、幸せに満ちたラブソングです。「もしも、僕がいなくても。」のMVでは、パラパラ漫画で知られる芸人・鉄拳とコラボレーションしており、約1200枚にわたるパラパラ漫画を元にした映像が制作されています。Spotifyでは、日本のバラードをまとめたプレイリスト『メランコリー - Ballads in Blue- 』のカバーを飾っています。

優里「Dried flowers(English ver.)」

日本人最速かつソロアーティスト初のストリーミング5億回再生を突破、Billboard JAPANの2021年年間総合ソング・チャートで1位を獲得するなど、大ヒットした優里の楽曲「ドライフラワー」。この楽曲を英語で歌唱した「Dried flower(English ver.)」が2月1日(火)に配信リリースとなりました。優里の楽曲は、Spotify上で、日本に続いてアメリカ、インドネシア、台湾などでも高いパフォーマンスを記録しており、海外のファンから英語詞での楽曲が待ち望まれていました。「THE FIRST TAKE」の「ドライフラワー」パフォーマンス動画は海外での反響も大きかったこともあり、今回のリリースには海外からも喜びのコメントが寄せらています。このリリースをきっかけに、2022年は海外での活動も期待されます。

クレナズム「SAKURAドロップス」

昨年10月に、4thミニアルバム『Touch the figure』をリリースしたばかりのクレナズム。今度は最新EP「SAKURAドロップス/面影」が2月2日(水)にリリースされ、『New Music Wednesday』には「SAKURAドロップス」がリストインしています。この曲は、宇多田ヒカルが2002年にリリースした曲のカバーで、幼少期からこの曲が大好きだというボーカルの萌映が、その想いを手紙にしたため宇多田ヒカルのスタッフに送ったことからカバーが実現しました。昨年にラジオの企画で披露した際には、リスナーから大好評を博しました。宇多田ヒカルオリジナルの楽曲とは違った、轟音でシューゲイズなクレナズムらしい解釈のカバーとなっています。Spotifyでは、日本の名曲カバーを集めているプレイリスト『Authentic Covers』でカバーを飾っています。

黒子首「やさしい怪物 feat. 泣き虫☔

黒子首(ほくろっくび)が2月2日(水)に、シンガーソングライター・泣き虫☔をフィーチャリングゲストに迎えた新曲「やさしい怪物 feat. 泣き虫☔」をリリースしました。黒子首は、2018年7月に結成された3人組バンドで、昨年7月に初のフルアルバム『骨格』をリリースしています。泣き虫☔は、本名だけでなく素顔、年齢もすべて非公表のソロアーティストで、昨年2021年2月に初のCD作品となるアルバム『rendez-vous』を発表しています。ボーカルの堀胃あげはは「泣き虫☔さんの声を想像しながら曲を作ってたら、メロも歌詞もバンバン思いつきました。強いメッセージを強いまま伝えられる泣き虫☔さんの声にも頼らせていただき、この曲が完成しました」とコメント。黒子首は5月4日(水)に埼玉スーパーアリーナで開催される『VIVA LA ROCK 2022』への出演も決まっており、2022年注目のバンドです。Spotifyではプレイリスト『She Rocks』のカバーを飾っています。

Doul「Free」

Spotifyの次世代アーティスト応援プログラム『RADAR:Early Noise 2021』にも選出された、福岡出身18歳のアーティストDoulが、2月2日(水)に新曲「Free」をリリースしました。この楽曲は、3月9日(水)にリリースされる1stフル Album『W.O.L.F』からの先行配信楽曲です。文字通り「自由」がテーマで、自分にとって自由が持つ本当の意味とは何かを考える楽曲となっています。本作についてDoulは、「自由とは何かを乗り越えた先にあるものや、好きな事をするだけではない。自分が目指すものに近づく工程であり、世の中の様々なすれ違いから生まれる憎しみやヘイトの感情さえ許し、愛に変えられる心である」とコメントしています。また『ARABAKI ROCK FEST.22』への出演が決定しており、テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』での企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ年間ベスト10」内で、ミュージシャンで音楽プロデューサーの蔦谷好位置が選ぶ、2021年のマイベスト10曲に「Bada Bing Bada Boom feat. Zag SO-SO Remix」が選曲され話題を呼んでいます。

菅原圭「ミラ」

Spotifyが2022年に躍進を期待する『RADAR: Early Noise 2022』に選出された、菅原圭が新曲「ミラ」を配信リリースしました。一度聴いたら忘れられないハイトーン・ボイスが特徴のアーティストで、2020年10月に初の配信シングル「フライミ feat. PSYQUI」をリリースして以降、YouTubeやストリーミングサービスを中心に続々とオリジナル曲を発表&リリースしています。今回の楽曲は、テンポのよいリリックとグルーヴ感のあるメロディを織り交ぜ、SNS時代における心無い言葉や多くの若者が感じている感情を表現しています。

ザ・チェインスモーカーズ「High」

ザ・チェインスモーカーズの新曲「High」が、1月28日(金)にリリース。2019年のアルバム『World War Joy』以来、およそ3年ぶりの新曲リリースとなります。ザ・チェインスモーカーズは、2020年の2月25日(火)にTwitterでソーシャル・メディアから離れることをアナウンスして以来、目立った活動はしていませんでした。しかし昨年10月、アメリカ・ラスベガスで開催されたダンスミュージック・フェスティバル『EDC Las Vegas 2021』に出演して新曲を披露。年明けには、SNSも再始動していました。そしてニューアルバムについて「やっと完成したよ。自分たちを、自分たちの音楽を、そして、これをやる理由への愛を再発見する時間を与えてくれてありがとう。事実として今しかこのアルバムは作れなかったと思う。みんなと共有するのが待ちきれないよ」と語っており、4枚目のアルバム『TCS4』のリリースも期待されます。今回の新曲「High」は『TCS4』からのリードトラックとみられます。

ラウヴ「26」

ラウヴの新曲「26」が1月28日(金)にリリースになりました。ラウヴは、2020年にリリースとなった1stアルバム『How I'm Feeling』に続く2ndアルバムが完成したとSNSに投稿しており、この「26」はアルバムからの1stシングルとなります。この「26」は、ラウヴ本人のほかにこれまでホールジーやXXXテンタシオンを手掛けた、ジョン・カニンガムもプロデュースで参加しています。

チャーリーXCX「Beg For You(feat.リナ・サワヤマ)」

チャーリーXCXとリナ・サワヤマのコラボソング「Beg For You」が1月28日(金)にリリースとなりました。チャーリーXCXは、3月18日(金)にニューアルバム『Crush』をリリース予定で、「Good Ones」、「New Shapes feat.クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、キャロライン・ポラチェック」をすでに公開しており、この「Beg For You(feat.リナ・サワヤマ)」でアルバムから3曲目のシングル発表となります。チャーリーXCX、リナ・サワヤマのTikTokアカウントでは、この楽曲のティザーや撮影シーンの裏側などをアップしてリリースを匂わせていました。本楽曲はスウェーデンのアーティスト、セプテンバーが2006年にリリースした「Cry For You」をサンプリングしています。さらにアメリカではチャーリーXCXのドキュメンタリー『Alone Together』の公開もスタートしています。

崎山蒼志「通り雨、うつつのナラカ」

シンガーソングライターの崎山蒼志が、2月2日(水)にメジャー2ndアルバム『Face To Time Case』をリリースしました。今年20歳となる崎山蒼志にとって、10代ラストイヤーを飾るアルバムとなります。アルバムにはAmazon Primeドラマ『賭ケグルイ双(ツイン)』の主題歌となった「逆行」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期エンディングテーマ「嘘じゃない」、映画『かそけきサンカヨウ』主題歌の「幽けき」、ドラマ『顔だけ先生』主題歌「風来」といったタイアップ曲や、リーガルリリーとの共作となった「過剰/異常 with リーガルリリー」、石崎ひゅーいとの共作となる「告白(崎山蒼志×石崎ひゅーい)」など全12曲が収録。『New Music Wednesday』には「通り雨、うつつのナラカ」がリストインしています。アルバムを引っ提げ2月5日(土)からは東名阪ツアー『Face To Time Case』も開催予定です。

ao「I know」

Spotifyの『RADAR: Early Noise 2022』に選出された15歳のシンガーソングライター・aoが、2月2日(水)に新曲「I know」をリリース。『New Music Wednesday』にもリストインしています。aoは、小学6年生の時に初めて出演したオーディションでその才能を見出され、昨年中学3年生の15歳という若さでデビュー。小学6年生からの4年間で制作した楽曲を収録している1stEP「LOOK」を3月2日(水)にリリース予定で、今作はそのEPからの先行配信楽曲となります。

milet「SEVENTH HEAVEN」

『東京2020オリンピック競技大会』閉会式での「愛の讃歌」の歌唱や『NHK紅白歌合戦』初出演など、2021年は飛躍の年となったmiletが、2ndアルバム『visions』を2月2日(水)にリリース。『New Music Wednesday』には、「SEVENTH HEAVEN」がリストインしています。元々はmiletが2021年6月から7月にかけて行ったツアーのタイトルで、ツアー中に書いた楽曲だそうです。歌詞には世界中の空港の名前が含まれており、アルバムの冒頭を飾り『visions』の旅をスタートする楽曲となっています。『visions』特設サイトには、全曲のセルフライナーノーツが公開されています。

文=竹内琢也、Y.SHOGO

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