美弥るりか、花乃まりあ、剣幸がパーラーを守り継ぐ三世代の母娘を体現 Musical『The Parlor』上演決定
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『The Parlor』メインビジュアル
2022年4月29日(金・祝)~5月8日(日)よみうり大手町ホール、2022年5月14日(土)~15日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、Musical『The Parlor』の上演が決定した。
『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』やオフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』など数々の海外ミュージカルの演出を手掛け、演出・脚本・作詞を一手に担う「オリジナルミュージカル」の創作も得意とする演出家・小林香が今回手掛けるのは「パーラー」を舞台に描く、女性たちの物語。
曽祖母の時代は談話室、祖母の時代は美容室、母の時代は喫茶室と、ある家族の女性たちが連綿と守り継いできた部屋「ザ・パーラー」。子供たちの未来のため、パーラーに集う人たちのため、そして、今の日本で、どこか生きづらさを抱えている人たちのためによりよい社会をと願い、開かれてきたこの部屋で、「娘」の時代が来た今、彼女は何を思い、行動するのか。
オリジナルミュージカルを創作するうえで、ジェンダーギャップ指数120位と発表された日本で、小林自らがいま一番伝えたいものとして「女性たちの物語を描きたい」と企画し、実現した本作。窮屈さをこれまで以上に感じている今だからこそ、過去から現代へと繋がれてきた、そしてこれからも繋がっていく女性たちの物語をありありと描き出す。
また本作で作曲・編曲を担当するのは、アメリカで活躍する新進気鋭の作詞作曲家、アレクサンダー・セージ・オーエン。ASCAP 財団のルシール賞とジャック・イエレン賞の作詞家賞を受賞し、ミュージカルの音楽も手掛けるなど、今アメリカで大注目のアレクサンダーの楽曲にも注目だ。
主演は、宝塚歌劇団月組出身で2022年の主演ミュージカル『ヴェラキッカ』での妖艶な演技も記憶に新しい美弥るりか。今作の主人公であるパーラーの娘であり、孤高の人気ゲームクリエイター・円山朱里を演じる。
パーラーで美容師として腕をふるい、パーラーに喫茶室を作った朱里の母・円山千里と、朱里の妹・草笛灯の2役を演じるのは、元宝塚歌劇団花組トップ娘役で、ミュージカルやストレートプレイ、ドラマのほか、日本テレビ「ZIP」でリポーターを務めるなど幅広く活躍する花乃まりあ、パーラーの常連客でシングルファーザーの小澤巧を植原卓也、千里の幼馴染でクロスドレッサーの名座龍之介を舘形比呂一、朱里のゲームのファンで、パーラーの常連客となったゲーム好きの専業主婦・アリスを北川理恵、おもちゃ会社の社長で千里の元恋人である草笛遊史を坂元健児、そして、朱里の祖母で、パーラーを守り続ける円山阿弥莉を、元宝塚歌劇団月組トップスターで退団後も数多くの作品に出演し、第18回菊田一夫演劇賞、第17回、第21回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するなど、確かな実力のベテラン女優・剣幸が演じる。
本作の主軸となる母娘役には、役同様それぞれの時代で宝塚歌劇団を牽引してきたキャストが揃い、脇を実力派キャストが固める。
『The Parlor』出演者
作・演出:小林香 コメント
私たちの現在に、“自由“があるのだとしたら、それは過去の誰かが自由を願い、行動し、身を削ってくれたからだと思います。歴史に名を残さない、数多の無名の人たちの汗と涙が流れた地面の上に、私たちは立っています。この舞台には、未来の誰かのために汗をかこうとする名も無き人々が出てきます。みんな、私のヒーローです。
さて。このミュージカル、楽しく面白く格好良く、を目指しているわけですが、アナログなパーラーでデジタルなゲーム世界が繰り広げられます。eスポーツには現実世界とはまた違う“自由“の可能性があります。それはどんなものなのか・・・ぜひ劇場まで遊びにいらしてください。
作曲・編曲:アレクサンダー・セージ・オーエン Alexander Sage Oyen コメント
初めまして、アレクサンダー・セージ・オーエンです。新作オリジナルミュージカル「The Parlor」の作曲家です。
この新しいミュージカルを、大胆不敵な作・演出の小林香さんと一緒に作り上げることができて、とても光栄です。「The Parlor」は、世代、誠実さ、そして現代社会で自分の道を見つけることをテーマにしたミュージカルで、これ以上タイムリーなメッセージはないと思っています。私たちの初の試みとなるミュージカルを楽しんで頂ければ幸いです。
美弥るりか コメント
『The Parlor』の母娘3代の物語を通して、誰もが無意識に心に織り込まれていた「常識」について考えたり、「新しい感覚」や「大切な事」をじんわりと心に感じていただけるミュージカルになると思います。
私自身、等身大の自分に近い役に初めて挑戦をさせていただくことになります。「円山朱里」と共に学び、私も成長をしていきたいと感じています。ゴールデンウィークは劇場でお待ちしております!
花乃まりあ コメント
生まれ育った環境や、性別、職業、容姿。もしも、あらゆることに捉われずに、自分が愛するものを堂々と愛することができたら…明日がどうなるかさえわからないような今この時代に、懸命に生きる全ての人たちへの、エールとなるような作品だと感じています。小林香さんの情熱溢れる演出を受けられること、そして素晴らしい俳優の皆さまとご一緒出来る日々が今からとても楽しみです。精一杯頑張ります。
植原卓也 コメント
去年「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」でご一緒させて頂いた、小林香さんが作・演出を手掛ける新作ミュージカルという事で、出演させて頂きとても光栄に思います。全てがオリジナルというのも、僕自身久しぶりなのでどんな仕上がりになるか今から楽しみです。様々な価値観や悩み、希望が交差する新たな世界”パーラー”で皆さんと会える日を楽しみにしています。
舘形比呂一 コメント
一番の楽しみは、演出の小林香さんとの久しぶりの舞台。セットや衣装の細やかなこだわりや、演者とのコミュニケーションをとてもフレンドリーな距離感で設けてくれるところなど、一つの作品をカンパニー一丸となって構築してゆくとても魅力的な演出家です。そんな香さんの演出の下で、今回の作品、役柄を通じて新たな自分との出会いができるよう頑張りたいと思います。
北川理恵 コメント
はじめまして、北川理恵です。小林香さんの新作ミュージカルに出演できること、本当に嬉しく、ありがたく思っていますし、今からお稽古が心から楽しみです。私自身、3世代同居の女系家庭で育ったので、この物語にご縁を感じております。携帯アプリのゲームくらいしかやったことがない私がゲーマーの役ということで、コントローラの購入を前向きに検討しております…! 精一杯努めます。宜しくお願い致します。
坂元健児 コメント
今回トイッスル社社長の草笛遊史を演じさせて頂きます。多様化する社会において、保守的で仕事の鬼で頑固な男です。ただ見方を変えれば孤独で可哀想な人。夕食には必ず自分専用のお刺身がなければいけないと決めていた、警察官をしていた僕の祖父とどこか通じるものを感じます。そういう人間の考えや人柄みたいなものがじわっと染み出るといいなと思います。演出の小林香さんの元、楽しく頑張ります!
剣幸 コメント
小林香さんが創る作品に出演させていただけること、本当に嬉しいです! 今回は3世代に渡って憩いの場となる「PARLOR」をとりまく人々のお話です。私はPARLORを継いできた祖母を演じます。
対面で人と交流したいと考える祖母と、人との接触を嫌ってゲームクリエイターになった孫。歩み寄っていく様は、香さんが描き出す愛すべき人物たちとともに、鮮やかな糸となって美しい物語を織ってゆきます。GWはぜひPARLORに癒されにきてください!
公演情報
公式HP https://theparlor.jp/
公式Twitter @theParlor_jp
※未就学のお子様はご入場いただけません。ご了承ください。
※未就学のお子様はご入場いただけません。ご了承ください。
【ストーリー】
世代を越えて受け継がれ、さまざまな人の思いが交差してきた場所があった。そこは「ザ・パーラー」。
ロス在住のゲームクリエイター・円山朱里(美弥るりか)は、祖母の阿弥莉(剣幸)に呼ばれて数年ぶりに帰国する。朱里は、母の千里(花乃まりあ/二役)がある悲劇によってこの世を去ってから、育ててくれた祖母に複雑な思いを抱えていた。阿弥莉は、パーラーを閉店すると朱里に告げる。しかし、パーラーの常連である、幼い娘を育てるシングルファーザーの巧(植原卓也)、クロスドレッサーのザザ(舘形比呂一)、ゲーマーの主婦アリス(北川理恵)はパーラー閉店に反対する。
そこへ、千里にそっくりな女性が現れる。千里の死後すぐに、大手おもちゃメーカー・トイッスルの社長で父親である草笛遊史(坂元健児)に引き取られた、朱里の妹の灯(花乃/二役)だった。灯は朱里にトイッスルの人気ボードゲーム「トイ・トイ・トイ」のPCゲーム版の制作を依頼するが、事態は思わぬ方向に・・・
【登場人物】
円山朱里(美弥るりか)
次々とヒット作を生み出すロサンゼルス在住のインディーゲームクリエイター。家族に悲劇をもたらした日本の古い価値観に対し、反骨心を持っており、そんな世界を変えたいと言う思いもあり、頑固になってしまう一面もある。
草笛灯(花乃まりあ)
母親の千里の死後、父親の遊史に引き取られ、トイッスル社の令嬢として育ったお嬢様。姉の朱里と再会するまで仕事に目的を見いだせずにいたが、姉やパーラーの常連達と触れ合う中で彼女の中で何かが変わっていく。
円山千里(花乃まりあ=二役)
朱里と灯の母親。溌溂として活発な女性で、パーラーを通して社会的に弱い立場にある人達を助けたいと活動をしていたが、不慮の事故により亡くなってしまう。
小澤巧(植原卓也)
パーラーの常連。8歳の娘の紅をたびたび阿弥莉に預けて仕事をしているシングルファーザー。職業はスタイリスト。紅が黒い服が好きで、“女の子らしくない“と学校でいじめを受けている事に頭を悩ませている。
ザザ/名座龍之介(舘形比呂一)
パーラーの常連。千里の幼馴染で円山家とは50年来の付き合い。小学校の給食調理師として働いているが、仕事が終わると女性の服を着てザザになるクロスドレッサー。
アリス/有栖川祥子(北村理恵)
パーラーの常連。ガーリーなファッションを決め込む、ゲームおたく。朱里のゲームの大ファン。エリートでコントロールフリークの夫にはゲームオタクであることを隠している。
草笛遊史(坂元健児)
朱里と灯の父親で大手おもちゃメーカー、トイッスル社の社長。生まれた時から家を重んじて、感情を押し殺し、男たるものこうあるべしと言う帝王学を両親から叩きこまれて来た。
円山阿弥莉(剣幸)
パーラーで美容室を営んでいる朱里と灯の祖母。数ヶ月前に倒れた事を機に店を閉めて売却すると決める。しかし、母から受け継ぎ、娘や常連の思いが詰まったパーラーは手放しがたく、思い悩む。