松本幸四郎が市川染五郎時代に演出・出演した創作舞踊が衛星劇場にて3カ月連続放送 コメント到着

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2022.2.14
松本幸四郎 写真提供:松竹

松本幸四郎 写真提供:松竹


日本舞踊松本流の家元でもある松本幸四郎(松本錦升)が市川染五郎時代に演出・出演した創作舞踊が、2022年2月から3カ月にわたって衛星劇場にて放送される。すべて1日しか公演していない貴重な映像となる。

2月は平成14年4月16日に青山円形劇場で上演した『市川染五郎傾奇おどり「魑魅魍魎的」』、3月は、平成16年4月3日に大阪松竹座で開催した『市川染五郎傾奇芝居「麻布十番ん」』を、4月は第3弾となる、平成18年1月29日に京都南座で上演された『市川染五郎傾奇芝居おどり「不二才」』が登場。

いずれも当時のインタビュー映像と本編に加え、松本幸四郎が当時を振り返る形でのインタビューも合わせて放送される。

今回の放送に寄せて松本幸四郎のコメントが到着した。

松本幸四郎 コメント

2月から3ヶ月にわたり、市川染五郎時代に作りました創作舞踊を衛星劇場で放送いたします。私が演出、振付をさせて頂いた作品で、いわゆる創作舞踊です。

ひたすら踊って、ひたすら動く。どれだけ汗をかくか、どれだけ体を使うか、というものを追い詰めて追い求めた、そんな作品です。

和太鼓や津軽三味線といった様々な現代邦楽を使用しての踊りです。見て頂かないとなかなか想像ができないかと思いますが、ひたすら踊っています。そこにはカッコ良さ、可愛らしさ、綺麗さがふんだんに散りばめられているので、ぜひご覧頂きたいと思います。それぞれの本編終了後には、私のインタビューも放送いたします。ぜひお楽しみに。

放送情報

市川染五郎傾奇おどり「魑魅魍魎的」
 
2002年/平成14年4月16日・青山円形劇場
[作]鈴木英一[演出・振付]松本錦升
[出演]市川染五郎(現・松本幸四郎)、尾上青楓(現・菊之丞)、尾上紫、松本高弥
 
CS放送局「衛星劇場」にて2月放送!
2月18日(金)午後4:00~/2月23日(水)午後4:00~
松本錦升(=染五郎現・幸四郎)の演出・出演による創作舞踊『市川染五郎傾奇おどり』第1弾。60分間ノンストップで踊り続けるライブ感溢れる舞台が繰り広げられる。4人の登場人物は俗世の闇夜を徘徊する魑魅魍魎「的」なイキモノであり、互いに「他の3人は魑魅魍魎だが自分だけは違う」と考えている。ぶつかり合い、罵り合いながら、徹底的に動き、踊り続ける。やがて4人は、自分こそ「魑魅魍魎『的』」ではなく「魑魅魍魎『そのもの』」であると思い至るのだった。出で立ちも妖しげで、提灯だけの舞台装置や意趣を凝らした照明と、視覚的にも鮮烈。“妖怪豆腐小僧”の登場も楽しい、“染五郎ワールド”。
※当時のインタビュー映像と本編に加え、本編終了後に、現・松本幸四郎インタビューを合わせて放送。
 
市川染五郎傾奇芝居「麻布十番ん」
 
2004年/平成16年4月3日・大阪松竹座
[作]鈴木英一[演出・振付]松本錦升
[出演]市川染五郎(現・松本幸四郎)、片岡愛之助、尾上青楓(現・菊之丞)、尾上京、松本錦紫、尾上紫
 
CS放送局「衛星劇場」にて3月放送!
3月4日(金)午後4:00~/3月21日(月)午後4:00~
「市川染五郎傾奇おどり・魑魅魍魎的」に続く第2弾。「あ」で始まり「ん」で終わる五十音順から「しりとり」を人生に置き換える。「ん」が最後につくとゲームオーバー=死にならぬよう繋がることを意識して生きている人間たちの物語が展開される。派手な音楽を使い、踊りまくり、しゃべりまくる“傾いた(かぶいた)芝居”。染五郎(現幸四郎)が演出・振付・出演し「泣いて笑って感心する」を目指し、歌舞伎界から愛之助、舞踊界からは尾上紫・尾上青楓(現・菊之丞)・尾上京・松本錦紫の6名が人生の様々な鼓動を、肉体・言葉で表現する。インタビュー、稽古風景などお宝映像満載、お見逃しなく。
※当時のインタビュー映像と本編に加え、本編終了後に、現・松本幸四郎インタビューを合わせて放送。
 
市川染五郎傾奇芝居おどり「不二才」
 
2006年/平成18年1月29日・京都南座
[作・演出・振付]松本錦升[補綴]鈴木英一
[出演]市川染五郎(現・松本幸四郎)、尾上青楓(現・尾上菊之丞)、松本錦紫、尾上紫
 
CS放送局「衛星劇場」にて4月放送!
※放送日は後日発表
「魑魅魍魎的」「麻布十番ん」に続く市川染五郎傾奇おどり第3弾。
“智”のカラス鈴木楓嵐(ふうらん)、“仁”のカラス鈴木紫薫(しくん)、“勇”のカラス鈴木麟斗(りんと)の三羽のカラスと、人間・太陽が登場。カラスの視線を通して真の“智・仁・勇”の心を発見し、その「三位一体」の果て、そして死をむかえるまでを、様々なエピソードを交えながらノンストップで歌って踊って体現。「不二才」とは鹿児島弁で「見てくれは悪いが心の温かい男」とのこと。人間からは嫌われ者のカラスを「不二才」に見立てて、芝居や舞踊の枠を超えた斬新な演出でストーリーが展開していく。
※当時のインタビュー映像と本編に加え、本編終了後に、現・松本幸四郎インタビューを合わせて放送。
 
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