柿澤勇人・ウエンツ瑛士らが挑む、ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』の稽古場に潜入 オフィシャルレポートが到着

2022.2.18
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(左から)柿澤勇人、ウエンツ瑛士

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2022年月3月より上演される、ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。この度、稽古場レポートが到着した。また、初稽古を終えた、演出の吉田鋼太郎、主演の柿澤勇人・ウエンツ瑛士の動画コメントも公開された。
 


最高のキャストスタッフで贈るミュージカル『ブラッド・ブラザーズの稽古初日に稽古場にカメラが潜入。本読みが行われた。

無邪気な子供たちと母としての情念。美しい音楽に、熱い気持ちがぶつかり合う

『ブラッド・ブラザーズ』の稽古が始まった。最初にカンパニー全員の紹介があり、演出の吉田鋼太郎が語った。吉田は1991年の日本初演でサミー役を演じており、作品に対する熱意も並々ならぬものがうかがえる。

演出:吉田鋼太郎

「初演時に感じたことですが、この作品は芝居の上手い下手というより、どれだけ演者がリアリティに迫れるかだと思います。 言い換えるとそれぞれの登場人物と俳優が持つ感情、存在をどれだけ深く掘り下げられるか。双子のミッキーとエディが死んだら、どれだけ深く悲しむのかを大事にしないと成立しません。

シンプルな話ですが、ワンシーンごとに細かく描写されていて、どこまでも突き詰めていけそうな演じ甲斐のある芝居です。今回、素晴らしい役者の方々にお集まりいただいたので、自由に心ゆくまで演じていただけたら。私は今回、自分が出演せずに演出するのは初めてです。最初は台詞を覚えなくていいし楽かな? と思いましたが、反対に言い訳ができないですね(笑)。温かい目で見守ってください」

早速、本読みが始まる。全体を通すのかと思いきや、場面が終わるごとに吉田は台詞を変更したり、セットの様子や人物の在り方、台詞に込められた思いなどを細かく説明する。吉田の頭の中にとても具体的な絵がすでにあることに驚くが、きっと一度演じた経験が大きいのだろう。

伊礼彼方

冒頭、ナレーター(伊礼彼方)が観る者を作品の世界に誘うが、出だしから不穏な雰囲気。吉田はナレーターの立ち位置を、「客観的に見て、ほくそ笑んでる、嘲笑っている感じ」と説明。

(左から)堀内敬子、柿澤勇人

堀内敬子

またミセス・ジョンストン(堀内敬子)らが歌う〈マリリン・モンロー1〉では、「日本語詞が音楽に無理に合っている感じを避けたい」と、細かくイントネーションをチェックし、 自然に聞こえる方法を探っていた。貧しいジョンストン家の場面では、激しく元気な子供たち(大人が演じる!)が登場。しかし吉田は「もっとやっていいね。柄が悪く、無法地帯。常軌を逸しているくらいに」と指示、それこそ大騒ぎになった。こんなヒッチャカメッチャカな子供たちじゃお母さんであるミセス・ジョンストンは大変! と思うが、吉田曰く「この物語はミセス・ジョンストンを中心に進む。真っ直ぐな彼女の育てる、 生きるパワーがみなぎるように」。堀内はその言葉を受けて、よりエネルギッシュでチャーミングなお母さんへとギアを上げた。

一路真輝

ミセス・ジョンストンがライオンズ家で働き始めると、物語は波乱の方向へと傾き出す。子供が欲しくてもできないミセス・ライオンズ(一路真輝)と、子供を次々と妊娠するミセス・ジョンストンのやりとりには少しヒリヒリするものがある。 美しく毅然として、でもどこか不安そうな一路のミセス・ライオンズ。ミセス・ジョンストンのお腹の子が双子だとわかり、まるで取り憑かれたようにその片方を欲しがり始める。 二人が心情を吐露する〈我が子〉はとても美しいメロディーで、心が洗われるなぁと聞き惚れた。しかし吉田はこの曲を「欲に駆られた女二人のデュエットだから。 子供が欲しい女と楽な暮らしがしたい女。きれいに歌わず、 芝居歌で」と一刀両断!

鈴木壮麻

(左から)一路真輝、ウエンツ瑛士、鈴木壮麻

ライオンズ家で育っている赤ん坊をミセス・ジョンストンが可愛がることにミセス・ライオンズが嫉妬するシーンでは、 ミスター・ライオンズ(鈴木壮麻)が登場。品の良い紳士らしさが鈴木とぴったりだ。 ミセス・ライオンズがミセス・ジョンストンを辞めさせようとする場面はまさに女の対決。吉田は一路に「女の情念の戦い。 取り憑かれて!」と指示。この作品の見どころの一つとなるだろう。

柿澤勇人

ウエンツ瑛士

7歳になった双子が出会うシーンで、ようやくミッキー(柿澤勇人)とエドワード(ウエンツ瑛士)が登場。無邪気で野生味たっぷりのミッキー。「かーちゃん!」「(おもちゃの銃を打ちながら)バーンバン!」を聞いた吉田は、「テンションを上げて!」と発破をかける。 そこにやってきたお行儀の良く、ニコニコしているエドワード。吉田は「もっと好奇心に満ち溢れて、 生き生きと」とこちらにも気合を入れた。柿澤とウエンツ、このお二人が7歳を演じるとは! 素朴で愛らしいやりとりは、この作品ならではのお楽しみだ。

 

木南晴夏

内田朝陽

この日の稽古はここで終了。もう一人の幼馴染・リンダ(木南晴夏)とミッキーの兄・サミー(内田朝陽)らが加わり、賑やかな子供軍団がどう立ち上がるのか、この先が楽しみだ。

取材・文=三浦真紀  撮影=岩田えり

動画コメント

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』コメント映像 演出:吉田鋼太郎

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』稽古場映像公開!本読み vol.1

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』稽古場映像公開!本読み vol.2

本作の東京公演は、3月21日(月・祝)~4月3日(日)、東京・有楽町 東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、愛知・刈谷市総合文化センター アイリス大ホール、久留米・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。

公演情報

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』
 
<スタッフ>
脚本・作詞・作曲:ウィリー・ラッセル
演出:吉田鋼太郎
翻訳・訳詞:伊藤美代子
 
<キャスト>
ミッキー:柿澤勇人
 
エドワード:ウエンツ瑛士
 
リンダ:木南晴夏
 
ミスター・ライオンズ:鈴木壮麻
サミー:内田朝陽
 
ナレーター:伊礼彼方
 
ミセス・ライオンズ:一路真輝
 
ミセス・ジョンストン:堀内敬子
 
家塚敦子、岡田 誠、河合篤子、俵 和也、安福 毅
 
 
<東京公演>
日程:2022年3月21日(月)~4月3日(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC
企画制作:ホリプロ
 
<愛知公演>
日程:2022年4月9日(土)・10日(日)
会場:刈谷市総合文化センター アイリス大ホール
 
<久留米公演>
日程:2022年4月15日(金)~17日(日)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
 
<大阪公演>
日程:2022年4月21日(木)~24日(日)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
 
 
【アフタートーク】
<東京>
・3月22日(火) 18:30公演終了後
登壇者:柿澤勇人、木南晴夏、内田朝陽

・3月24日(木) 18:30公演終了後
登壇者:ウエンツ瑛士、伊礼彼方、一路真輝

・3月28日(月) 18:30公演終了後
登壇者:柿澤勇人、堀内敬子、鈴木壮麻

<愛知>
・4月9日(土) 13:00公演終了後
登壇者:柿澤勇人、ウエンツ瑛士、木南晴夏

<久留米>
・4月15日(金) 13:30公演終了後
登壇者:柿澤勇人、ウエンツ瑛士

<大阪>
・4月22日(金) 13:00公演終了後
登壇者:柿澤勇人、ウエンツ瑛士、木南晴夏

※各対象公演回のをお持ちの方は皆様ご自席のままご覧いただけます。
※やむを得ない事情により、実施中止となる可能性がございます。ご了承ください。
 
<料金>
S席:12,500円/A席:7,500円(全席指定・税込)
一般発売>発売中 
 
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