一ノ瀬颯、初のファンイベント開催!「“僕はこういう人です”って知ってもらえたら嬉しいです」
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2019年『騎士竜戦隊リュウソウジャー』リュウソウレッド(コウ)役でデビュー以降、ドラマを中心に着実に俳優としての道を歩んでいる一ノ瀬颯が、初めてのファンイベントを開催する。デビューから3年、「応援してくれる人たちと直にコミュニケーションを取れる機会を」と自身が熱望していたこの企画。現在、回替わりのお楽しみ要素を鋭意準備中! 当日を心待ちにするその思いを語ってもらった。
──今回のイベントが実現した経緯を教えてください。
以前からずっとやりたいとは思ってたんです。これまでに写真集イベントでアクリル板越しではありましたけど直接みなさんと顔を合わせる機会があって……短い時間でしたがお会いできたみなさんがとても喜んでくださったのも印象深かったですし、何よりも僕自身、とても嬉しい時間でした。戦隊モノをやっていた時にも舞台挨拶やステージでのショーなどはありましたけど、それは1対大勢という形で、僕自身が役を通してそこに立ってのコミュニケーションだったので、とにかくもう一度完全に「僕」=「一ノ瀬颯」としてファンの方々とお会いしてお話がしたいという気持ちが強くなっていったんです。
もう少し詳しく言うと、日頃自分はカメラに向かって演技をしてそれがみなさんに届くわけですが、応援してくださっている方々の目には僕のお芝居がどう映っているのかがもっと知りたいなって。もちろん、お手紙やSNSで応援の声をいただくこともありますし、そこで「それで命が救われた思いでした」ということを言ってくださる方もいらして──自分が関わってきた作品を通して、直接的じゃなくても誰かを励ますことができていた、勇気を与えることができていたんだなぁと実感しました。そこで「ああ、自分がやっていたことは間違ってないんだ」という思いが芽生え、一層この仕事に対してやり甲斐を感じたので、まずは応援してくださっている方々に今まで支えていただいた感謝をお伝えしつつ、感想なども直に聞いてみたい。そして改めてなんの役も纏っていない状態で「僕はこういう人です」ってことをね(笑)、もっともっと知ってもらえたら、と。
──イベントは3部制。全通しても楽しめるよう、回替わりでいろいろなアイデアを用意しているそうですね。
観ても楽しい、一緒に参加しても楽しいという中身になるように。まだお仕事ではあまり機会がないけれどやってみたいこと……歌とかね。そういうのを楽しく好き勝手にやっちゃおうかな、なんて思っています。多分来てくださるみなさんはすべてをあたたかく受け入れてくださると信じて(笑)。イベント用に映像も撮りました。内容は当日のお楽しみですが、今回は大好きな動物たちに協力してもらって、3回とも違う子たちが登場します。「癒され動画」というよりは僕が彼らに振り回されているだけかもしれないですけど(笑)、そんなリアルな姿も一緒に楽しんでください。
──一ノ瀬さんにとって、俳優は昔からの夢だったんですか?
小さい頃に戦隊モノを観ていた時はそこに出ている人たちに憧れて、「ヒーローになりたい」というよりも、「ああいうことをやっている大人ってかっこいいなぁ」と感じたのは今でも覚えています。でも、テレビの世界なんて自分には全く関わりのない遠い場所なんだろうなって思いながらずっと生きてきました。「ああいうことをやっている大人」のことを改めて意識したのは高校生の頃。自分の進路、この先の人生の大半を占める職業を「やりたいこと」で選ぶのか「安定した収入」で選ぶのかという岐路に立って…それって結構究極の選択ですよね。決して綺麗事だけじゃ決められないことだけど、でも自分は一度きりの人生ならチャレンジするほうを選びたいなって思ったんです。じゃあそのためにもまずは大学に行って、4年間を準備期間にしようと決めました。
──その大学の入学式に行く途中でスカウトされた。ドラマチックですよね。
それだけ聞くとそういうイメージですよね(笑)。でもあの時の自分は興味を持ちつつもまだなにも調べていないし、業界のことをなにも知らなかった。しかも元々何事にもちゃんと調べて計画を立ててから取り掛かかるタイプ、結構ガチガチに固めてから物事を進めていく人間だったんですけど……
──声をかけてもらったのはまったくの計画外。
はい。でもそこで思いがけない出会いがあったってことは、これこそチャンスなのかも、と思えたんです。実際、想定外のことに出会った時に自分の中での思い切りとか、勢いとか、そういったモノに身を任せるのも大事なんだなぁ。それでうまくいくこともあるんだなって、初めて実感しました。
──そして『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の主演で俳優デビューを果たし、現在も数々の人気ドラマへの出演を重ねています。
どの現場に行っても毎回ものすごく緊張するんですけど、戦隊モノで1年かけて培っていくキャラクターを演じるのと、例えばレギュラー出演ではなく1話だけの参加とか、そういう作品ごとの違いは日々いろいろと感じています。特に1話参加の現場はやはり自分が出る最初の瞬間からそのキャラクターがどういう人物なのかが伝えられないと……限られた時間の中でその役のバックグラウンドまでも感じさせなければいけないと思うので、役作りに関してもギュッと凝縮してパンとそこで出しきれたらいいなぁということはいつも考えていますね。
この役の子供の頃はどんなだったかなとか自分の中で創り出そうと思えばいくらでも想像できるし、それは何を考えても間違いじゃないよなぁと。ひとつひとつの役に対して自分で自由に掘って紡いでいくのはすごく楽しいですし、その作業がうまくいけばちゃんと「その人」としてそのシーンに存在できる。「いかにその役を生きるか」を考えながら毎回臨んでいます。
──2022年はどんな年になりそうですか?
去年は目に見えて新しいチャレンジをさせていただく機会が多かったので、今年は自分としてはそれらの経験を糧に……それはいつも変わらないことなんですが……やはりいただいた仕事ひとつひとつを大切にして、真摯に力を注いで向き合っていきたい。現場を重ねていろんなアプローチの仕方やモノの考え方、見方みたいなコトも少しずつわかってきましたし、お芝居に限らずバラエティー番組での経験からもかなり刺激を受けて、以前よりも度胸や思い切りもついたんじゃないかな。そういうすべてをしっかり積み重ねながら、より深みを増した表現をしていければと思っています。
──ちなみに舞台への興味などは……
興味、すごくあります! ワンシーン、ワンカットで演じる映像とは違う舞台でのお芝居。上演時間中ずーっと途切れることなく一連でその人物を演じ生きることができる舞台はいつかは経験してみたいです。周囲の先輩方にも「舞台やってみなよ」って言っていただくことも多いし、実際、舞台に立つことでの発見はたくさんあるはず。その先の自分のお芝居に与えてくれる影響も大きいだろうなぁと考えると、やっぱりすごく気になる場所ですね。アクションもやってみたいし、歌も歌ってみたいし……その場で表現する“生”のお芝居。機会があればぜひトライしてみたいです。
──活躍の場が広がっていくこと、楽期待しています。イベントも楽しみですね。
はい。ファンのみなさまに直接お会いできたときにもらえるパワーってホントにすごく自分の原動力になっているので、こういう機会を設けることができてありがたい気持ちでいっぱいです。ぜひ僕に会いに来てください。僕にパワーをください……って、自分がもらうほうになっちゃいました(爆笑)。でも本当にすごく支えられています。ありがとうございます。もちろん今回は僕も思いっきり恩返しの気持ちを込めてみなさんをお迎えします。ここでお互いにパワーを交換し合えたら嬉しいです!
取材・文=横澤由香 撮影=敷地沙織
公演情報
【第一部】開場 12:00 / 開演 12:30
【第二部】開場 15:00 / 開演 15:30
【第三部】開場 18:00 / 開演 18:30
一般発売日:2022年3月5日(土)10:00
3公演全てにご来場いただいた方と「ツーショット撮影」
詳細は特設サイトをご覧ください。
https://www.ken-on.co.jp/ichinose_event2022/
企画・制作:研音 / ケン企画