タイ俳優シントー、愛に溢れた『Be My Valentine with Singto』配信、非公開映像や日本語の告白で瞬時にとろける甘い時間
『Be My Valentine with Singto』 (c)jinxmaya
Be My Valentine with Singto 2022.2.13(SUN)Online
大切な人に思いを告げる1年に1度の特別な日、バレンタインデー。この良き日にファンのために愛をサーブしてくれる天使、もとい、タイ俳優シントー・プラチャヤーのファンミーティングイベント『Be My Valentine with Singto』潜入レポートをお届けする。
前回の日本公式ファンクラブ「Samoonjaopa JAPAN」限定クリスマスイベント『Singto X’Mas Online Event』同様、ファンの心情を代弁してくれることに定評のあるアキが当日の司会進行を担当。「では早速お呼びしましょう! シントー・プラチャヤーさんです!」。ミルクチョコレート色に身を包んだシントーがにこやかにスタジオに登場。まさか本人が甘いミルクチョコになって登場するとは! スタイリストさんに盛大な拍手を!
インタビューに答えるシントー (c)jinxmaya
ダークブラウンのソファに身をゆだねるシントーは、ガトーショコラにちょこんと乗っかるクリームのようだ。この世の甘美がすべて詰まっている。日本語の挨拶も堂に入り、ファッション撮影時の三枚の写真を見ながらプレゼンする姿は『Paint with Love』のメートそのもの。ビター&スイートをいともたやすく往来するシントーの貫禄にひれ伏す。
配信時に公開された写真 (c)jinxmaya
最初のコーナーはずばり、バレンタインインタビュー。「初恋? 幼稚園だったか小学校だったか覚えていないけれどワルツを一緒に踊った子が好きだった。その後すぐに転校したので会えなくなったんだ」。……ワルツを! 一緒に! 踊る! 小学生!! あまりのゴージャスさに思わず天を仰いだ。
配信時に公開された写真 (c)jinxmaya
「初恋はロマンチックだった? サプライズはしたの?」と戸惑いながら質問するアキに、「僕はロマンチックだと思うけれど、サプライズする相手がいない。パパにしようかな」とチャーミングに笑う。そんなシントーが思う「愛」とは一体どのようなものなのだろう。
配信時に公開された写真 (c)jinxmaya
「人と人が繋がるということは、理解しあい、リスペクトすること。恋愛に限らずね。好きな人ができたら普通に「僕」、「あなた」とシンプルに言いたいな。かわいい呼び名よりフランクでシンプルな呼び方が好きなんだ。タイプの人が現れたら? 僕は結構クール(静か)だから表情には出ないかも。でもチラチラ見るかな。積極的にアプローチしちゃうと逃げられちゃうかもしれないしね」と屈託なく笑う。果たしてこの世にシントーにチラ見されて逃げ出す人類がいるのだろうか。否いない(即答)。
配信時に公開された写真 (c)jinxmaya
次のコーナーは、本邦初公開となる写真や動画をシントーの解説付きで拝み倒すという神企画。出家時の写真が二枚展示されると「9日間の出家中、SNSも見ずに自分と向き合う大事な時間を過ごしたよ。素晴らしい時間だった」と、当時の心境を告白。その他ロケ先の郷土料理をおいしそうに食べる動画やMV撮影時にコプター・パーヌワットと撮った写真が披露された。特筆すべきはアキ大爆笑の動画。「(大慌てな顛末が映る動画を観ながら)車内から牛を撮っていたら向こうから近づいてきてビビっちゃったんだ」とさらにスタジオの爆笑をさらうシントー。公開された写真や動画は、今後FCサイト「Samoonjaopa JAPAN」内の会員向けページにてUPされる予定とのこと。何度拝んでも損はない貴重な写真と動画なので是非チェックを。
日本風の告白を疑似体験するシントー (c)jinxmaya
ここで、ソファに腰かけていたシントーがおもむろに立ち上がる。始まったのはシントー提案のエチュード。漫画でよく見るシーンを本人厳選のもと演じるのだ(決め台詞はすべて日本語)。コーナーでもないのにスペシャルが過ぎる……まさに愛の天使。
高校生が告白するシーンで照れながら「好きです。僕と付き合ってください」と美しい日本語で告白するシントー。はい、喜んで! と思った瞬間、かなり前のめりで「ハイハイ! 付き合いますー!」と我々の思いが乗り移ったアキが大声で答える。世界が一つになった瞬間だ。ハレルヤ!
バレンタインデーを疑似体験させるシントー (c)jinxmaya
その後、自宅に帰宅した夫シントー(大事なことなのでもう一度言います。夫シントーです)が笑顔で放つ「ただいま」からの「ハッピーバレンタインカップ(カップはタイ男性が語尾につける丁寧語)」。アキも思わず「これはヤバい、とろけちゃうよ」と大いに照れまくっていた。
壁ドンを疑似体験させるシントー (c)jinxmaya
最後は壁ドン! 「好きだよ」とカメラをがっつり抑え込むシントー。あまりの破壊力にむせこみながら「アンコール! アンコール!」とアキが訴えると、ニヤリと笑い「これが最後だよ、3、2、1……好きだよ」。スタジオ内から拍手喝采が沸き起こった。
「箱の中身は何じゃらほい」に挑戦するシントー (c)jinxmaya
お次は、日本でおなじみ「箱の中身は何じゃらほい」ゲーム。「なに? 怖いんだけど! 生きてるの?」と、恐る恐る両手を箱に突っ込み、「あ、グラスゼリーだ!」といきなり正解を導き出す。続いての箱は大小様々なヤモリのぬいぐるみが。勘の良いシントーは「そろそろ生き物が来るはず……。ホイー! 怖いやつだったらスタジオから逃げるからね!」とご乱心。ゆっくりと手を突っ込み「ギャー! なになに!? ……トッケ(ヤモリ)?」とこれまた正解。
「箱の中身は何じゃらほい」に挑戦するシントー (c)jinxmaya
回を増すごとに慣れた手つきで箱穴に両手を突っ込み、「車」や「チョコレート」とどんどん回答し、いよいよ最後の箱に。明らかに大きな箱を前に、先ほどまで堂々としていたシントーに再び警戒心が。「怖い。ちょっと動いてるじゃん!」。愛の天使が恐れるとこうも美しく輝くのか。ハレルヤ!
スタッフの猫 (c)jinxmaya
ここで奇跡が。「猫? 猫じゃない?」と、触る前にいきなり正解を叩き出したのだ。100点では足りない超絶神プレイ。箱の中でおとなしく座る猫を嬉しそうに撫でながら「僕、もらってもいい?」と満面の笑顔でスタッフに尋ねるも「その猫ちゃんはスタッフの飼い猫だから駄目です」とアキに光の速さで却下された。
視聴者プレゼントのチェキを見せるシントー (c)jinxmaya
最後は、ラッキーファンへのプレゼント抽選コーナー。当日撮影したサイン入りポラロイド写真を10名のファンにプレゼントするという。その写真を一枚一枚嬉しそうにカメラに向けるシントー。こんな大切にかつ盛大に甘やかしてもらえるほど、私たち異国のファンとシントーの距離が縮まったのだなと実に感慨深い。
視聴者プレゼントを紹介するシントー (c)jinxmaya
「次はこれだね。5名のラッキーファンにプレゼントするよ」と、猫のぬいぐるみを全部抱きしめるシントー。おもちゃ売り場の子どものようでお世話したくなるが、このぬいぐるみ、シントーの声を録音できる凄い代物。「好きだよ」、「愛しているよ」、「好きやねん」、「好いとーよ」など耳が溶けてしまいそうなセリフをぬいぐるみに吹き込み、スタジオ内に甘い溜息が漏れる。更に冒頭紹介した3枚の写真もプレゼントする大盤振る舞い。ありがとうシントー・プラチャヤー。ありがとう世界。
歌うシントー (c)jinxmaya
「バレンタインはファンに会える機会が多かったけれど今回はオンライン。それはそれで世界と繋がれるよね。今は二作撮影に入っているよ。(新作『Jenny』では女性を演じるため)その撮影のためにウエイトを落としたんだ。それと『Paint with Love』の再放送も始まるからぜひ観てね」と微笑み、タイバンドのソファ(SOFA)の楽曲「Reuang Ma-hut-sa-jun」を空気ごと溶かす甘いボイスで歌い上げた。
シントー・プラチャヤー (c)jinxmaya
「次のイベントで会いましょうね!」とアキともども笑顔でカメラに手を振り、愛に溢れた本日のイベントは幕を閉じた。
イベントのアーカイブは2月24日(木)まで。時間の許す限り、いつでもどこでも瞬時に甘くとろけたい。
『Be My Valentine with Singto』 (c)jinxmaya
取材・文=渋谷のりこ