『speakeasy podcast』今週注目の洋楽5曲【ムラマサの豪華コラボ新曲、アヴリル・ラヴィーンのニューアルバムなど】
海外音楽情報専門podcast『speakeasy podcast』とSPICEの連動企画。毎週金曜日に海外でニューリリースになった楽曲やアルバムの中から、Spotifyの『New Music Friday』のプレイリストやイギリスの『Official UK Charts』などでピックアップされているリストを独自に集計し、MCを務める竹内琢也が特にオススメしたい5曲をピックアップ。SPICEではニュースが中心のpodcastでは紹介しきれない、楽曲をより深掘りしたコラムをお届けしていく。リリースまでの背景やアーティストの情報まで網羅できるので、洋楽好きはもちろん、洋楽が気になっている人も要チェック。
今週の気になるニューミュージック5選
●「bbycakes」/ムラマサ、リル・ウージー・ヴァート、ピンクパンサレス、シャイガール
Mura Masa - bbycakes with Lil Uzi Vert, PinkPantheress and Shygirl (Official Visualiser)
ムラマサが、リル・ウージー・ヴァート、ピンクパンサレス、シャイガールが参加した新曲「bbycakes」をリリースしました。ムラマサはピンクパンサレスの楽曲「Just for me」をプロデュースしており、シャイガールとはレディ・ガガとブラックピンクの「Sour Candy」のリミックスバージョンで過去に共演しています。リル・ウージー・ヴァートとは初めてのコラボとなります。「bbycakes」はスリー・オブ・ア・カインドが2004年にリリースし、UKシングルチャートで1位を獲得した「Baby Cakes」を現代版にアップデートしたバージョン。ムラマサは今年3rdアルバムをリリース予定で、昨年リリースされた「2gether」に続く、アルバムからの2ndシングルとなります。
●「Bois Lie」/アヴリル・ラヴィーン、マシン・ガン・ケリー
Avril Lavigne - Bois Lie (feat. Machine Gun Kelly) (Official Lyric Video)
アヴリル・ラヴィーンが3年ぶりとなるニューアルバム『Love Sux』をリリースしました。近年Y2Kムーブメントが巻き起こり(「Year 2000」の略で2000年頃に流行したファッション、音楽のリバイバルの動き)、ビリー・アイリッシュやオリヴィア・ロドリゴ、マシン・ガン・ケリーなど多くのアーティストが影響を受けていると公言しています。その2000年代にヒットを連発し、まさしくその先駆者であるのがアヴリル・ラヴィーン。『Love Sux』は全ての曲をポップパンクに振り切った「ポップパンク回帰」のアルバムとなりました。マシン・ガン・ケリーやブラックベアー、ブリンク 182のマーク・ホッパスらが参加しています。
●「CHICKEN TERIYAKI」/ロザリア
ROSALÍA - CHICKEN TERIYAKI (Official Video)
スペインのシンガー、ロザリアが「CHICKEN TERIYAKI」をリリースしました。ロザリアは3月18日(金)に自身3枚目となるアルバム『Motomami』をリリース予定で、既にアルバムからはザ・ウィークエンドを迎えた「LA FAMA」、2月4日(金)リリースの「SAOKO」が先行配信されていました。新曲「CHICKEN TERIYAKI」はアルバムからの3rdシングルとなります。<Pa’ ti naki, chicken teriyaki>という印象的なワード、2分2秒という短さでのミドルテンポなレゲトンビート、MVでのユーモア溢れるダンスなど、TikTokで使われることを意識した楽曲となっています。ソングライティングに昨年「Todo De Ti」がグローバルヒットを果たしたラウ・アレハンドロが参加していることも注目です。
●「Dancing Feet(feat.ディー・エヌ・シー・イー)」/カイゴ
Kygo - Dancing Feet (Audio) ft. DNCE
ノルウェー出身のDJ兼プロデューサーのカイゴとアメリカのバンド、ディー・エヌ・シー・イーのコラボソングがリリースになりました。ディー・エヌ・シー・イーはジョナス・ブラザーズのジョー・ジョナスをボーカルとするバンドで、2015年にリリースしたデビューシングル「Cake by the Ocean」が大ヒット。しかし2018年のEP「People To People」からリリースがありませんでした。今回はディー・エヌ・シー・イーにとって3年8ヶ月ぶりの新曲リリースとなります。
●「Straight Back to It」/ セントラル・シー
Central Cee - Straight Back To It [Music Video] 23 Out Now
UKのラッパー、セントラル・シーがニュー・ミックステープ『23』をリリースしました。セントラル・シーは昨年UKでブレイクしたラッパーで、シングル「Commitment Issues」がUKシングルチャート9位、「Obsessed with You」が同4位、ミックステープ『Wild West』がUKアルバムチャート2位、『ブリット・アワード2022』では最優秀新人賞と最優秀楽曲賞、ベストヒップホップ/グライム/ラップアクトの3部門でノミネートされていました。ラップスキルはもちろんのこと、「Retail Therapy」ではハンク・クロフォードの1973年の「Wildflower」、「Obsessed With You」ではUKのライジングスターであるピンク・パンサレスの「just for me」をサンプリング、そして「Eurovision」ではフランス、イタリア、スペインのアーティストを、それぞれの国の言語で参加させるなどトラックやアイディアのユニークさも注目されます。
2月25日(金)配信の『speakeasy podcast』(#169)では、ほかにも今週の様々な音楽ニュースを取り上げていますので、お時間ある時に聴いてみてください。
文=竹内琢也
Podcast情報
Shawn Mendes、The1975、The Chemical Brothersなど海外アーティストへのインタビューを多数している竹内琢也がホストになり、リアルな情報をお届けします。