京都・南座にて、三年ぶりに『都をどり』を上演 大ざらえにて舞妓・芸妓らが華麗な舞を披露
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南座令和4年『都をどり』 第八景『御室仁和寺盛桜』より (C)カリテリンク
2022年4月1日(金)京都・南座にて『都をどり』が開幕する。初日に先駆け、大ざらえが行われ、舞台写真・レポートが届いた。
『都をどり』は、京都に春を誘う明治5年創演の伝統あるもので、花街・祇園甲部の芸妓・舞妓による舞踊公演。
新型コロナウイルス感染症の影響で、中止を余儀なくされてきた『都をどり』だが、この度三年ぶりに開催される。今年は、皇位の継承が行われ「令和」に改元されて以降初の『都をどり』となるため、宮廷文化に思いをはせることをひとつのテーマとして、特に躍動する王朝文化に注目し、競馬や武士の弓矢の技芸に光を当てているそうだ。本舞台で表現される技の競い合いが、病に打ち勝ち、泰平の世となるよう祈りをこめて「泰平祈令和花模様(たいへいのいのりれいわはなもよう)」と題している。
本日、初日に先駆け開催された「大ざらえ」を前に、本公演にて披露されている京舞井上流・家元の井上八千代(人間国宝)と今回初舞台となる舞妓の紗友美(さゆみ)・真未(まみ)が、それぞれ下記のように意気込みを語った。
家元「三年ぶりの開催で、待ってましたという気持ち。不慣れな舞妓が多いが、それでも久しぶりに紅を塗って、満面の笑みの彼女たちをぜひご覧いただきたい。久しぶりの「都をどり」で、祇園の賑わいをぜひ取り戻したいです」
紗友美「お師匠さんやお姉さん方から言っていただいたことを守りながら、頑張りたいと思います。久しぶりの「都をどり」を、楽しんでいただけたらなと思います」
真未「お稽古でやってきたことを本番でもできるように頑張ります。初舞台生も応援していただければ嬉しいです」
三年ぶりの開催を前に、新たな思いをにじませた。
令和4年南座公演『都をどり』は令和4年4月1日(金)初日~4月24日(日)千穐楽まで上演、11日(月)は休演日となっている。
公演情報
会場:南座 京都市東山区四条通大和大路西入る中之町198
一等観覧券 6,000円(1階・2階指定席)
二等観覧券 4,000円(3階指定席)
プログラム 700円
主催:学校法人八坂女紅場学園
協力:公益社団法人京都市観光協会・松竹株式会社
祇園甲部歌舞会(平日10時~17時)075-541-3391