松居大悟主宰 劇団ゴジゲン新作公演『かえりにち』下北沢 ザ・スズナリにて開幕(コメントあり)
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『かえりにち』 写真:関信行
池松壮亮と伊藤沙莉が主演を務める映画『ちょっと思い出しただけ』の監督・脚本や、『おかあさんといっしょ』の人形劇「ファンターネ!」の原案・脚本としても注目を集める松居大悟が主宰するゴジゲンの第18回公演『かえりにち』が、2022年4月20日(水)下北沢 ザ・スズナリにて開幕した。
ゴジゲンが本公演を行うのは約1年ぶり。出演は劇団員の奥村徹也、東迎昂史郎、松居大悟、目次立樹、善雄善雄に加え、これまでゴジゲンのイベント『ゲーム王は俺だ!』などに出演してきた神谷大輔、NHK Eテレ『ストレッチマン・ゴールド』で人気を集める結城洋平が参加している。
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
今作の舞台は台風接近のため準備された避難所。予報が外れ台風が来なかったため、市役所員の田所(東迎昂史郎)と島木(奥村徹也)は避難所を片付け始めていた。
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
ところが、栄治(神谷大輔)、響生(松居大悟)、与田(善雄善雄)、野々宮(結城洋平)、森本(目次立樹)が集まってくる。早く仕事を終わらせて帰りたい島木をよそに、彼らはなかなか帰ろうとしない。
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
『かえりにち』 写真:関信行
交流が進むうちに、それぞれの意外な過去や人となり、なぜ今日ここにやってきたのかが明らかになっていく。災害が起きなかった平和な夜、偶然その場に居合わせた7人の男たちの“何も起こらない”のにどこか愛おしい一夜を描く。
ザ・スズナリでの上演は4月29日(金・祝)まで。その後、北九州・京都とツアーを行う。
作・演出:松居大悟 コメント
開幕リリースのコメントとか言っても書いてるのは開幕前に決まってるし、今思うのは開幕前の夜、不安で不安で仕方ないということだ。今回はゴジゲンの最強がいないのももちろんあるし、何も起きない物語を描いたからだ。世の中は去年よりも昨日よりも今日が殺伐としていて。そんな時に、演劇で僕が見たいのはなんだろう。そう思ったら、劇の中では何も起きないでほしかった。人が愛おしく思えるものにしたかった。物語を見るための感情の補助線もいらなくて、まっすぐな線なんていらなくて丸くて丸くて丸いものを。台風が来なかった避難所の物語です。小劇場に避難するように逃げ込んで楽しんでもらえたら嬉しいです。『かえりにち』とは「帰ろうかな」って思ってから帰るまでの、帰り道未満のニュアンスの造語です。
本日から開幕です!
毎日当日券出ますし、下北沢トリウッドで公開中の「ちょっと思い出しただけ」コラボキャンペーンもやってます。この変わりゆく下北沢も含めて、見届けて、同時代を過ごしましょう。劇場に来てくれたら必ず心を豊かにします。読んでいただきありがとうございます。