3年ぶりのリアルへの帰還は質も盛り上がりもグレードアップ! 『ニコニコ超会議2022』レポート

2022.5.2
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『ニコニコ超会議2022』キービジュアル

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新型コロナ禍の情勢で2020年からネット上のみでの開催を余儀なくされていた『ニコニコ超会議』が、3年ぶりに幕張メッセへと帰ってきた! 久々にリアルとネット配信の双方での開催となった祝祭はどんな盛り上がりを見せたのか? その様子を二日目の会場の様子を交えて写真でレポートしよう。


リアル来場者は少なめながらも密度と熱気は例年超え! ここから新たな『超会議』が始まる予感

2012年の初回から大きな盛り上がりを見せ、ゴールデンウィークの風物詩ともなっていた『ニコニコ超会議』だが、新型コロナ禍における感染防止対策のために2020~2021年はネット開催のみに。しかし今年は感染防止対策を講じることで3年ぶりとなるリアル開催が実現。

撮影:斉藤直樹

公式発表では二日間のリアル来場者数96160人と少なめにはなったが、久々にみんなで盛り上がれる場の空気を楽しもうという参加者の熱気に満ちた盛り上がりとなった。

もうひとつ注目したいポイントが「技術」の進化だ。新型コロナ禍で多くのイベントが中止を余儀なくされたことによって、ネット配信の技術と環境が急速に整ってきたのがここ近年のトレンド。

ネットカルチャーの最先端を走る『ニコニコ超会議』も、ネット開催のみとなった2020~2021年は1700万人台のネット来場者を集め、そのノウハウもあってか今年はネット来場者数1389万1680人とリアルとの併催時の最高記録を達成。各ブースでもリアルならではの企画に加えて配信・VTuber・ARなど様々な技術を駆使した企画が揃い、リアルのネットの垣根を越えて参加者を大いに盛り上げてた。

撮影:斉藤直樹

二日目は好天に恵まれ、多くの参加者が幕張メッセへと集結した。

「超ボーカロイドエリア」

「超ボーカロイドエリア」では様々なボカロPによるDJプレイが繰り広げられた「超ボカニコ2022」で開場早々から熱く盛り上がる。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

クリプトン・フューチャー・メディアブースでは人気のミクダヨーが出現したり、初音ミクロボットなど、ボーカロイドの創作文化の広がりを感じさせる展示やイベントの数々が。

「超テクノ法要」

『ニコニコ超会議』名物の「超テクノ法要」は今年も最新のテクノ音楽とテクノロジーで令和ならではの迫力の法要ステージを繰り広げた。

撮影:斉藤直樹

超テクノ法要と共に開催された寺社フェス「法源」では、座禅や仏像など様々な仏教コンテンツ体験が。さらに撮影禁止の秘仏(このシルエットは…)の公開も。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「超フードコート」

様々な美味が集まった「超フードコート」の目玉は、ネット参加者の具の差し入れによって味が変化していく「差し入れ超カレー」。ここでしか食べられない味を楽しもうと終始行列が絶えなかった。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「イグ・ノーベル賞」

ネットでは話題になるけどなかなか実態が知られていない「イグ・ノーベル賞」の特設ブースも登場。その詳しい歴史や実際の受賞作品などについて楽しく学ぶことができた。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

VTuberたち

自治体や学校公認など様々なVTuber達がブースを賑わせた。さらに人気VTuberと対面でおしゃべりができる「VTuberおしゃべりFes」も人気を集めていた。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「超体育の授業 by芝浦工業大学」

「超体育の授業 by芝浦工業大学」では、VRゴーグルを着用してエネルギー弾による攻防を繰り広げるスポーツ「HADO」が体験可能に。日本トップチームによるデモでは激しい動きによる熱いバトルが繰り広げられた。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「超JRA 超ニコニコ賞(春)」

「超JRA 超ニコニコ賞(春)」では人間用のゲートに入ってダッシュ競争で競うアトラクションが。多くの参加者がウマ娘気分を味わえたかも?

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「超将棋」ブース

「超将棋」ブースでは『HUNTER×HUNTER』に登場し先日商品化もされた架空の盤上競技「軍議」を、現役プロ棋士が公開対局で戦ってみるという興味深いイベントが開催。未知の対局にネットでの観戦コメントも盛り上がった。

撮影:斉藤直樹

「踊ってみた」「歌ってみた」

ニコニコ動画での定番人気コンテンツ「踊ってみた」「歌ってみた」のブースにも人気の歌い手/踊り手が多数登場。ステージ上はもちろん客席を巻き込みながら全員で熱く盛り上がる一幕も。

「超痛車天国」

入場口からすぐの「超痛車天国」では力の入った痛車が集結。中にはコスプレイヤーと共にアピールする車両も。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「超演奏してみた」

「超演奏してみた」では、設置されたストリートピアノで誰でも自由に演奏や記念撮影が可能に。多彩な弾き手による力のこもった演奏が繰り広げられ、リアルタイムで配信された。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

コスプレイヤーのみなさん

当日はコスプレイヤーの方々も多数参加。「超コスプレエリア」ほか、会場のあちこちで力の入ったコスプレの数々で会場を賑わせた。

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

撮影:斉藤直樹

「VTuber Fes Japan 2022」

「VTuber Fes Japan 2022」には二日間で総勢66名のVTuberが集結し、生バンドの演奏と共に様々な楽曲とトークを披露。二日目のトリでは古参VTuberでもある『ウマ娘プリティダービー』のゴールドシップが他のVTuber4名と共に『うまぴょい伝説』を披露するサプライズも。そして両日共にラストは今回のフェスのために書き下ろされたオリジナル楽曲「ピース!」を全員で披露してステージを盛り上げた。

初音ミクが出演の「超歌舞伎」

中村獅童と初音ミクによる「超歌舞伎」は新作「永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)」を披露。最新テクノロジーを駆使したリアルとCGの垣根を越えた演出の数々に、会場・配信双方で観覧したファンからは絶賛の声援が寄せられた。

(C) 超会議 Supported by NTT

(C) 超会議 Supported by NTT

(C) 超会議 Supported by NTT

(C) 超会議 Supported by NTT

(C) 超会議 Supported by NTT

(C) 超会議 Supported by NTT

以前のように自由にイベントを往来できるような日々が戻るのは、まだまだ先のことになるかもしれない。でも、リアルとネットの両方で参加者が思いのままに祭りの空気を共有して楽しめる、新しいエンタメ様式はすでにできあがりつつある。そんなスタイルの最先端を見せてくれた今年のニコニコ超会議は、来年の開催ではどんな祭りを見せてくれるのか、来年のゴールデンウィークを楽しみに待っていよう。

取材・撮影・文=斉藤直樹

イベント情報

『ニコニコ超会議2022』
 
【日時】2022年4月23日(土)~ 30日(土)
リアル: 4月29日(金) 10時~ 18時/ 4月30日(土) 10時~ 17時
ネット: 4月23日(土)~ 30日(土)
【会 場 】 リアル開催:幕張メッセ
ネット開催:ニコニコ公式サイト・総合TOP https://www.nicovideo.jp/
【主催】ニコニコ超会議実行委員会
【超特別協賛】NTT