小池徹平、黒羽麻璃央、加藤和樹らが魅力的なキャラクターたちの生き様を魅せる ミュージカル『るろうに剣心 京都編』会見&ゲネプロレポート

2022.5.17
レポート
舞台
アニメ/ゲーム

――本作やご自身が演じられるキャラクターの魅力、自分との共通点を教えてください。

小池:なんといっても、京都編は戦いが多くあります。このステージアラウンド東京という劇場の良さを活かし、原作をなるべく再現した殺陣を行なっているのが見どころです。その中でも、剣心の優しさ・頼もしさですね。不殺を誓った剣心が、対峙する相手にも道を示すなど、なんて優しい男なんだろうと思いますし、僕も演じていて救われます。共通点としては、守るために生きるという信念には共感する部分があります。

黒羽:悪というのが志々雄のテーマの一つですし、剣心と同じような道を辿ってきたと思いきや行き着く思想は正反対。剣心の存在があるから志々雄真実という悪が光りますよね。剣心と志々雄の戦いは志々雄にとっても物語的にもクライマックスなので、大事に、そして勢いよくやっていきたいです。共通点は、あったらちょっと危ないですからね(笑)。でも、「所詮この世は弱肉強食」っていうのは正直分からないでもないので、志々雄の思いを理解しようと努力はしています。

加藤:僕が演じる比古清十郎は、2人に比べると出演シーンは本当に少ないんです。その中で剣心の師匠らしい圧倒的な強さや底しれなさを見せないといけない。誰も比古の強さを測れないミステリアスさは魅力だと思います。演じていて難しかったのはこのマントですね。原作ではめちゃくちゃ重いという設定なんですが、これもそれなりの重みがあって。殺陣でマント捌きをいかに美しく強く、力強く舞えるか研究しています。

――体力的にかなり大変だと思いますが。

小池:本当に、体の痛みと日々戦いながら頑張っています。ただ、痛みを越える楽しさがあるんですよね。剣心はたくさんの人と戦うので大変ですが、不思議と戦っている間は痛みを感じません。ずっと戦ってればいいのかな(笑)。

黒羽:大変ですがようやく馴染んできて、包帯の暑ささえも心地よくなってきました。今は早くお客様に届けたいという気持ちです。あとは表情の見える面積がどうしても少ないので、お芝居を大きくするなどの工夫は考えました。

――小池修一郎先生の演出についてはいかがですか。

黒羽:劇場が360°回転するので、稽古場だと転換の想像などがつきづらくて。僕らが想像しきれない部分も先生の中では広がっているんだなと。劇場に来てようやく「こういうことか!」と感じました。

小池:演出自体は、すごく寄り添って丁寧に指導してくださいました。厳しさよりも愛の方が大きいです。

加藤:先生は一度やって見せてくれるんですよね。頭の中になる流れを提示していただいて、我々がそれに沿って作っていく。でも形だけではダメで、いかに気持ちを乗せていくかが役者の仕事です。演出のイメージに追いつくけるかは毎回の課題ですよね。今回は舞台セットが360°なので、全体を把握しながら演出をつけるというのはとんでもない人だと改めて思いました。

――最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

小池:こだわりの詰まった素敵なセットや衣装もあり、本当に漫画から飛び出たような『るろうに剣心 京都編』が観られると思います。ミュージカルなので歌もありますし、もちろん派手なアクションも。とにかく良いものと面白さを詰め込んだ作品になっていると思うので、ぜひ期待して劇場に来ていただければなと思っております。

©和月伸宏/集英社


続いて、ゲネプロの模様をお届けする。

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