二宮和也主演映画『TANG タング』の三木孝浩監督×劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の演出 小山ゆうなが特別対談
-
ポスト -
シェア - 送る
ぜひ映画→舞台をはしごして、見比べて
――これからのクリエイターとしての夢や希望を教えてください。
三木:いつも日本を舞台にした日本人たちの物語を作ってきました。今回もそういう設定ではあるんですけど、原作が海外の小説ということもあって、自分が昔見た海外映画のオマージュを盛り込めたんですね。自分が映画に対して抱いていた憧れや、非日常的空間に入りたいと思って映画館に通っていたことを、映画をつくりながら思い出させてくれることが多かった。なので、もちろん自分が住んでいる日本を舞台にした作品もいっぱい作りたいんですが、海外の役者さんと海外を舞台にした映画にもチャレンジしたいです。自分がかつてみた映画のように、ワクワクする映画が撮れるんじゃないかなと思っています。
小山:目の前の作品に全力で取り組んでいるので、なぜ演劇をやろうと思ったか、という原点をしょっちゅう見失いそうになってしまうのですが、そこをより大切に作品を作っていければなと思います。
三木:え、なぜ演劇をやろうと思ったんですか。
小山:人と人との関係の間にあるものを想像できて楽しいから。映画もそうなんだけど、それを誰にも邪魔されずに、それを感じられる時間だから。すごくシンプルなことだと思うんだけどね、仕事としてやるとなると、やらなくてはいけないことも増えていくから……その原点をちゃんとお客様に渡せているかなと振り返っていきたいと思います。
――最後に、映画はこれから公開になりますし、舞台はまだまだ全国ツアーが続きます。ファンの皆様や観客の皆様に一言お願いします!
三木:原作も大好きなんですけど、大人も楽しめる……むしろ大人のための寓話なので、ぜひ!もちろんロボットが出てくるデフォルメされた世界観ではあるんですけど、大人の皆さんにも見て欲しい作品です。
小山:せっかく夏に映画も公開されるから、舞台と見比べてもらったりして。
三木:昼は映画、夜は舞台ではしごできるね!(笑)
小山:そういう楽しみ方も楽しいんじゃないかなと思います!
取材・文=五月女菜穂
上映情報
公演情報
脚本・作詞:長田育恵 演出:小山ゆうな
詳細は公式サイトをご確認ください。