ふぉ~ゆ~×梅棒が名曲に乗せて熱いバトルを繰り広げる 『Only1, NOT No.1』フォトコール&会見レポート

2022.7.6
レポート
舞台

 

【STORY】
秋田の高校で青春を共に過ごした塩崎犬太(松崎祐介)と新井場廻(越岡裕貴)。卒業後、意気揚々と上京した廻はホストクラブ「WHITE KNIGHT」のNo.1ホスト、街野松也(楢木和也)に憧れてホストになることを決意。一方の犬太は実家である酒蔵の経営が悪化。資金繰りのために廻を頼って上京し「
WHITE KNIGHT」の雑用係となる。そんな中、「各地のNo.1ホストを集めて至高のホストクラブを作る」という夜の帝王・オーランドの誘いに乗り、松也が店を去ってしまう。
残された廻と犬太は新宿中を走り回り、偶然出会ったヤクザの下っ端、益子龍(辰巳雄大)とお笑い芸人の長島茶太郎(福田悠太)という仲間を見つける。
また、犬太の妹・茉莉花(綺咲愛里)は兄を助けようと上京。しかし実家に帰るよう突き放され、兄を見返すために東京で働きはじめる。
WHITE KNIGHT」を盛り上げようと奮闘する四人だが、すぐ近くにオーランド率いる「BLACK SHIP」がオープン。実力の差を見せつけられて途方に暮れる四人を見て、歌舞伎町の女王クレア(樹里咲穂)はハマ子こと浜辺直人(HideboH)が経営するバーに行くように仕向ける。そして「WHITE KNIGHT」と「BLACK SHIP」に、クレアからとんでもない提案が――。

 

披露されたのは、ふぉ~ゆ~演じる四人が出会い、ホストとしての一歩を踏み出す一場面。セリフやシーンごとの説明はないものの、梅棒らしいユーモア溢れる表現とレベルの高いダンスパフォーマンスによって物語を理解できるため、難しいことは考えなくても楽しめること請け合いだ。

フォトコール冒頭のやりとりから松崎演じる犬太の実直でポジティブな性格、越岡演じる廻の軽やかさや人の良さが伝わる。ひょんなことからホストに転身する龍(辰巳雄大)や茶太郎(福田悠太)の登場シーンでは、彼らの抱える事情にハラハラしたり思わずうるっときたり。ほんの数分のシーンでも彼らの魅力が伝わり、応援したくなってしまう。


楢木演じる歌舞伎町No.1ホストや夜の帝王・オーランドの存在感も抜群。ヤクザや神様、ホストクラブのお客さんたちなど、各シーンで現れる人々も個性豊かで、様々なキャラクターを演じてエピソードを盛り上げる梅棒メンバーや他キャストからも目が離せない。公開されたシーンでは登場していないキャラクターのビジュアル、彼ら・彼女らが物語にどう関わってくるのかにも期待が高まった。

また、パフォーマンスだけでなく背景の映像などにもたくさんの注目ポイントが。ふぉ~ゆ~に関する小ネタや、これまでの梅棒作品に登場したキャラクターを連想させる小ネタも散りばめられているため、何度観ても新たな発見をし、新鮮に楽しめるだろうと感じた。

本作は2022年7月6日(水)~26日(火)まで日比谷シアタークリエで上演され、その後7月29日(金)~31日(日) に大阪公演、8月6日(土)・7日(日)に愛知公演が行われる。

取材・文・撮影=吉田沙奈

公演情報

ふぉ~ゆ~ meets 梅棒『Only1, NOT No.1』
 
【日程・会場】
<東京公演>2022年7月6日(水)~7月26日(火)日比谷シアタークリエ
<大阪公演>2022年7月29日(金)~7月31日(日) サンケイホールブリーゼ
<愛知公演>2022年8月6日(土)~8月7日(日)名古屋市公会堂
 
【スタッフ】
作・総合演出:伊藤今人(梅棒)
振付・監修:梅棒
 
【出演】
福田悠太/辰巳雄大/越岡裕貴/松崎祐介 [ふぉ~ゆ~]
梅澤裕介/鶴野輝一/遠山晶司/櫻井竜彦/楢木和也/天野一輝/野田裕貴 [梅棒]
樹里咲穂/HideboH/綺咲愛里
遠藤令/小野礼実/湊江梨奈/豊田由佳乃
 
製作:東宝
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