東京バレエ団、モーリス・ベジャールの傑作「火の鳥」を含む『ベジャール・ガラ』を上演
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『東京バレエ団 ベジャール作品レパートリー化40周年記念 ベジャール・ガラ』
2022年7月22日(金)~7月24日(日)東京文化会館 にて、『東京バレエ団 ベジャール作品レパートリー化40周年記念 ベジャール・ガラ』が上演される。
バレエを“20世紀の芸術”として確立し、現代最高の振付家のひとりと称される巨匠、モーリス・ベジャール (1927-2007)。東京バレエ団は1982年「ボレロ」のバレエ団初演以来、 彼の22の傑作を託され、日本国内はもとより世界中の著名な歌劇場で披露して喝采を浴びてきた。
今年はそのベジャールの没後15年、彼の作品が東京バレエ団に初めてレパートリー入りしてから40年という節目の年。東京バレエ団は、ベジャールの3大傑作のひとつとされる 「火の鳥」を9年ぶりに復活させ、彼の傑作4選をそろえた『ベジャール・ガラ』を開催する。
「火の鳥」 photo:Enrico Nawrath
「火の鳥」 は、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽に内在する革命的な要素を汲み取って創作された。ベジャールがイメージしたのは、レジスタンス。ジーンズ姿の闘うパルチザンのグループから、ひとりの真紅のリーダーが生まれる。彼はいったんたおれるものの、不死鳥によって復活。そこに人類の不屈の闘いが暗示される。
「バクチIII」 photo:Kiyonori Hasegawa
インドの官能的な伝統音楽にのせた 「バクチIII」 は、ベジャールがヒンドゥー文化に触発されて創作したエキゾティックな異色作。真っ赤なタイツに身を包んだ、破壊と再生の神シヴァとその妻シャクティの、熱狂的で陶酔を誘う舞いが繰り広げられる。
「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ) photo:Kiyonori Hasegawa
ベジャール版 「ロミオとジュリエット」(音楽:エクトル・ベルリオーズ)は、1966年に反戦のメッセージを掲げて初演された伝説的なバレエ。その中のロミオとジュリエットのパ・ド・ドゥは、ベジャールのあまたの作品の中でも群を抜いて美しく、争いと憎しみを超えた愛の尊さを強く訴えかける。
「ギリシャの踊り」 photo:Kiyonori Hasegawa
「ギリシャの踊り」(音楽:ミキス・テオドラキス)は、マルセイユ生まれのベジャールの創作にたびたび登場する地中海を主題としたバレエ。万物を生み出した生命の源としての海。そのふくよかな存在を表すような女性たちの群舞。その上に広がる青い空ときらめく陽光、吹き渡る風を感じさせる躍動的な裸体の若者たちの踊り。“母なる海”の圧倒的な大きさ、広がりが、私たちを包み込み癒してくれる。
【INTERVIEW】東京バレエ団〈ベジャール・ガラ〉|ダンサー・インタビュー ~作品への思い~ ―TheTokyoBallet "Béjart Gala"
公演情報
【会場】東京文化会館
「ギリシャの踊り」
ソロ:樋口祐輝(7/22)/柄本弾(7/23)/池本祥真(7/24)
「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)
秋山瑛+大塚卓(7/22、 7/23)/足立真里亜+樋口祐輝(7/24)
「バクチIII」
上野水香+柄本弾(7/22、 7/24)/伝田陽美+宮川新大(7/23)
「火の鳥」
火の鳥:池本祥真(7/22、 23)/大塚卓(7/24)
フェニックス:柄本弾(7/22、 23、 24)