玉置玲央・永島敬三・田中穂先が出演する、罪をめぐる物語 ゴーチ・ブラザーズ新プロジェクト第1弾『MUDLARKS』の上演が決定
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GORCH BROTHERS 2.1『MUDLARKS』
2022年9月29日(木)~10月9日(日)ザ・スズナリにて、GORCH BROTHERS 2.1『MUDLARKS』が上演されることが決定した。
ゴーチ・ブラザーズが、新たなプロジェクト「GORCH BROTHERS 2.1」を立ち上げたことを発表した。「誰かのアイデア」をみんなで形にする、会社というコミュニティの中で才能やスキルを持った人たちが新しい出会いや可能性を見出し、創作へと繋げていく。そのためのアイデアを自由に共有できる「場」として発信するプロジェクトだ。
第1弾である今回は、俳優ありきという企画趣旨から劇団「柿喰う客」の玉置玲央・永島敬三・田中穂先という、個性豊かな3人の俳優が集結。演出は俳優達と同世代であり、心のきびを深く丁寧に描き出す作品を生み出すことに定評のある「東京夜光」主宰の川名幸宏。
そして、この新たな挑戦にふさわしい作品を選ぶため、様々な戯曲の本読みを重ねた中で選ばれたのが、英国新進気鋭の女性作家ヴィッキー・ドノヒューによる『MUDLARKS』。2012年にHigh Tide Festivalで初演、その後ロンドンBush Theatreで上演された注目戯曲の日本初上演となる
この新しい企画の第一歩目が2022年初秋、劇場で完成するその時を期待しよう。
遠くに揺らめくロンドンの街の光。テムズ川のぬかるみに隠れているチャーリーとウエイン。ついさっき橋のうえで起きた「ある出来事」の興奮さめやらない。そこにはぐれていたジェイクが現れるが、息を切らし、嘔吐し、明らかに様子がおかしい。そして鳴り続ける携帯電話。凍てつくような夜が更けていく中、彼らの恐怖、狂気、夢、希望がぶつかりあう。
自分ではどうにもできない、すでに壊れてしまったみたいな人生。行き場のない苛立ちが 次第に露わになっていく。
玉置玲央 コメント
玉置玲央
上質なジュブナイル作品だなぁというのが第一印象でした。誰かにとっては些末な事態も、年齢やタイミング、そして想いの強さによって重大な事件になり得る。大人になるにつれ目を逸らしたり忘れたふりをしていたそういう感覚や価値観に気付かせてくれる、非常にやり甲斐のある作品です。
そんな作品に30歳を過ぎた我々が取り組むのですから一筋縄ではいかないと思いますが、そこはやはり舞台ならではと言いますかこの年齢の我々だから創り上げられる少年、青年像が必ずあるはずです。ましてや勝手知ったる共演者陣ですから。座組一丸となってただただ面白い海外戯曲をお届けします。
永島敬三 コメント
永島敬三
『MUDLARKS』に描かれるのは、17歳の青年3人のある衝動的な行動に端を発する一夜の物語ですが、この3人の「若気の至り」とも見える言動や問題意識の中に、決して若くはない自分にもハッと思わされるものが隠され、散りばめられている優れた戯曲です。
演出の川名くん、翻訳の曜子さん、プロデュースの大石さん、佐野さんとも少しずつ時間をかけて読み合わせを進めながら準備してきました。
スズナリという緊密な空間で、その時間も含めて是非味わっていただきたいと思っています。
田中穂先 コメント
田中穂先
英国の気鋭作家Vickie Donoghue氏のデビュー作『MUDLARKS』。荒々しくも瑞々しいエネルギーに満ちた戯曲に、屈強な共演俳優お2人に体を預け、信頼できるスタッフチームと対話しながら挑めることが楽しみです。
日本初翻訳、初上演となる本作が、ボクらにとっても、目撃する皆様にとっても豊かな体験となりますように。ご期待ください。
演出:川名幸宏 コメント
川名幸宏
純粋すぎる気持ちから始まった企画“GORCH BROTHERS 2.1”。戯曲選びから俳優陣と読み合わせを重ね『MUDLARKS』を選びました。
子供と大人の狭間で、純粋が凶器となって起きた罪をめぐる物語。戯曲を選んだ時より、さらに世界が想像の外から迫ってくる暴力で溢れてきて。この作品が、ひとときでも、誰かの“居場所”になればいいなと思います。
公演情報
会場:ザ・スズナリ(下北沢)
翻訳:髙田曜子
演出:川名幸宏
出演:玉置玲央 永島敬三 田中穂先
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一般発売日:2022年8月14日(日)10:00~
公式Twitter @gb_twopointone
公式HP mudlarks.jp