珠城りょう主演の舞台『マヌエラ』が開幕! ビジュアル撮影現場潜入レポート
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上海のフランス租界の薔薇と謳われたダンサーの人生を描いた舞台『マヌエラ』が、珠城りょう主演で2023年1月15日(日)東京建物Brillia HALLにて開幕した。SPICE編集部では、本作のビジュアル撮影現場に潜入。撮影の様子を写真とともにお伝えする。
都内某所の撮影スタジオ。朝10時過ぎから撮影が行われた。タイトルロールのマヌエラを演じる珠城は、真っ赤なホルターネックタイプのドレスを身に纏い、控室から登場した。スパンコールの刺繍が施されていて、体のラインがくっきりと出る実に華やかな衣裳。それをサラッと着こなしてしまうのは流石である。「よろしくお願いします」とカメラマンやスタッフ陣に挨拶をして、カメラの前に立つ。
この日最初の撮影ということもあってか、撮影スタート時は珠城もスタッフもどこか緊張した雰囲気だったが、いろいろとポージングを変えて、ショットを重ねるごとに、少しずつその緊張も解れていく。撮影中、振付の本間憲一とともに、一番綺麗に見えるポージングを探していた珠城。「手を重ねるよりは、手の位置をずらした方が綺麗に見える気がします」などと珠城自身も意見を出し、『マヌエラ』の世界観をともに探っていく。
続いて、衣裳はそのままに、ショールを纏っての撮影。より美しく、より躍動的に見せるためにはどうしたらいいのか。布の持ち方や捌き方、体の使い方までをスタッフと相談しながら何度も試す。まるで本当に踊っているかのよう。体を動かしながらの撮影ということで、珠城自身がノッてきたことが、その情熱的な目線や体のキレから見てとれる。「めちゃくちゃいい!」「素敵!」。そんな声がスタッフからも漏れ聞こえる。
撮影の合間、珠城は撮影カットを見ていた。何度も頷きながら、スタッフと談笑している。自身としても納得のいく仕上がりになったようだ。
2着目の衣裳に着替える。同じく真っ赤なホルターネックタイプの衣裳ではあるが、フロントにスリットが入った大胆なフォルム。赤いスカーフを頭に巻いていることもあってか、先ほどよりクールな印象を受ける。
2着目の撮影では、珠城はより積極的に意見を言う。「ダンサーとしては、こういう動きの方が綺麗に見えると思うんですよね」などと言って、実際にやってみせる。実際、魅せ方を熟知している珠城が提案するポージングはどれも素晴らしく、見惚れる。この日撮影された写真はチラシで使用されているほか、公演のパンフレットにも掲載されている。
ビジュアル撮影は、その作品の制作が本格的に始まる最初の一歩。もっと言えば、俳優が役と出会う一歩とも言える。この日の撮影を経て、珠城の中でもきっと『マヌエラ』の世界観は広がっただろう。舞台上でどんな景色を見せてくれているのか。ぜひ、観てもらいたい。
取材・文・撮影=五月女菜穂
公演情報
脚本:鎌田敏夫
演出:千葉哲也
出演:珠城りょう、渡辺大、宮崎秋人、齋藤かなこ 他