ハプニングさえも笑いに変えろ! 『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』オフラインイベント 『顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいっ!!!!!!!!!!!!!!!』レポート
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トリオ漫才の頂点を目指す15人の女子高生達の物語を、ノリの良い映像とストーリーで描いて注目を集めているTVアニメ 『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』。そのオフラインイベントが8月21日に東京・中野サンプラザで開催された。お笑いがテーマのアニメらしくハプニングや渾身のアドリブなども飛び出して盛り上がったイベントの様子をお届けしよう。
■スタートから噛みまくり? そしてキャスト陣渾身の大喜利はネタの応酬に
ステージ上には紅白幕で飾られたやぐらが4つ立てられ、中野サンプラザの一階席がほぼ満席となる中、ファンの期待に満ちた賑わいと共に開演時間が近づいていく。そして諸般の事情で放送が見送られていた第2話「キャトルの章」が9月に放映・配信されることが決定との告知に場内が大きな拍手で包まれる中、いよいよイベントのスタートが迫る。
「あーあー、会場のみんなー、こんにちわー!」
「せーの、Y! Y! Y! ヤングワイワイです!」
イベントはヤングワイワイの3人によるイベント注意事項の生アナウンスから始まるが、そこは普通のアナウンスで終わる訳もなく、隙あらばボケとツッコミが行き交い、本気でアナウンスを間違えて途中でストップしてしまうハプニングも。最後はグッズを買い占めようとするセレブリ茶のさえかを止めに行くというオチがついたところで、オープニングPVと共にイベントの幕が上がった。
「先程の3人の影ナレ、噛み倒しですいませんでした!」
イベントMCを務めるタカコ荘管理人・谷誠二役の安元洋貴は、ステージに登場するなり先程のヤングワイワイのナレーションのぐだぐだっぷりをファンに謝罪。そして「普通の登場では面白くありませんよね!」と、本日出演の各トリオには大喜利を交えながらの自己紹介にチャレンジしてもらうことに。
先陣を切っての登場は関西2区代表「弾丸クノイチ」で、大喜利のお題は「関西人あるある」。
秋鹿いろは役・黒木ほの香「高校入試にタコ焼きの実技テストがある! 知らんけど」
清鶴かな役・相良茉優「京都人は「都」を強調したがるよなー! 知らんけど」
天野ちとせ役・相羽あいな「結婚する時食い倒れ太郎にあいさつしに行く! 知らんけど」
続いては東海地区代表のお嬢様トリオ「セレブリ茶」で、お題は「セレブが言わなそうなこと」。
城ヶ崎ひかり役・若井友希「あ! こんなとこに百円落ちとるわ! イエーッ!」
藪北さえか役・北守さいか「隣の駅まで歩いた方が電車賃掛からないんじゃない?」
白壁まこ役・小原莉子「いやー「富士そば」うめー!」
三番手は関東代表の茨城県民トリオ「あくだれ王国」だが、キャラ紹介でやたらといばら「き」と強調する安元にメンバー全員が噛みつきまくる一幕も。そしてお題も「茨城県民が怒っています、何を言われた? 「ぎ」以外で」。
笠間ひな役・葉月ひまり「安元さん! いばら「ぎ」じゃねえ! いばら「き」だっぺ!」小松崎みゆ・櫻川めぐ「魅力度ランキング万年ビリだって? 住んでる人の魅力度ランキングは45位!」
牛久みさお・豊田萌絵「魅力度ランキングで最下位争いしてる埼玉県民にバカにされることです!」
四番手は北海道代表の「自称宇宙人」トリオ「シンリャクシャ」。お題は「宇宙人が人差し指をかざして何かを喋っています 何と言っている?」という某有名宇宙人映画からのネタ。
北斗ちほり役・小山百代「地球人の中野に集まってる人達って、北海道民の次に美男美女ばっかりなんですねー」
六香亭ゆいな役・小島菜々恵「そこになおれ! われは宇宙海賊ぞ!」
石屋もね・鈴木愛奈「そこまっすぐいっていただいて、右に曲がると私の住んでる星でございまーす」
トリを飾るのは先程ナレーションで登場した関西1区代表のヤングワイワイだが、安元の紹介中にスタッフがマイクスタンドのセッティングを始め、そしてアコースティックギター・キーボード・トライアングルを携えた阪本やよい役・伊藤彩沙、高橋よもぎ役・愛美、細野ゆず役・佐々木未来が登場…するがマイクスタンドの高さが合っておらず一旦引っ込み、修正後に再び再登場して、発売したばかりの主題歌CDに収録されている3人による挿入歌「ハグ・ユア・レッグ」をライブでフルコーラスを初披露。
思わぬサプライズステージに場内も盛り上がるが、思わせぶりに持ち込んだ楽器は最後にトライアングルを鳴らしただけで一切演奏せず。やり遂げたかのように去ろうとする3人を「待て!」と引き留め楽器の件を問い詰めるが、3人は「気持ちの上では弾いてた」と言い張って客席の笑いを誘う。そして彼女達にも大喜利&自己紹介をしてもらうことになるが、急遽台本にあったお題を安元が変更してぶっつけ本番の大喜利チャレンジに。
新たなお題は会場にちなんで「こんな中野サンプラザはイヤだ」。
伊藤彩沙「中野じゃない!」
愛美「空調が効いてない」
佐々木未来「なくならないでー!」
安元の厳しいツッコミを受けながらの大喜利は、2023年7月での休館が決定しているホールへの惜別のネタでキレイにまとまり、大きな拍車が。
自己紹介も終わった所で出演陣全員が登場し、これまで放送されてきた各話の名場面を振り返りながらのエピソードトークがスタート。第7話でよもぎが披露したラップはぶっつけ本番で、他にも唐突に唄わされることが多い収録現場であることが明かされたり、同じく9話でみゆが小学校の紅白体育帽をウルトラマンのようにしてかぶっていた昭和あるあるネタが今も通じていることに最年長の安元が驚く一幕も。
続いては最新話となる第9話の名場面をネタにした大喜利&一発ネタ大会がスタート。「何で茨城県民は車高低くするんですか?」「おめーピアニッシモ(女性向けタバコ)の匂いすんな?」といったあくたれ王国による茨城ヤンキーネタや、セレブリ茶のひかりに対して「あ、そこのATMじゃなかったヒカリちゃん」など多種多彩なネタがマシンガンのように飛び交い大いに盛り上がった。
■熱い歌声で呪いを解け!? 後半戦は朗読劇とライブで大盛り上がり
続いてのコーナーは全員参加による朗読劇。みんなで縁日に出かけた夏の一日を演じるのだが、『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』だけにそう簡単な話では終わらない。
縁日のメインイベントだったマッチョコンテストが中止になってしまい、急遽みんなでイベントを盛り上げなくてはならなくなったという設定でのモノボケ対決がスタート。あくだれ王国がローカルな茨城県名産品ネタで切り抜け、セレブリ茶は派手なサングラスで鈴木雅之になりきったり、でんでん太鼓を鳴らしながら「江戸時代の音姫!」(個室トイレの音消しアイテム)という際どいネタでクリア。
だが、そのモノボケに使えないかと神社に封印されていた呪いの人形をちほり(小山百代)が持ち出してしまい、その呪いでやよい(伊藤彩沙)が奇声を発しながらマ〇ケル・ジャ〇ソンのごとく踊り出してしまう。呪いを解くにはその相手の感情を大きく揺さぶることが必要ということで、伊藤はサウナ中の整い姿のモノマネをファンの前で晒され、そのショックで呪いが解け、続いてはちとせ(相羽あいな)が呪われてしまう。彼女に対しては「恋愛運を占わされたがいい出会いが無かったので1人で生きるのを決意」といった事情を暴露されてしまい、何とか呪いを振り払うことに。
実はこの縁日自体が「てっぺんグランプリ」の予選だったことが明かされ、見事に客席を沸かした全員が課題クリア。しかしそこに第二の呪いの人形が登場。その呪いを解くにはライブで素晴らしい歌を聴かせなくてはならないということで、ステージはライブパートへ。
ライブの一曲目は当然、全員によるユニット「てっぺんっオールスターズ」によるオープニングテーマ「てっぺんっ天国 ~TOP OF THE LAUGH!!!~」。15人それぞれのキャラとリリックが絶妙に絡み合うヒップホップナンバーに、会場のファンもオールスタンディング&コンサートライトで声出し抜きでの熱い声援を送った。
場内は熱気に包まれたが、人形の呪いはまだ溶けていない様子。そこに「あのお方の歌があれば!」と呼び込まれて登場したのが、ゲストシンガーのMay'n。盛り上がる場内を笑顔で見渡しながら草を生やす「w」やてっぺんを示す「△」ポーズなどをダンサーと共にレクチャーしてスタートしたのはエンディングテーマの「あはっててっぺんっ」。既に自身のライブでもアガるナンバーとして定着しているこの歌を、May'nは男性ダンサーと共にステージを駆けながら熱唱し、レクチャーした振り付けで客席と一体になったハイテンションなステージを繰り広げた。
無事に人形の呪いも解けて、ステージでは『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』に関する様々な告知がスタート。
ライブ関係では9月2日の「ANIMAX MUSIX NEXTAGE 2022」には弾丸クノイチ fromてっぺんっオールスターズ、9月17日開催の長野最大のアニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2022」にはセレブリ茶fromてっぺんっオールスターズが出演決定。そして参加型ゲームイベント『マーダーミステリー』と『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』のコラボ公演も9月下旬より公演開始されるとのこと。
さらにキャスト陣15名がガチンコでお笑い企画に挑戦するスペシャルイベント『てっぺんグランプリ2022』が11月6日に飛行船シアターでの開催が決定。劇中同様の笑いに満ちたバラエティがリアルで繰り広げられるとあっては、ファンには見逃せないイベントとなりそうだ。
そんな告知に盛り上がる場内に緊急速報映像が流れ始める…登場したのは現在テレビアニメ『邪神ちゃんドロップキックX』が放映中の邪神ちゃん(CV:鈴木愛奈)本人!
クラウドファンディングで資金を募って、様々な観光地とタイアップしたコラボエピソードを展開中の邪神ちゃんは、現在は長崎県南島原市とのタイアップを進行中という。そしてその南島原市と『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』がタイアップした新作エピソードもも製作が決定したと、タイアップアニメの先輩として告知にきたのだという。
映像が終わるとステージから姿を消していたもね役・鈴木愛奈が戻ってきて、消えていた間の記憶が無いというのは気になるが、続報をしたものです楽しみに待ちたい所だ。
様々な企画で盛り上がったイベントもいよいよ終わりとなり、最後は各ユニットやMay'nから足を運んでくれたファンへの感謝の言葉が送られた。最後はヤングワイワイからの「ファンの人とこうして会えて本当に良かった! 次のイベントも全員参加していただけるとのことで!」との再会への期待を込めた言葉でイベントは締めくくられた。
まだまだ楽しい時間を過ごしたいファンは、即座にアンコールを求めるクラップを鳴り響かせてキャストへ自分達の気持ちを送り届ける。そして何分かすると暗転したステージに何やら動きが…と思ったら、登場する配置を間違えたような慌てた声が場内に伝わり、少々グダグタしたところで再びステージにスポットライトが!
ステージ前方にはヤングワイワイ&May'n、そして4つのやぐらに他の4ユニットが上がって、再びオープニングテーマ「てっぺんっ天国 ~TOP OF THE LAUGH!!!~」でアンコールがスタート。名古屋市出身ということでMay'nは東海代表のセレブリ茶のパートに加わってのスペシャルライブは一回目以上の大きな盛り上がりを見せた。
そして最後は出演陣全員が「てっぺんを目指す」という気持ちを込めて人差し指を立てての記念撮影。そして「これからも『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』をよろしくお願いします!」という感謝のあいさつと深い一礼で、熱く盛り上がったイベントは締めくくられた。
TVアニメはもう後半戦だが、今後も様々な仕掛けがありそうな『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』。未見の人は今からでもチェックして、このビックウェーブに乗ってみるのはどうだろうか?
なお、イベントの模様は配信され、アーカイブが8月27日7(土)23:59まで見ることができるので、ぜひ爆笑イベントの模様を実際に見てほしい。
取材・文:斉藤直樹
配信情報
『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』オフラインイベント『顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいっ!!!!!!!!!!!!!!!』
開催日時:2022年8月21日(日)14:00~