Newspeak『RUSH BALL 2022』ライブレポートーースタイリッシュかつ重厚なバンドサウンドで放つ強烈な存在感

『RUSH BALL 2022』Newspeak

海外の空気をまとうバンド、Newspeakの「July」が、『RUSH BALL 2022』2日目、朝一番のATMCを飾る。きらめくピアノやファルセットは清涼感も抜群で、海から吹いてくる風にもマッチ。ただし途中からはボーカルもビートもギアを上げ、観客の手を頭上でクラップさせることに。するとその勢いに乗って今度は「24/7 What For」と「Wide Bright Eyes」をプレイ。鋭利なRei（Vo）のラップにSteven（Dr）の雄叫びで高まりつつも、厚みのあるバンドサウンドに脳内リピートするコーラスや浮遊感あるキーボードも混ぜてダンサブルにも展開。

それを耳にしてReiは「ここに来ているみんなはセンスあります。絶対後悔しないと思います」と断言し、サマーチューンの「Lake」へ。耳なじみのいい旋律は再びさわやかな風を吹かせるようで、人々は気持ちよさげに手を大きく左右に振り、また「Oh、Oh、Oh」のコールも壮大さを感じさせる。そしてそんなムードを引き連れ、スケール感も増してラストに鳴らすのは「Blinding Lights」。迫り来るドラムや美しいギター、挑発的なメロディや突き抜ける歌声がひとつになってアンセミックな響きが会場に広がり、圧倒的な存在感が記憶に焼き付けられた。

ReiのMCにあったように後悔など一切なし。それどころか去り際にReiが放った「また会いましょう！」の言葉どおり、すぐにでもまた見たい！

取材・文＝服田昌子　撮影＝ Ryotaro Kawashima

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