ウクライナ国立バレエ&ウクライナ国立歌劇場が来日し年末年始を彩る~バレエ『ドン・キホーテ』、オペラ『カルメン』さらに『第九』も披露
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ウクライナ国立バレエ『ドン・キホーテ』
本年2022年2月以降続いているウクライナ危機の最中においても、彼の地の芸術の灯は絶えていない。7月~8月に、「キエフ・バレエ・ガラ2022」全国ツアーが行われ、世界各地に散らばったウクライナのダンサーが日本に再集結し、文字通り奇跡のような公演が実現した。そして今度は、2022年12月から2023年1月にかけて、ウクライナの首都キーウが誇るウクライナ国立バレエ&ウクライナ国立歌劇場からバレエ、オペラ、オーケストラが一挙にやってくる!
ウクライナ国立バレエ『ドン・キホーテ』
ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)が2022年12月17日(土)~12月30日(金)に『ドン・キホーテ』を上演。スペインを舞台にした、色彩豊かな古典名作だ。親しみやすい恋物語、踊りに継ぐ踊りを、クラシック・バレエの本場の上演で心ゆくまで楽しめるだろう。
さる7月、「キエフ・バレエ・ガラ2022」の記者会見に登壇した芸術監督エレーナ・フィリピエワは、冬の来日について「私たちにとって重要な公演です。舞台無しに生きていけません。全幕バレエをぜひ見ていただきたいと思い『ドン・キホーテ』をお持ちいたします」と述べた。
ウクライナ国立バレエ『ドン・キホーテ』
また、同会見で『ドン・キホーテ』の主役キトリを交替出演で踊る一人で、ロール(役)デビューとなるアンナ・ムロムツェワは、「バレエ団の真髄を全幕物として見ていただけることを楽しみにしています。日本でデビューできることをうれしく思っております」と抱負を語っていた。
ウクライナ国立バレエ『ドン・キホーテ』
2023年1月には、ウクライナ国立歌劇場(旧キエフ・オペラ)が、ビゼー作曲の人気オペラ『カルメン』を上演。おなじみ「闘牛士の歌」や「ハバネラ」「花の歌」などの名曲を名門歌劇場の演奏で堪能できる。久々の海外からの引っ越しオペラに期待がふくらむばかりだ。
ウクライナ国立歌劇場『カルメン』
2023年1月3日(火)に行われる「新春オペラ・バレエ・ガラ」は、オペラソリスト、バレエ、オーケストラ、合唱団の160名が総出演する豪華版。<第1部 名曲アリア・歓喜の歌>はオペラの名曲尽くし。<第2部 バレエ>では、古典バレエの華麗な美を楽しめる『パキータ』(音楽:ミンクス)を上演。ウクライナ国立バレエ来日50年を記念した特別公演となる。
「新春オペラ・バレエ・ガラ」
さらに「第九~ウクライナ国立歌劇場~」が行われ、ベートーヴェンの『交響曲第9番』(合唱付き)、それに同じ作曲家の『エグモント』序曲を披露。 指揮は巨匠ミコラ・ジャジューラ。管弦楽をウクライナ国立歌劇場管弦楽団が務め、ウクライナ国立歌劇場合唱団も加わる。
「第九~ウクライナ国立歌劇場~」
オペラ、バレエ、オーケストラ総勢約200名での来日。日本で大規模なツアーを実現・成功させることは、ウクライナの芸術の存在証明につながる。芸術の都として栄えてきたキーウを拠点とする歴史と伝統を誇る名門の威信をかけた、歴史的公演となるに違いない。
文=高橋森彦
公演情報
「ドン・キホーテ」「新春オペラ・バレエ・ガラ」
■公演日程 :2022年12月17日(土)~2023年1月3日(火)
■会場:東京国際フォーラム、東京文化会館、めぐろパ-シモンホールほか 横浜、前橋、千葉、いわき、秋田、山形、浜松、川越(全14公演予定)
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SS席18,000円~D席7,000円「ドン・キホーテ」(※各地別料金)
S席16,000円~C席7,000円「新春オペラ・バレエ・ガラ」
■出演予定:
O.ゴリッツァ、A.ムロムツェワ、O.シャイターノワ、N.スハルコフ、S.アリシャンスキー、O.オメリチェンコ ほか
指揮:ミコラ・ジャジューラ、オレクシィ・バクラン
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
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■公演詳細、
公演情報
SS席24,000円~D席9,000円「カルメン」(※各地別料金)
S席16,000円~C席7,000円「新春オペラ・バレエ・ガラ」
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団 合唱:ウクライナ国立歌劇場合唱団
公演情報
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
指揮:ミコラ・ジャジューラ 管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団