小澤征爾、ケネディ・センター名誉賞受賞

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 Kennedy Center オフィシャルサイトより

Kennedy Center オフィシャルサイトより

小澤征爾とルーカス、イーグルスらが同時受賞

7月15日、ケネディ・センターは今年のケネディ・センター名誉賞を発表した。この賞は1978年に設立された、それぞれの分野で長年活躍してきたアーティストの業績を称えるためのもの。その受賞6組の中に、ボストン交響楽団を長年率いた小澤征爾が含まれていることはある意味で自然なことなのだが、それでもこの受賞には驚きをもって受け容れられるものだろう。

なぜ、と思われる方は小澤と同時に受賞する面々を見てほしい。映画の分野から、ジョージ・ルーカス、マイルス・ディヴィスとの結婚でも知られる女優のシシリー・タイソン、数々のミュージカル映画でも忘れがたい歌と演技で魅せたリタ・モレノ。音楽ではキャロル・キング、イーグルス、ときて小澤征爾、なのだ。こうした選択から見える、ポピュラーだクラシックだと「枠」にとらわれずにミュージシャンたちを評価する合衆国の文化への敬意を感じざるを得ないところだ。

なお、クラシック音楽分野からは初年度にはアルトゥール・ルビンシュタイン、続いてアーロン・コープランド(1979)、レナード・バーンスタイン(1980)が受賞した。その後はメトロポリタン歌劇場で活躍した名歌手や、数多くの世界的演奏家たちが、そして近年ではズービン・メータ(2006)、レオン・フライシャー(2007)、グレース・バンブリー(2009)、ヨーヨー・マ(2011)、マルティナ・アーロヨ(2013)たちが同賞に選ばれている。

12月6日には、ワシントンでオバマ大統領も出席する授賞式が開かれる。こうして長年の功績が改めて評価される小澤征爾には我々からも心からのお祝いを申し上げ、併せて今後のご活躍を、そして何よりもご健康をお祈りしたい。

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