タイドラマで話題のBillkin & PP Krit、『サマソニ』出演を終えたふたりにFM802 DJ土井コマキが迫る
-
ポスト -
シェア - 送る
Billkin & PP Krit
●「俳優になれたのはビルキンのおかげでもある」(PP)●
ーードラマのお話も伺いたいです。おふたりが主演を務められた『I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~』では、どちらも俳優を目指す学生を演じられていました。おふたりはいつ頃から俳優を目指されているのですか?
ビルキン:役者になりたいと思ったのは大体中学2〜3年生の頃でした。『Hormones: Wai Wawun』(2013)というドラマを観てから演技にも興味を持ち始めて。キャラクターの映し方や映画の撮り方が、今まで観て来た学園ドラマとは違って衝撃的でしたね。ドラマの舞台裏映像を観ていたら、制作のプロセスやチャレンジしている中での楽しさなどもわかってきて、役者になりたいと思うようになりました。そしてラッキーなことに『Hormones』を制作したNadao Bangkokに入ることになったんです。Nadao Bangkokに入ってからは会社の人たちが演技など色々教えてくれたので、良い演技をしたいと思いますし、良い作品を生み出していきたいと思っています。
PP:実は元々シャイな性格で、自分を表現するのも得意じゃなかったし、自分のルックスには自信がなかったので俳優は目指していなかったんですよね。でもスタッフがチャンスをくれて、挑戦してみたら楽しかったし、良い経験になりました。あとはビルキンのおかげでもあるんですよね。ビルキンとは事務所に入る前から仲が良かったので、一緒にサポートし合いながらここまでやってきました。
Billkin & PP Krit
ーー目標は達成されたのではないかと思いますが、今後の夢があれば教えてください。
PP:まだまだですよ。ドラマもまだ2〜3本しか出演していないし、曲も数曲しか作っていません。もし日本のアーティストとコラボできるチャンスがあれば、ぜひ挑戦してみたいです。ドラマや曲については現在制作中ですのでお楽しみに。
ビルキン:アーティストとしての楽しさというものを追求したいと思います。いろんなことに挑戦して、何が好きで何がすきじゃないのかを見極めたいですし、演技や音楽をもっともっと深掘りしていきたいです。それから日本の音楽というのはすごく個性的で、曲の中に日本の文化や自分らしさが潜んでいると思いますし、もし機会があれば喜んで日本のアーティストとコラボレーションしたいです。
Billkin & PP Krit
ーー最後に、大阪のファンに一言お願いいたします。
ビルキン:大阪のファンの皆さん、いつも応援をありがとうございます。実は大阪には行ったことがあって、大阪城の写真を今でもとってあるんです。大阪が大好きなのでまたいつか行ってみたいですし、お会いできたらと思います。本当にありがとうございます。
PP:みなさんふたりをいつも応援してくださりありがとうございます。機会があればまた日本に戻って来たいですし、日本のいろんな場所に行ってみたいです。応援メッセージもチェックしています。一生懸命成長して、良い作品をみなさんの応援へのお返しにしたいと思いますし、一緒に幸せを感じていただけたらと思います。(日本語で)ありがとうございます。
ビルキン:(日本語で)ありがとうございました。
●まさかの伏線が回収された、プレミアムな一夜●
インタビューの翌日に、初の来日単独公演『Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』が開催された。プレミアムな夜をちょっぴりお裾分けしよう。
『Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』
トロンボーン、トランペット、サックス、ギター、ピアノ、ドラム、ベースという豪華なバンドサウンドが鳴り響く中登場したビルキンとPP。ふたりの声で華を添え、「Safe Zone」を切なくポップに歌い上げた。続けてそれぞれソロでリリースしている「Special One」をデュエットにアレンジし、美しいハーモニーを響かせた。
『Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』
束の間のMCを挟み、ビルキンからソロパートに突入。ほぼ伴奏がない状態から歌い始める「Untold Answer」の最初の一音目から、その音程の的確さに驚く。しかも、WOWOWオンデマンドでアーカイブを見返すと、イヤモニを外していて、さらに衝撃を受ける。インタビューで「アーティストになりたかった」と伝えてくれたが、まさにアーティストそのものだった。
『Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』
そしてPPが「Hold Me Tight」、「The Weekend」、「I'll Do It How You Like It」を儚げに、キュートに、セクシーに畳みかける。曲が変わると纏う雰囲気も瞬時に変えるという、俳優ならではのパフォーマンスに観客はうっとり。極め付けは「I'll Do It How You Like It」の艶やかなダンスだ。見惚れるがあまり、あちらこちらでペンライトを振る手が止まっていたのが印象的に残る。
それぞれ個性を発揮し、あっという間にアンコールへ。
「本当は用意していた曲はもう全部終わっちゃったんですけど(笑)。『SUMMER SONIC』に行ってたくさんのファンに出会って、「まだ歌っていない曲があるよね? 歌わないの?」と聞かれたんです。だからこの歌を歌わないと、きっとずっと後悔すると思って」(ビルキン)
「午前1時まで練習して、この歌をみんなに聴かせたいと思いました」(PP)
そう告げて始まったのは、土井がリクエストしていた「Coming of Age」だった。他にもたくさんの要望が寄せられていたのだろうとは思うが、「日本のファンのために」とたったひと晩で完成させたことに強く心を打たれる。10月13日(木)にはWOWOWにてライブ映像も用いられた番組が放送されるので、ぜひふたりの努力と誠実さを感じ取ってほしい。
そして丁寧に質問に答えて、もっと深掘りしたい話をしてくれたふたりに。お願いです! また日本に来て音楽の話をもっと聞かせてください!
『Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』
取材=土井コマキ 文=川井美波 撮影=大橋祐希
番組情報
2022年10月13日(木)22:00~
WOWOWで放送・配信
https://www.wowow.co.jp/music/billkin-pp-krit/
リリース情報
発売中
(通常盤)UICO-1324 3,300円(税込)
https://www.universal-music.co.jp/billkin-and-ppkrit/