品川ヒロシ、舞台『コムサ de MANZAI!』主演の室龍太との新コンビ結成に意欲「庄司とはもう『M-1』には出られないから」

レポート
舞台
2022.9.28
品川ヒロシ 撮影=田浦ボン

品川ヒロシ 撮影=田浦ボン

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映画監督、作家としても活躍するお笑いコンビ、品川庄司の品川ヒロシが脚本・演出をつとめる舞台『コムサ de MANZAI!』。9月30日(金)〜10月2日(日)に松下IMPホールにて開催される大阪公演を前に、品川が9月27日(火)に記者会見をおこなった。

1作目『どれミゼラブル!』(2019年/演出・池田テツヒロ)では住めば必ず人気が出るというアパートで暮らし始めた役者らの奮闘を、2作目『コムサdeマンボ!』(2021年/演出・水田伸生)ではバラエティ番組の生放送を急遽制作することになったスタッフたちの姿を描いた、このコメディシリーズ。3作目となる今回は、主人公である放送作家・コムサ真二がひょんなことから代演で漫才師としてステージへ立つことに。

品川ヒロシ

品川ヒロシ

1作目からコムサ真二を演じ続けているのはジャニーズ所属の俳優、室龍太。室は関西ジャニーズJr.時代には漫才を披露し、ジャニー喜多川に「『M-1グランプリ』に出たい」と直訴したこともあるほど。同作でも漫才にチャレンジしているが、そんな室について品川は「室くんはツッコミの声がすごく良い。僕はNSC(吉本総合芸能学院)に入ったとき、ダウンタウンさんに憧れていたので、ツッコミの人に求めていたのが声の高さでした。浜田さんのツッコミは声が高くとパーンと通るじゃないですか。室くんも声が通るんです。『M-1』に出たいということですが、良い相方と巡り会えればチャンスはある。僕とコンビを組んでくれたら良いんですよ。(品川庄司の相方の)庄司とはもう『M-1』には出られないから。でも室くんとなら、これから15年は出られるので」と新コンビ結成に意欲を示した。

ただ、即席コンビでは頂点をつかむのは難しく「『M-1』は、NGK(なんばグランド花月)やルミネ(theよしもと)に立つ漫才師が、ひとつのネタを1年間、ずっと直したり伸ばしたりしながら作っていくもの。だから『M-1』は舞台での漫才とは別ものなんですよね。まず5年くらいは頑張らないと」と、ファイナリスト経験者らしい意見を口にした。

品川ヒロシ

品川ヒロシ

ちなみに2022年の『M-1』は、毎年審査員をつとめていた上沼恵美子、オール巨人(オール阪神・巨人)が辞退を表明。同じく審査員の松本人志(ダウンタウン)は、番組の生放送中に共演者の太田光(爆笑問題)へ公開オファーをおこなうなど、新しい審査員が誰になるのかにも注目が集まっている。「もし審査員をオファーされたら」と質問したところ、品川は「絶対に嫌ですね! 家で楽しみたいです。自分はチャンピオンになっていないんで。ラストイヤーとなった『M-1グランプリ2005』も4位で終わりましたし、自分のなかでは「審査する立場にないかな」と。もしチャンピオンになっていたら、考え方は違ったかもしれないですけど」ときっぱりと拒否した。

劇中、コムサは元芸人という経歴を生かして漫才にトライするが、噛んでばかりでうまくいかない。言葉を「噛む」といえば、相方の庄司もネタ中に噛むことが多い。そういった庄司の失敗談を反映しているのかと問いかけると「いえ、そこはシリーズとして原案の可児理華さんが作ってきたコムサという人間の世界観があるので、庄司のことは全然頭になかったです。でも庄司は『M-1』の決勝でも、最初のボケに対するツッコミで噛みましたからね。それで僕も(頭が真っ白になって)何も聞こえなくなったんです。耳鳴りがして、お客さんの笑い声も聞こえませんでしたから」と漫才中の苦い思い出を振り返った。

品川ヒロシ

品川ヒロシ

東京公演では室とコンビを組んで漫才を披露した品川。大阪公演でも最終日の10月2日(日)に室とのコンビでネタを披露する予定だ。「めちゃくちゃ本気でネタを書きました。絶対にスベりたくないし、室くんと練習もしました。東京公演ではそこまでウケなかったところがあったので、ちゃんと修正します」と爆笑を誓った。

舞台『コムサ de MANZAI!』は9月30日(金)より松下IMPホール、10月7日(金)より静岡市民文化会館 中ホールにて開催される。

取材・文=田辺ユウキ 撮影=田浦ボン

公演情報

舞台『コムサdeMANZAI!』
 公式レポートはこちら
脚本・演出:品川ヒロシ(品川庄司)
出演:
室龍太
大島麻衣
松井勇歩 川久保拓司 石垣佑磨
あべこうじ 姜暢雄
 
【あらすじ】
<シリーズ完結編!遂に漫才として舞台に立つ!? コムサ真二を見られるラストチャンス>
ゴールデンのバラエティ番組の構成や、芸人コンビ「すすむ・のぼる」の台本も書く放送作家のコムサ真二(室龍太)。彼らのラジオの生放送を終えた後、進(あべこうじ)と話しているところにプロデューサーの越野(川久保拓司)が現れる。越野は現在地方局のイベント事業部に勤務しており、 翌日に行われるイベントのゲストに出られる芸人を探しているという。コムサはすかさず「すすむ・のぼる」を推薦する。
イベント会場では、そのローカル局のアナウンサーである八代真紀(大島麻衣)とADの森飛雄馬(松井勇歩)が準備に追われている。 コムサと進が現地に到着すると、 こに越野の誘いで来ていたマサチカ(石垣佑磨)にも再会し、 コムサは驚く。メインのゲストである大物演歌歌手いつもひろし(姜暢雄)も私服でやってくる。
まもなくイベントのリハを始めようとするが、漫才の相方ののぼるは一向に現れない。 本日のメインは漫才であり、それを目当てに来る客が多いという。越野は何とか漫才をやるようにリクエストをする。試しに飛雄馬や真紀やマサチカがやってみるが、 まくいかない。元芸人であり座付作家であるコムサもトライするが、いざ漫才となると噛んでばかりいて、いつものツッコミができない。
果たして、誰が漫才の相方を務めるのか? そして、無事イベントは成功するのか?
 
<大阪公演>
日程:2022年9月30日(金)~10月2日(日) 全5公演
会場:松下IMPホール
※スペシャルカーテンコール:10月1日(土)17:30公演
問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜 11:00~16:00)
主催:ミックスゾーン、 リバティ・コンサーツ
<静岡公演>
日程:2022年10月7日(金)・10月8日(土) 全2公演
会場:静岡市民文化会館中ホール
※スペシャルカーテンコール:10月7日(金)18:00公演
問い合わせ:Daiichi-TV 事業プロデュース部 054-283-8115(平日10:00~17:00)
主催:ミックスゾーン、 Daiichi-TV
料金:¥10,500(税込)
※東京公演・大阪公演・静岡公演、 発売日と料金は同じです。
 
公式サイト: https://www.c-manzai.jp
公式Twitter:@comusamanzai
 
企画・製作:ミックスゾーン
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