2ヶ月連続楽曲リリース GARNiDELiAが込めた楽曲への想い 「私たちの2022年はここからが本番!」
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GARNiDELiA
■踊っちゃってみたの集大成をここで見せたい
――そして「幻愛遊戯」がリリースされた翌月には「謳歌爛漫」がリリースされます。こちらは今回でダンサー活動を引退してしまうみうめさんへのはなむけとなる曲と聞いています。
MARiA:そうなんですよ。寂しい……。
――やはり寂しいという気持ちが大きいんですね。
MARiA:もう歌詞を書きながら何度も泣きました。10年以上一緒に活動してきた仲間ですからね。みうめと217がいなければ『踊っちゃってみた』という企画が世界的なブームになるということもなかったでしょうし、結果私たちが海外進出することも起こらなかったでしょうから。
――すると「謳歌爛漫」に『踊っちゃってみた』の歴史の集約を感じたのはやはり……。
toku:その通りなんですよ。
MARiA:よくぞ言ってくださいました!
toku:今回の「謳歌爛漫」にはこれまで『踊っちゃってみた』シリーズの集大成のつもりで作曲をしているんです。なのでこれまでの楽曲のフレーズを随所に使っているんですよ。あとは、サビでメロディを減らすことで合いの手を入れられるような工夫もして、これまでの『踊っちゃってみた』シリーズの美味しいところどりができるようになっているんです。
MARiA:今回tokuが珍しく、締切ギリギリまで曲が完成しなくてね。みうめが10月いっぱいで活動休止するのに、それまでに曲がリリースできないんじゃないかって正直心配してましたよ(笑)。
toku:制作がいつになく難航しましたからね。最後だからって湿っぽい感じにはしたくない。でも単純に明るい曲にするのも味がない。そこのバランスをどうやって取っていくかにすごく悩んでしまって。
MARiA:結果的にこれ以上遅れたらやばいっていうギリギリラインのところでなんとか曲が完成。そこから私が作詞に入った感じでした。
――すると作詞はかなりタイトなスケジュールになったのではないでしょうか?
MARiA:日数的にはタイトでしたけど、そんなに焦ることはなかったですね。歌詞に込めたいメッセージは決まっていましたからスラスラと作詞作業は進められました。ただ、花火というテーマは曲を聴いてから閃いたものだったんですよ。それでtokuに連絡して「花火の音入れたいから探しておいて!」って言って(笑)。
toku:またそれが大変だったんですよ。花火の音って絵がないとただの爆発音ですからね。曲の中にいきなり爆発音が入るのってどうなんだろうと思って、それをいかに花火の音だとわかってもらえるようにするかという調整にまた難航した。
MARiA:結局作詞は早くできたものの、編曲に時間がかかってしまって。出来上がったのは提出締切直前でしたね。
――それだけ悩みながらの制作だったということですね。
MARiA:やっぱりこの『踊っちゃってみた』というプロジェクトも大きなものにりましたからね。集大成の場で中途半端なものは出せない、そのプレッシャーも感じていましたから結果的に時間をかけての制作になりましたね。
■MARiAが歌詞に込めたみうめへのメッセージ、それは……
――改めて今回の二曲を振り返ると、方向性違えど、ともに和メロの楽曲となっていますね。
MARiA:私はまず、tokuがこんなに和メロのバリエーションが書けるんだってことに驚いています(笑)。
toku:そう言ってもらえると、悩みながらでも作っただけの甲斐があります。
MARiA:やっぱり「極楽浄土」以降GARNiDELiAといえば和、というイメージはできた。それ以降、和物の楽曲で、というオーダーも増えたんですよね。衣装をデザインする私にもなかなかのチャレンジが求められるんです(笑)。また和の衣装考えなきゃ! みたいな。
――衣装のレパートリーは確かに大変そうですね。お話にあった「極楽浄土」がきっかけというのはすごく頷ける話だと思いました。
MARiA:そうそう、「極楽浄土」があったからこそ「幻愛遊戯」も「謳歌爛漫」も生まれた。だからこそ、「極楽浄土」を一緒に踊ったみうめと217には本当に強い想いがあるんです……。
――その想いが「謳歌爛漫」の歌詞に現れているということですね。
MARiA:はい、中でも伝えたかったのは、自分の進んだ道を信じて進んでほしいということ。誰になんと言われてもね。
――歌詞に登場する「言いたい奴には言わせておけばいい」というのがまさにそれにあたるかと思います。
MARiA:そうなんですよ。『踊っちゃってみた』も始めた時は賛否両方あったし、今回みうめが引退することにもやっぱり色々いう人はいると思う。でも、どうせ何やっても文句言ってくる人はいる、そんなのはいちいち耳を傾けないで自分の道を行ってほしい。私たちなんか賛否両論あった『踊っちゃってみた』のおかげで世界で戦えるブランドを手に入れて、世界進出までしてますからね!
――すごく説得力のあるメッセージですね! ここまでのお話を踏まえて、これから公開となる『踊っちゃってみた』動画を見たら僕も泣いてしまう気がします。
MARiA:私も撮影の時に泣いちゃうかもしれない。あ、でも踊ってる時は必死すぎて泣く余裕ないか(笑)。撮影は常に戦いなので!
■GARNiDELiAの2022年はまだまだ終わらない!
――ここから先、年内まだまだお二人の活躍を目にする機会がありそうだと思っています。今話せる範囲で今後のことを教えていただけますか?
MARiA:まだ公開できないこともたくさんありますが、一つだけ言えるのは、GARNiDELiAの2022年まだまだ終わらないということ! これから年末にかけて、用意していたものがもっともっと皆さんに公開されていくので楽しみにしていてほしいです!
toku:フェスなんかもどんどん出ていきますからね。そこで多くの人に僕たちのことを知ってもらって、ファンになってもらいたい。
MARiA:フェスもここ二、三年は出てませんでしたからね。その分は取り戻さないと! なんか昔の忙しさが戻ってきた感じ!
――懐かしい忙しさ、といった感じなのでしょうか?
MARiA:そうなんですよ。目まぐるしくライブやって、その合間で曲書いて。あの頃も忙しかったね。
toku:当時、作業が間に合わなくて海外のライブにデスクトップのパソコン持って行ったりしましたからね。それをホテルのテレビに繋いで作曲したり(苦笑)。
MARiA:やってた! 流石にあれはもうやりたくないね(笑)。
――そこまでの状態にならないことを僕も祈っています(笑)。
MARiA:それにしても、今年の後半は皆さんが追いつくのが大変なほどにどんどん情報が出てくると思うので、なんとかついてきてほしい! そして今年の集大成として12月にはワンマンライブもありますのでそっちも楽しみにしていてほしいよね?
toku:そうだね。そしてさらにその先、来年以降の僕らの活動も楽しみにしていてほしいです。ワンマンライブが今年の僕らの集大成、でもそれも来年をさらに楽しくするための助走だと思っていますから。今年全力で楽しんで、来年はさらに素晴らしい年にしましょう! 気が早いけど(笑)。
インタビュー・文=一野大悟
リリース情報
デジタルシングル「幻愛遊戯」
デジタルシングル「謳歌爛漫」
放送情報
TVアニメ『うちの師匠はしっぽがない』