マンション一棟が住人ごと巨大陥没穴に飲み込まれる 大災害の瞬間を切り取った『奈落のマイホーム』本編映像を公開
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映画『奈落のマイホーム』より (C)2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
公開中の映画『奈落のマイホーム』から、本編映像の一部が解禁された。
『奈落のマイホーム』は、2021年に本国韓国で公開されると、初日に12万6千人を動員し、その年公開された韓国映画で第2位の興行収入を記録した映画。大都市ソウルの中心で起こった地盤沈下によって、突如“巨大陥没穴(シンクホール)”が発生。地下500mに落下したマンションの中で、サラリーマン一家や隣人たちが生き残ろうとする姿を描いたディザスタームービーだ。
平凡なサラリーマンのドンウォンは、11年の節約生活を経て、ソウルにマンションを購入、家族とともに引っ越してきた。同僚を招き“引っ越しパーティー”を開くが、大雨で巨大陥没穴(シンクホール)が発生。マンション全体と住人たちを僅か 1 分で飲み込んでしまう。ドンウォンは反りの合わない隣人・マンス、そして不幸にもこのマンションを訪れていた同僚たちと共に、地下500メートル下に落下。さらに大雨が降り始め、穴はどんどん水で満たされていく。
映画『奈落のマイホーム』より (C)2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
メガホンをとったのは、『ザ・タワー 超高層ビル大火災』や『第7鉱区』のキム・ジフン監督。また、『テロ、ライブ』、『バトル・オーシャン/海上決戦』などを手掛けたVFXチームが参加しているという。物語の中心となるサラリーマン・ドンウォンを演じるのは、『悪いやつら』など多数の映画やNetflixオリジナルシリーズ『D.P. -脱走兵追跡官-』などで知られるキム・ソンギュン。『毒戦 BELIEVER』などのチャ・スンウォンがクセの強い隣人・マンス役、ドンウォンの部下・キム代理役で『探偵なふたり:リターンズ』などのイ・グァンスらが出演している。
解禁された本編は、物語の舞台となるマンションが住人ごと“シンクホール”(巨大陥没穴)に沈む様子を収めたもの。現実世界でも各国で災害として確認されているシンクホールは、表層が何らかの原因で崩壊し、地面にできた凹みや穴のことを指す。都市部では水道管の破損や下水道管の老朽化による崩壊の他、自然の排水パターンが変化したり、新しい分水路が開発されたりした場合にも発生することがあるという。国土交通省が発表した資料によると、韓国では年間平均 900件以上、1日あたり2.6件の陥没穴が発生し、その78%がソウル市内で発生しているという。日本では、2016年には福岡・博多駅前の道路で30メートル四方が陥没するという事故が起きている。
映像では、不穏な地響きとともに地面がどんどんと割れていき、シンクホールの姿があらわに。壁にひびが入り、天井も崩れ落ちていく中、ドンウォンは咄嗟に大事な家族写真のジグソーパズルを抱え、タクシーの中に閉じ込められたキム代理、そして屋上で隣のマンションの住人に助けを求める。激しい揺れに耐えかねたドンウォンは、転倒しジグソーパズルはバラバラに。マンスの「119 に電話してください!」の切実な声も、マンションもろとも穴の中に消えてゆく。また、地面にひびが入る様子や砂埃、電柱が倒れ火花が飛び散るさま、『テロ、ライブ』『バトル・オーシャン/海上決戦』などを手掛けたチームの最先端VFX技術により表現されている。電波も届かぬ地下500mに沈んだ、マンションの住民たちの運命やいかに。
『奈落のマイホーム』は公開中。