亀井聖矢、ロン=ティボー国際音楽コンクール優勝「まだ実感が湧かず、夢のよう」〈SPICEで読める記事を紹介〉
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亀井聖矢
2022年11月7日よりフランス・パリに行われていたロン=ティボー国際音楽コンクール2022にて、ピアニスト亀井聖矢が優勝した。同コンクールは2019年に、日本人の三浦謙司が優勝、務川慧悟が2位に入賞。ピアノ部門での日本人の優勝は12年ぶり、加えて日本人1位・2位独占は史上初の快挙として話題となっていた。
2021年のショパン国際ピアノ・コンクールでの反田恭平(第2位)、小林愛実(第4位)をはじめ、昨今、日本人ピアニストの活躍は目覚ましい。一夜明け、亀井は「まだ実感が湧かず、夢のようです。ここまでがんばってきたことが結果につながり、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」とコメントを寄せている。SPICEでは、これまで亀井に取材した記事を振り返りながら、紹介したい。
2019年、若手音楽家の登竜門とも言われる日本音楽コンクール・ピアノ部門、そしてピティナ・ピアノコンペティション特級に17歳で優勝し、一躍話題の人となった亀井聖矢。SPICEが初めて亀井を取材したのは、その2019年だった。そのときの亀井は、飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学し、1年生に在籍中。「2019年末にはじめてヨーロッパに行き、パリでレッスンを受ける予定」と話し、海外コンクールへの出場も視野に入れた今後の展望を初々しく語っていた。
その後、同じくピティナ・ピアノコンペティション特級の覇者で、前述した2021年のショパン国際ピアノ・コンクールではセミファイナリストとクラシックでも確かな実力を見せる一方、「かてぃん」として活動するYouTubeでは100万人の登録者を誇る角野隼斗との二台ピアノ共演や、東京でのリサイタル・デビュー(2020年、浜離宮朝日ホール)、2022年にはマリア・カナルス国際ピアノコンクールにて第3位、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールではセミファイナリストと、着実にキャリアを重ねてきた。
亀井聖矢(C)T.Tairadate
2022年夏には、反田恭平や角野隼斗も名を連ねる、イープラスとのエージェント契約を締結(※反田は、代表を務める株式会社NEXUSとイープラスとのパートナー契約)。その際にSPICEにて行ったインタビューでは、「まだ若く、勉強中の身」と己を振り返りながら「(イープラスのエージェント体制は)音楽家としての成長・将来性という側面を見据え、コンサート活動やコンクール参加についての理解・サポートがある」と信頼を口にし、今後のビジョンとして、ピアニストとしての活動に加え、作曲や指揮への興味を明かしていた。
この12月には1stフルアルバム『VIRTUOZO』がイープラス・ミュージックよりリリース(12/7(水))。さらに、サントリーホールでのソロ・リサイタルを控えている(12/11(日)すでに完売)。二十歳の若き才能の今後に期待したい。
SPICEで読める亀井聖矢の主なインタビュー/レポート記事
若手登竜門、2つの国内コンクールで優勝した18歳のピアニスト・亀井聖矢が次に目指すもの
https://spice.eplus.jp/articles/262926
人々は「亀井聖矢」を二度好きになる――ピアニスト・亀井聖矢、YouTubeチャンネルを開設 8年前の「謎の天才少年」動画の正体を明かす
https://spice.eplus.jp/articles/271001
2019年日本音コン&ピティナ特級覇者・亀井聖矢、東京でのリサイタル・デビューへ! 「いい緊張感と興奮とで音楽を作りあげたい」
https://spice.eplus.jp/articles/276217
ピアニスト亀井聖矢「新たなる世界へ」 “集大成”から飛躍誓う、東京オペラシティでの凱旋コンサートをレポート
https://spice.eplus.jp/articles/291201
2つの国際コンクールを経て、ピアニスト亀井聖矢のヴィジョンを聴く イープラスとエージェント契約を締結
https://spice.eplus.jp/articles/304686
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リリース情報
発売日:2022年12月7日(水)
品番/価格:em-0026 / ¥3,000(税込)
収録日:2022年9月15日(木)
収録会場:サントリーホール
1. リスト/ラ・カンパネラ
2. リスト/超絶技巧練習曲第4番 「マゼッパ」
3. リスト=ベッリーニ /「ノルマ」の回想
4. ラヴェル/夜のガスパール - 1.オンディーヌ
5. ラヴェル/夜のガスパール - 2.絞首台
6. ラヴェル/夜のガスパール - 3.スカルボ
7. バラキレフ/東洋風幻想曲 「イスラメイ」