柚希礼音、美弥るりから女性キャストが美しく力強いショーを繰り広げる SHOW-ism Ⅺ『BERBER RENDEZVOUS』会見&ゲネプロレポート
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謎のクライアントから依頼を受けた彼女たちは、国籍も抱える事情も様々。だが、会話の内容からそれぞれの生い立ちや個性が見えてきて一人ひとりの魅力に惹きつけられる。
男性がいない中で「人間とは」というテーマを表現するために、柚希を男役に据えたサイレント映画、個性的なヒロインたちにスポットライトを当てた映画、彼女たちのありのままを見せるドキュメンタリー、カラフルで幻想的なファンタジー、家族の歴史を描いた映画と、様々な手法で挑んでいくのが面白い。柚希と美弥のディエットダンスを始めとするしなやかで艶のあるダンスや歌唱力を活かしたパワフルで美しい楽曲たち、舞台美術や照明が化学反応を起こし、見応え十分なショーが繰り広げられる。
それぞれの短編から受ける印象、伝わるメッセージが違うのに加え、撮影する映画とは別に、柚希と美弥が演じるバディの過去に関するストーリー、映画制作を依頼したクライアントに関する謎といったストーリーもあるため、会見で出た通り、どんな人にも刺さるシーンや歌詞、セリフがあるだろうと感じた。
また、撮影が進み、彼女たちの関係性が深まっていくのに並行して、短編映画の内容もダークなものや個々の強さを描くものから、人との繋がりを描いたあたたかい印象へと変わっていく。最初は険悪だったバディが映画制作を通してそれぞれの想いや立場を理解し、距離を近付けていく姿に引き込まれる。
そして、日替わりのスペシャルゲストの見せ場も十分。出番は少なめながら強烈な印象を残すキャラクターであり、アドリブではないかと思われるやり取りも。それぞれのゲストがどう演じるのか楽しみになった。
小林が「シンプルにかっこいい、美しいといった感情を楽しんでほしい」と語っていたように、彼女たちのパフォーマンスを素直に受け止めるだけでも楽しめる本作だが、コミカルなシーンが伏線になっていたり、キャラクターたちの心情の揺れや変化が繊細に描かれていたりと、発見も多い。ぜひ劇場に足を運び、自分なりの楽しみ方を見つけてほしい。
本作は11月20日(日)〜12月5日(月)まで、シアタークリエで上演される。
取材・文・撮影=吉田沙奈
公演情報
会場:日比谷 シアタークリエ
柚希礼音 美弥るりか
JKim 佐竹莉奈 鈴木瑛美子 宮本美季 原田薫
菅谷真理恵 中嶋紗希 RISA 宮城ユリカ
11月20日(日)18時公演
11月23日(水・祝)13時公演
11月23日(水・祝)18時公演
11月21日(月)13時公演
11月21日(月)18時公演
11月22日(火)18時公演
11月25日(金)13時公演
12月3日(土)13時公演
12月3日(土)18時公演
11月26日(土)13時公演
11月26日(土)18時公演
11月27日(日)13時公演
11月28日(月)13時公演
11月28日(月)18時公演
11月29日(火)13時公演
12月1日(木)13時公演
12月1日(木)18時公演
12月2日(金)13時公演
12月4日(日)13時公演
12月5日(月)13時公演
料金:11,000円(全席指定・税込)