来場者騒然のサプライズゲストも! 『ANIMAX MUSIX 2022 Part2』レポート 「確信した! アニメ! 音楽! ライブ! 絶対無くならない!」 熱い盛り上がりが見せたアニソンライブの未来への希望
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■フィナーレにはFLOWとORANGE RANGEの競演が! そしてアニソンの未来と夢は絶対に終わらない!
【angela×てっぺんっオールスターズ】
いよいよライブもクライマックスへと近づき、ステージには七色のカラフルなドレスをまとったangelaが、ツナギ風の衣装をまといコンサートライトを手にしたてっぺんっオールスターズの9人を従えて登場。唄うナンバーが「乙女のルートはひとつじゃない!」(TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』)、さながら悪役令嬢と取り巻きのファン達といった面持ちに。そんな11人でポップなラブソングからオペラやラップ風のパートなどへとめまぐるしく入れ替わるナンバーを、ステージに広がって声援を求めたり、全員で中央に集まってのアピールをしたりと、多彩なパフォーマンスが繰り広げられる賑やかなステージとなった。
【angela】
ステージを盛り上げてくれたてっぺんっオールスターズを見送り、いよいよ自己紹介からのソロステージになるかと思いきや、「そんなわたし達、TWO-MIXです!」と叫ぶatsukoにずっこけるKATSU。実は7月に発売されたTWO-MIXのトリビュートアルバムに参加した縁からのネタで、二曲目はその中でangelaが担当した「JUST COMMUNICATION」(TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』)を披露。迫力の生バンド演奏と、angelaならではの荘厳さを讃えたボーカルが組み合わさり、原曲の迫力をよのパワーアップさせたようなアレンジに場内も沸き上がった。
曲を終えてから「本当はangelaです!」と改めての自己紹介。そしてANIMAX MUSIXには2017年以来の参加になったことや、今年で結成30周年を迎えたことなどを語り、いよいよラストナンバーへ。
「タオルがあれば振ってください!」とファンにお願いして始まった曲は、angelaの定番ナンバーである「Shangri-La」(TVアニメ『蒼穹のファフナー』)だ。作品にちなんで場内のコンサートライトは蒼穹の青に染まり、atsukoは自らタオルを振りながらKATSUと共にスタンド席前を周回して熱唱。さらに間奏ではクラップのリズムを口で指示してファンに合わせてもらったり、声が出せない代わりにラスサビを「手拍子で唄って下さい!」とコールして、ファンも見事に手拍子のリズムで唄うという最高のレスポンスを決めてみせた。そしてラストは「ジャンプいくよー!」を合図にみんなで飛んで、見事にステージを締めくくった。
【大橋彩香】
PART1にはウマ娘のウオッカとして参加した大橋彩香が、PART2ではソロステージで登場。一曲目は揺れ動く女の子の心を唄った「ワガママMIRROR HEART」(TVアニメ『政宗くんのリベンジ』)をパワフルで澄んだボーカルで熱唱し、場内を一気に自分の色へと染め上げていく。歌の後半ではランウェイからアリーナ中央へと進みながらファンの間近で歌を届け、最後はファンと共に全員が縦ノリで盛り上がった。
曲を終えてのMCでは、GRANRODEOとのコラボが嬉しかったことや、来場している両親も喜んでステージを見てくれていると思うと、ここまでのステージで感じた様々な事を語った。そして「まだこぶしあげられますかー!?」というゲキとともに次のナンバー「Be My Friend!!!」(TVアニメ『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』)がスタート。パワフルなシャウトと迫力の生演奏、特に大橋自身がMCで注目と言っていた迫力のドラムが鳴り響く中で、サビでジャンプなどを繰り返して力強い歌とパフォーマンスをファンへと届けていく。クライマックスではステージを飛び回りながら声援を求めて空気を盛り上げていき「最後は一緒に飛びましょう!」を合図に全員でのジャンプを決めて、ラストアーティストへと最高のタスキを渡してみせた。
【FLOW】
『ANIMAX MUSIX 2022』の大トリを飾るのは、『コードギアス』『NARUTO』シリーズなど、数多くの傑作アニメソングを送り出してきたFLOWだ。一曲目の「WORLD END」(TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』)から迫力の演奏と伸びやかなツインボーカルが生み出す円熟のパフォーマンスを全開にして、横浜アリーナをFLOWの世界へと染め上げていく。そしてステージの興奮は次なるシークレットアーティストの登場でさらに加速する!
【FLOW×ORANGE RANGE】
メインステージのFLOWと相対するように最前ステージに登場したシークレットアーティストは、何とORANGE RANGE! もちろんANIMAX MUSIX初登場で、場内は声なき大歓声のごときファンの喜びの圧力に震えるかのようだった。。
TVアニメ『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R2』主題歌「デイドリーム ビリーヴァー」を唄いながら、互いに近づいていくORANGE RANGEの三人とFLOWのボーカル・KOHSHIとKEIGO。そして5人がアリーナで勢ぞろいすると、自らのボーカルを武器にやり合うように絡みながら、全員でハーモニーを奏でながらメインステージへと進んでいく。そしてラストは5人の赤ベラハーモニーで締めくくられ、大トリに相応しい最高のコラボステージが繰り広げられた。
「改めてFLOW×ORANGE RANGEです!」
そんなあいさつと共に始まったMCでは、意外にもFLOWが横浜アリーナのステージに立つのは今回が初めてで、「デイドリーム ビリーヴァー」もFLOWとORANGE RANGEがライブで併せたのは今回が初めてと、初めて尽くしのレアなステージになったとのこと。
そして初めてのANIMAX MUSIX登場となったORANGE RANGEは、自分達が登場した時に大きな歓声と拍手が上がったのが嬉しかったと、一緒にステージを盛り上げてくれたファンに感謝のメッセージを送った。
そして「全員揃ってるからやっちゃっていいですか?」を合図に、先日FLOWもカバーしたばかりのORANGE RANGEの「O2」(TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』)をコラボレーションするというさらなるサプライズが!
おなじみの歌い出しを5人による迫力満点のハーモニーで繰り出された時点で、場内も初っ端から興奮の縦ノリで盛り上がり、曲の疾走感そのままに夢のコラボレーションステージは駆け抜けるようにラストを迎える。
「ORANGE RANGE! 20年越しのコラボ! 横浜アリーナ最高でした! ありがとう!」
そんなFLOWからのメッセージに場内は割れんばかりの拍手に包まれた。
【FLOW】
「確信しました! アニメ! 音楽! ライブ! 絶対無くならない! これからも俺達のライブ作っていこうぜ!」
まだまだパンデミックの先は見えなくても、何とかがんばってきたすべてのエンタメには絶対明るい未来がある…今日のライブでそれを確信したFLOWの熱いメッセージと共に始まったラストナンバーはTVアニメ『NARUTO-ナルト-』主題歌の「GO!!!」。ステージと場内が一体になって何度もジャンプを決めて、KOHSHIとKEIGOはスタンド席前を疾走して間近で絶唱。さらに「まだまだいけますよね!」からのウェーブ二連発も見事に決まり「やっぱりみんな最高だー!」と喜びの叫びが上がる。
クライマックスではバンドメンバーもそれぞれがサビを歌い、ファンはそれにクラップを合わせて盛り上げていく。そしてボーカルの二人も最後まで会場内を走り回って歌い続け、最高に盛り上がってくれたファンに「みんな最高ー! ありがとうございましたー!」と感謝の叫びを送った。そして最後に来年7月1日に幕張メッセでのアニソン縛りライブが決定したことを告げて、「今日の続きはそこで」と再会を約束して見事な大団円を決めてみせた。
【LAST SESSION】
すべての曲を終えたステージに司会の田口尚平アナウンサーが再登場し、今日のライブをマナーを守りながら盛り上げてくれたすべてのファンに感謝の言葉を送った。そしてPART1同様に全アーティストのあいさつと記念撮影を終えた後、FLOWの「みなさんまだいけますか?」の言葉を合図に、出演陣全員でのラストセッションとしてTVアニメ『NARUTO-ナルト-』主題歌「青春狂想曲」を唄うことに。ユニット&アーティスト毎にボーカルを繋いでいき、最後は全員でのハーモニーで最高のグランドフィナーレを飾り、二部合わせて6時間を超えたアニソンの饗宴は最高のエンディングとなった。
「また必ずANIMAX MUSIXで会いましょう! 今度は声出せるように!」
最後を飾ったこのメッセージ……まだまだ完全とはいえないものの、少しずつ感染対策を徹底した上での声出しライブを行う試みは増えつつある。来年のANIMAX MUSIXでファンの声援が戻ってくるのは、けっして夢物語ではないはずだ。
文・レポート=斉藤直樹
セットリスト
『ANIMAX MUSIX 2022 Part2』