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牧島 輝×有澤樟太郎、相性の良さは「理屈じゃない」~舞台『セトウツミ』ビジュアル撮影レポート&インタビュー

2023.1.27
レポート
舞台

牧島 輝&有澤樟太郎の想像が現実に?!~スペシャルインタビュー

――本作の上演については、牧島さんと有澤さんの発案がきっかけだったそうですね。ぜひ経緯を教えてください。

牧島:もともと「俺と樟太郎でもし舞台やるなら何やりたい?」という話をしていたんです。役者あるあるなんですけど、何か作品を見るたびに「舞台化したらどの役やりたい?」って考えるんですよ。2人とも漫画や映画が好きなので、しょっちゅうそういう話をするんです。2人でやるなら『セトウツミ』がいいねって話になって。

有澤:ちょうどコロナ禍の自粛期間中だったんだよね。皆が自分からいろんなことを発信し始めた時期に「僕らならどうする?」って考えて。2人で演じたいと思ったのが『セトウツミ』でした。

――なぜ『セトウツミ』を演じたいと思ったのでしょうか?

有澤:輝がもともと原作ファンだったんです。僕は映画きっかけで作品を好きになりました。

牧島:樟太郎とは休みが合うたびしょっちゅう遊びに出かけているし、瀬戸と内海みたいによく一緒にいるんですよ。普段の僕ら二人と作品の空気が、ちょっと似ているかもしれない。2人で演じるのを想像すると、しっくりきたんです。

有澤:「どうする?」「やってみたいって本当に言っちゃおうか?」って盛り上がって。

牧島:僕がマネージャーに「樟太郎と『セトウツミ』をやってみたい」って相談してみたんです。そしたらなんと、(主催の)梅田芸術劇場さんに話が通って……。

有澤:そこから1週間後には、もう劇場を押さえてもらってたもんね。稽古の合間に輝から「この前の『セトウツミ』の話、できそうなんだけど」って連絡をもらって、すぐ自分のマネージャーさんに確認したもん。今でもあの時のことは忘れられない。本当にビックリした。

牧島:そう。「よっしゃあ!」っていう喜びも大きいですけど、同時に「え? 本当に?」の気持ちが強いです。

有澤:いよいよ作品が本格的に動き出した今日も、撮影しながらずっと驚いていました。あまりの関係者の多さに……。

牧島:うん。衣裳着て、鏡を見ても実感がなかった。実際に撮ってもらっても、モニターに出ている写真は自分たちじゃないみたいだった。

有澤:何回も確認したもんね。

牧島:「ここに写ってるのって、本当に俺らなの?」って。

有澤:だって、自分たちから「やりたい」ってお願いした作品が実現するなんて……こんな贅沢なことある?

牧島:ないよ。だから撮影終わった今も、ずっとビビってるもん。

――『セトウツミ』で繰り広げられる会話劇は、舞台と相性が良さそうですよね。

有澤:個人的には、まだ舞台化されてないほうが不思議なくらいでした。僕は関西人なので、関西特有の漫才のような掛け合いに魅力を感じるんです。シュールな作風だけどツボにはまるし、笑いのループから抜け出せなくなる瞬間が何回もある。舞台化にあたってはそのあたりが肝になると思うんですが、輝は関西人顔負けの笑いのセンスがあるので……(頷く牧島を見て)褒められてるんだから、ちょっとくらい照れろよ!

牧島:いや、本当にその通りだなと思って。

有澤:少しは謙遜しろ! 「本当にその通りだな」って顔するんじゃないよ(笑)。

牧島:(笑)。すごく舞台と相性の良いお話だと思いつつ、だからこそ難しさもあるよね。繊細な笑いだったり。

有澤:表情で笑わせたりね。

牧島:だからこそ、小劇場向きのお話なんじゃないかと予想していたんです。

有澤:まさか、東京芸術劇場 プレイハウスに立たせてもらえるなんて……そのあとは、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティですよ!?

牧島:もう、梅田芸術劇場さんのお力がすごすぎて……。いまだに信じられません。

――本作は内海と瀬戸のテンポ感や間合い、相性がかなり重要になりそうです。牧島さんと有澤さんはプライベートでも仲が良いとのことですが、ずばり現在の相性を数値化すると?

牧島:こいつには、しょっちゅうムカついてるんです。

有澤:しょっちゅうって!

牧島:意見も合わないことも多いし。今は正直、一緒にやっていけるのかなって不安ですね。なので、100点満点でいうと……まあ、100点ですかね。

有澤:あはははは! 満点やん。

牧島:樟太郎との相性は、理屈じゃないところがあるんですよ。たまたま同い年だったこともあるし、いろんなツボが一緒だったり、同じ趣味を持っていたり。ここまで合う人はなかなか出会えないでしょうし、貴重な存在ではあります。

有澤:知り合ってからはまだ日が浅いんですよ。ここ3、4年の付き合いだよね?

牧島:急激に仲良くなったよね。

有澤:最初からお互いの家で映画見て、語って、飲んで……っていう遊び方だったもんな。僕らが絡んでいると、先輩たちが喜ぶんですよ(笑)。

牧島:嬉しそうにしてくれるんですよね。「あいつらなんかやるんじゃないか」って集まってきてくれる(笑)。

有澤:仲は良いですけど、今回の作品は輝が関西弁を喋れるかどうかにかかってるから。僕の数値は、そこ次第で判断します。この作品は全編を通して、関西弁ネイティブな二人の会話劇じゃないですか。独特の間に、さらに学生らしさが加わる面白さがあるから……。

牧島:うん。正直、今のままだとやばい。僕はもともと共通語なんですけど、関西弁って方言の中でも最もポピュラー。みんな知ってるからこそ、ごまかしがきかない。セリフとしての方言のなかでも特にハードルが高いと感じています。

有澤:特に関西の人は、関西弁に対しての愛が強いからね。なあ、合宿しよっか。ひたすら関西弁で喋り続けるっていう。

牧島:しようぜ。樟太郎もこっちではずっと標準語だもんな。

有澤:しー! 関西の人にバレたら「関西弁捨てたんか?」って怒られるから!

牧島:捨てたんか。

有澤:捨ててへんわ! 僕は地元を、兵庫を愛しています!

――(笑)。では最後に、公演を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

牧島:素敵な魅力がたくさんある作品ですが、僕が特に好きなのは自分も輪に入ったような気持ちにさせてくれるところ。自分が読者としてだけではなく瀬戸になったり、内海になったりして没頭できる。内輪な笑いって本人たち以外には通じないこともあるけれど、この作品は自分も同じ世界に入れるんです。僕らもそういう空気感を大切に演じたい。客席で見る皆さんも『セトウツミ』の世界に入ったような感覚になっていただけるよう、頑張りたいです。

有澤:以下、同文です。

牧島:おい。俺がちょっといいこと言ったからって(笑)。

有澤:原作に対して、輝はすごく愛があるんです。僕も負けないくらいもっと漫画を読み込んで、向き合っていきたい。僕ら、登場人物の打ち合わせもさせてもらったんですよ。2人が思い描いたことを実現してもらっていることが不思議な感覚はありますが、しっかり感謝しなきゃいけない。ここまで来たら引き下がれません。輝とは舞台『キングダム』でも共演しますし、直前までスケジュールが一緒。同じ時間を過ごす中で、関係性をもっと深めていきます。

取材・文・撮影=潮田茗

公演情報

舞台『セトウツミ』
 
■日程・会場 
<東京>2023年5月27日(土)~6月4日(日)東京芸術劇場 プレイハウス
<大阪>2023年6月10日(土)~6月11日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
 
■原作:此元和津也『セトウツミ』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
■上演台本・演出:内藤裕子
■出演者:牧島 輝、有澤樟太郎、佐藤日向、納谷 健、岩崎正寛、南沢奈央
 
<e+貸切公演>開催
プレオーダー1/29(日)23:59まで受付中
 
[東京]
日程:2023年5月27日(土)18:00開演
会場:東京芸術劇場 プレイハウス

[大阪]
日程:2023年6月10日(土)17:00開演
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
 
■一般発売:2023年4月8日(土)AM10:00~

料金(全席指定・税込):[東京] S席7,800円、A席5,800円/[大阪] 全席指定7,800円

■お問合せ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)〔大阪〕06-6377-3888 〔東京〕0570-077-039
■企画・制作・主催:梅田芸術劇場