尾上松緑が席亭をつとめる『紀尾井町家話』第94回の配信が決定　松本幸四郎、市川猿之助の同世代３人が2022年を振り返る

2022年12月23日（金）20:30より、イープラス「Streaming+」にて、紀尾井町夜話特別編『紀尾井町家話』第94回が配信されることが決定した。

歌舞伎座5階・歌舞伎座ギャラリーで開催されていたトークイベント『紀尾井町夜話』の特別編として、歌舞伎俳優・尾上松緑が席亭（ホスト）となり、様々なゲストに迎えた「リモート飲み会」という形でスタートした本配信。歌舞伎の深淵に迫る真面目な談義か炸裂する一方で、ざっくばらんな裏話や驚きのプライベートトークが飛び出すなど、緩急自在なトークが話題となり、これまでに90回を超える配信を行っている。

2022年も1月5日の配信より、若手、ベテランに限らず多くの歌舞伎俳優が招かれたほか、新派俳優や常磐津・清元・長唄・鳴物などの音楽家、舞踊家など、歌舞伎に所縁のある方々が多く出演し楽しいトークを繰り広げてきたが、今年も残り半月を残すばかりとなり、いよいよ『紀尾井町家話』2022年の年納めとなる配信が発表された。

2022年を締めくくる第94回の配信には、松本幸四郎、市川猿之助が出演することが決定。今月の歌舞伎座『十二月大歌舞伎』昼の部で上演されている『鞘當』（さやあて）でも共演している３人。この『鞘當』では、乱暴者で横暴な振る舞いをする不破伴座衛門を松緑が、その伴座衛門が横恋慕する葛城太夫の恋人で今は浪人でありながらも和事味漂う色男、名古屋山三を幸四郎が演じている。そして、伴座衛門と山三の鞘がぶつかり、諍いになっているところを止めに入る留女・仲居のおえんを演じるのが、猿之助だ。十三代目市川團十郎の襲名披露に相応しい、歌舞伎ならではの様式美がつまった華やかな演目で、息の合った演技を披露している。

今回、ゲストで登場する幸四郎は、歌舞伎の舞台以外にもテレビドラマへの出演やBS松竹東急で放送中の「松本幸四郎の沼る！」で様々なことへ挑戦するなど、幅広いジャンルで活躍。一方の猿之助もまた、大河ドラマをはじめ、映像作品への出演や自身が立ち上げた演劇プロジェクト「猿之助と愉快な仲間たち」の公演などで息つく暇もなく一年を駆け抜けた。

今回、2020年12月の第22夜ぶりに、幸四郎、松緑、猿之助の同世代３人が『紀尾井町家話』に集結する。本配信では、それぞれが出演した舞台や作品など、2022年の出来事を振り返る。