演劇ユニット・unratoがスコットランドを舞台にした青春群像劇『Our Bad Magnet』を2023年4月に上演
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(左から)松島庄汰、木戸邑弥、小西成弥、奥田一平
演劇ユニット「unrato(アン・ラト)」が、2023年4月6日(木)~4月16日(日)東京芸術劇場 シアターウエストにて、 第9回公演『Our Bad Magnet』を上演することが決定した。
本作は、スコットランドの劇作家ダグラス・マックスウェルの代表作で、広田敦郎が翻訳を、大河内直子が演出を務める。
『Our Bad Magnet』は、2000年にスコットランドのグラスゴーで初演された青春群像劇で、世界15カ国以上で翻訳上演されている人気作。
日本では2012年にD-BOYS STAGEが物語の舞台を日本に置き換え『淋しいマグネット』のタイトルで上演した。今回は広田による新訳で、原作に忠実にスコットランドを舞台に上演する。
舞台は、海添いの小さな町。登場するのはアラン、フレーザー、ポール、ゴードンの4人の同級生たち。かつては人気観光地だったがすっかりすたれてしまったその町に、29歳になった彼らが苦い思い出を抱えながら集まってくる…。
物語は彼らの9歳、19歳の場面を行き来しながら、4人のその時々の真実が描かれていく。10年ごとに変わっていく関係やそれぞれが抱える口に出せない思い出たちが、29歳になった今、一気にあふれ出す。劇中劇を盛り込みながら、現実とファンタジーが交差し人生の真実を浮き彫りにしていく、切なく美しい物語となる。
出演者には、多彩なジャンルの舞台で活躍する若手俳優が顔を揃えた。
同級生の4人は、さまざまなタイプの舞台に主演する松島庄汰、近年はミュージカルや映像にも活躍の場を広げる木戸邑弥、ストレートプレイや2.5次元舞台に加え声優としても活動する小西成弥、『熱海殺人事件』『文、分、異聞』などの好演も記憶に新しい文学座の奥田一平が演じる。
松島庄汰
木戸邑弥
小西成弥
奥田一平
圧倒的な物語と言葉の力を信じた本作は、改めて演劇の力を思い起こしてくれる美しい作品。閉塞感に追い込まれそうになる現代、改めて生きていくということをこの戯曲を通して見つめなおしてみたい。
【大河内直子 コメント】
「僕らは孤独で悲しみながら地上をさまよう運命なのです。」
大人になるにつれ、私たちが置き去りにしてしまって久しい蒼い時、記憶の底に沈めて久しい傷、青春の孤独と終焉ー。ヒリヒリとした青年たちの孤独が、「寂しい」という彼らの内なる声が、現代の私たちの孤独に響いてくる。青年たちは痛々しいほど不器用で美しい。これは青春の神話だ。才能あふれる若き俳優たち、スタッフと共にこの青春の神話に挑みます。
公演情報
【作】 ダグラス・マックスウェル
【演出】大河内直子
【日程・会場】2023年4月6日(木)~16日(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト
一般発売 2023年2月25日(土)
主催:(株)アイオーン