『アニー』クリスマスコンサート2022 レポート~ダンスキッズがクリコンに帰ってきた!
丸美屋食品ミュージカル『アニー』クリスマスコンサート2022 オープニングナンバー「ダンサブル・トゥモロー (Tomorrow) 」 (C)NTV 転載・転用禁止
【THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『アニー』第48回
『アニー』クリスマスコンサート2022 レポート~ダンスキッズがクリコンに帰ってきた!
「丸美屋食品ミュージカル『アニー』クリスマスコンサート2022」(通称:クリコン)が、2022年12月17日(土)・18日(日)に新国立劇場 中劇場で開催された。今回で24回目を迎えた、クリスマスシーズン恒例のコンサートである。
会場に掲出されていた公演ポスター
今回の出演者は、2022年のアニー&孤児たち、そして2017年・2020年(中止)・2021年・2022年ハニガン役のマルシア、2022年ルースター役の財木琢磨、2022年リリー役の島ゆいか。さらに2020年(中止)・2021年・2022年のダンスキッズも参加した。
ダンスキッズは、密を防ぐ感染症対策のため、2020年のオンラインによる「丸美屋食品presents『アニー』スペシャル・クリスマス・パーティー」および2021年クリコンへの出演が叶わなかったが、今回は3年ぶりに彼らを加えてのクリコンが実現、華やかなステージを届けてくれた。
構成・演出は小川美也子、振付は小山みゆき、音楽監督はミュージカル『アニー』の本編と同じ小澤時史がつとめ、福田光太郎指揮のオーケストラによる生演奏で開催された。以下、筆者が鑑賞した12月17日(土)18時の回および12月18日(日)15時千穐楽の模様をレポートする。
会場ロビーに設置されたアニーのボード
オーケストラが、ミュージカル『アニー』の代名詞ともいうべき「トゥモロー(Tomorrow)」のイントロを奏でると、アニー、孤児たち、ダンスキッズも加わってのナンバー「ダンサブル・トゥモロー (Tomorrow) 」と共に幕が開く。
まずは、2022年アニー役をつとめた山崎 杏、山本花帆が元気に自己紹介。続いて、チーム・バケツの孤児たちが「バケツ、がんばるぞ!押忍!」と威勢よく挨拶すれば、チーム・モップの孤児たちも「ヒップ・ヒップ・フーレイ!」(『アニー』劇中のセリフ)と士気を上げる。するとダンスキッズが、「セブン、エイト!」と拍を取って、華麗に舞い始める。
「ハードノックライフ(Hard-Knock Life)」では、バケツ、モップ、ぞうきんがとてもカラフルだ。とりわけ、モリー役の2人(新谷彩羽・成瀬みずき)が序盤で持っていたバケツが、クリスマスカラー(緑・赤)だったのが心憎い。とはいえ、「クリスマスって何?」「サンタって誰?」といった歌詞のとおり、孤児たちは皆、クリスマスには縁遠く、辛い毎日なのだ。そして、その心情を彼女らはそれぞれ独白形式で語る。思い出を語る子、強がる子、もう楽しいクリスマスは自分たちに訪れないことを知っている子……。
しかし、そんな孤児たちの心を洗い流すかのように、アニー2人が「メイビー(Maybe)」を歌う。きっと両親はどこかにいて、自分を待っていてくれるーークリコンでおなじみ、アニー2人によるアカペラバージョン。上のパートを山本、下のパートを山崎が支え合って歌う。孤児たちも途中からコーラスに加わり、重厚で厳かな雰囲気が流れる。
「ハードノックライフ(Hard-Knock Life)」 (C)NTV 転載・転用禁止
孤児院の院長ハニガンに日々こき使われる孤児たちだが、アニーを中心に彼女たちとて、なかなかどうしてしたたかである。ハニガンへの悪だくみをけっして忘れない。そもそも、子ども嫌いなハニガンにとって、孤児院で生意気な子どもたちに囲まれていること自体が地獄ともいえる。そんな思いを、ハニガン役のマルシアが「リトルガールズ(Little Girls)」に託して歌えば、やがて彼女を取り囲むようにチーム・バケツ、チーム・モップの孤児たち12人がついてくる。普段のステージではどちらかのチーム=6人だけなので、倍増した天敵たちに、ハニガンの発狂度合も倍増の勢いだ。
歌い終えたマルシアがハニガンの衣裳を脱ぎ、黄色のドレスにお召し変えすると、ルースター役の財木琢磨、リリー役の島ゆいかも合流。この三悪がそろった、ということで、曲はもちろん「イージーストリート(Easy Street)」!
「イージーストリート(Easy Street)」 (C)NTV 転載・転用禁止
とはいえ悪人なのは舞台だけで、実際、子どもたちの奮闘を目の当たりにした財木と島は、リハーサルで大泣きだったという。孤児たちがおしゃまに歌う「フリードレス (Fully Dressed)」(映画ヴァージョン)も、きっと二人の涙腺を刺激したに違いない。
「フリードレス (Fully Dressed)」(映画ヴァージョン)は、2014年(日本公開は2015年)の映画『ANNIE』で、Siaが歌っていた「You're Never Fully Dressed Without A Smile」のアレンジである。現代のファッション感覚を取り入れつつも、「おしゃれの決め手はスマイル」という不滅のテーマがカッコかわいく歌われている。
「フリードレス (Fully Dressed)」(映画ヴァージョン) (C)NTV 転載・転用禁止
「N.Y.C.」では、ウォーバックスのパートを財木が、グレースのパートを島が担当し、悪役とは違う一面を見せてくれた。特に財木の声が、ウォーバックスにピッタリ! 若さと艶やかさを併せ持った、のびやかな歌声にウットリさせられる。未来のスターのパートを歌ったのは、アニー役の山本、山崎。そしてダンスキッズも登場し、コートを脱ぎ捨て、煌びやかな衣裳に変身する。チーム・バケツ、チーム・モップのダンスキッズが最高の技を惜しみなく一斉に披露したため、観客は全てを眼で追うことが不可能。そこで、後ほど、ダンスキッズ一人ひとりが得意技を披露するコーナーも設けられることとなる。その際に島が、「ダンスキッズは2019年にオーディションで選ばれ、(中止になった)2020年、(東京公演初日のみの出演となった)2021年、そして2022年、と活躍し、『アニー』をずっと支えてくれました」と、こちらの気持ちを代弁してくれたのも含めて、本当に嬉しい時間だった。
「N.Y.C.」 (C)NTV 転載・転用禁止
高嶋悠花:イタリアンフェッテ
合田晴音:ダブルピルエットからのターンジャンプ
船岡玲那:片手前方転回2回
渡邊杏奈:側宙2回
齋藤日南:トリプルピルエットからアチチュードターンからのセカンドジャンプ
平山明香里:回転からのアチチュードジャンプ
山田紗良:側宙1回
鳥塚美羽:バク転4回からの側宙
磯部ちひろ:ターンジャンプからのグランパドゥシャ
中野晴太:片手側転2回
2022年のアニー2人は、かつてこのSPICE連載でインタビューをおこなった際、似たもの同士であると語っていた。そんな2人が「2人でいればいい(I Don't Need Anything But You)」をデュエットする。この曲は本来、アニーと大富豪ウォーバックスの2人が歌って踊るナンバーだ。それをアニー2人が鏡合わせの振付で歌うことで、歌詞にある「パートナーが大切」「幸せな似たもの同士」を体現している。曲の途中からは孤児たちもバックで踊るのだが、これも「2022年の仲間!」を感じさせ、観ているこちらの涙腺を緩ませた。
「アニーアニー(Annie)~2人でいればいい(I Don't Need Anything But You)」 (C)NTV 転載・転用禁止
続いては、ダンスキッズによる歌舞「ポーラー・エクスプレス(The Polar Express)」。これがもう、最高のパフォーマンス。山田紗良をセンターに、ダンスキッズがクールに技を決めまくる。高速のメロディにしっかり乗せてくる歌声の凛々しさ。全員のラインダンスは圧巻! ご時世が許せば、歓声をあげてスタンディングしていたかもしれない。今は、拍手に全身全霊を込めさせてもらった。
「ポーラー・エクスプレス(The Polar Express)」 (C)NTV 転載・転用禁止
クリスマス・コンサートならではの「クリスマスソング・メドレー(「Santa Claus Is Coming To Town」、「ママがサンタにキッスした」、「All I Want For Christmas Is You」、「Winter Wonderland」)」も実に楽しい。中でも、年少孤児たちが天使のような白い衣裳で歌う「ママがサンタにキッスした」、そして、黒川明美と深澤七子が大迫力のソロで会場を揺らした「All I Want For Christmas Is You」が印象的だった。
「クリスマスソング・メドレー(Santa Claus Is Coming To Town、ママがサンタにキッスした、All I Want For Christmas Is You、Winter Wonderland)」 (C)NTV 転載・転用禁止
「ジングルベル・ロック (Jingle Bell Rock) 」は、島と財木が、ウインターファッションに身を包んだダンスキッズとともにキュートさ全開のパフォーマンス。山本アニー「普段の悪役とは全然違いますね」、山崎アニー「島さんアイドルみたい!」……山崎アニー、島が「可憐Girl's」のYUIKAと知っての冗談かな?
さて、2022年は、劇中1922年生まれのアニーにとって生誕100周年の記念すべき年だ。山崎アニーは「自分が100歳になっても健康に生きていたい。100歳になったらヨガの先生になりたい」と話し、山本アニーは「健康に生きて、今のようにミュージカルに出ていたい」と語った。小学生でも健康に気を遣う現代である。
続く「ヘイル・ホーリー・クイーン(Hail Holy Queen)」は、2人のアニーと孤児たちがサンタ帽を被って熱唱、シーセンきあら、小田島優月、そして最後を締めた久住星空の力強いソロが光った。
「ヘイル・ホーリー・クイーン(Hail Holy Queen)」ソロ・久住星空 (C)NTV 転載・転用禁止
「クリスマスキャロル・メドレー(「もろびとこぞりて」、「あめには栄え」、「もみの木」、「ひいらぎかざろう」、「荒れ野にみ使い」)」では、指揮の福田とオーケストラの楽団員もサンタ帽で可愛さを演出。島の「メリー×メリークリスマス (Merry×Merry Xmas)」では、ダンスキッズがトナカイカチューシャとサンタドレス、紅白の縞々靴下で出てきたのが、それこそアイドルさながらだった。
中野晴太がサンタの扮装で出てきたときには「晴太、サンタ」と観客も心の韻を踏んだことだろう。中野は今回、キッズの中で唯一の男子として、「ジングルベル・ロック (Jingle Bell Rock) 」でも島をリードするなど大活躍だった。
孤児たちも加わった「メリー×メリークリスマス (Merry×Merry Xmas)」は多幸感いっぱい (C)NTV 転載・転用禁止
続いてグリーンのドレスをまとったマルシアが「ホワイトクリスマス(White Christmas) 」を英語で歌う。アニー2人も中盤から加わり、しっとりとクリスマスムードを盛り上げる。
アニー2人は小学5年生、山崎アニーは「英語が苦手なので、カタカナでルビをふって頑張った」と言い、マルシアに「いい子、いい子」とハグされていた。仲良しなハニガン×アニーが観られるのは、クリコンだけ!
山本アニーは、ラテン語のゴスペルである「ヘイル・ホーリー・クイーン(Hail Holy Queen)」に苦心したそうだが、ブラジル出身のマルシアが「ブラジルはポルトガル語(ラテン語)、自分も日本語の習得に苦労したから気持ちがわかる」と深く共感していた。アニーの話を優しく聞いてくれるハニガンに会えるのは、クリコンだけ!
楽しい時間もそろそろ終わりに近づいてきた。2021年、2022年のミュージカル『アニー』は感染症対策による一幕90分(休憩なし)の短縮バージョンで上演されたため、カットされてしまったクリスマスソングがある。「大変な世の中だけど、希望を持って」とアニー2人が宣言してからの「ニューディール・フォー・クリスマス(A New Deal for Christmas)」だ。チーム・バケツ、チーム・モップの各ダンスキッズが間奏で踊るのを、それぞれのチームの孤児たちが応援する姿を3年ぶりに観ることができた。
2022年のクリコンは、子どもたちが中心となって大いに盛り上げ、若さあふれる熱量と、それに負けないクオリティの高さで観客を魅了し続けた80分だった。最後はもちろん、『アニー』といえばこの曲、「トゥモロー(Tomorrow)」。先頃2023年のアニー役に選ばれた、深町ようこ、西光里咲も、緊張と喜びにあふれた表情で加わる。
「トゥモロー(Tomorrow)」山崎 杏、深町ようこ、西光里咲、山本花帆 (C)NTV 転載・転用禁止
2023年の『アニー』は、全二幕 2時間30分(途中20分休憩を含む)のフルバージョンに戻ること、そして、マルシア、財木、島も続投することが発表された。さらにアニー、孤児たち、ダンスキッズの組分けおよび、大人キャスト、アンサンブルキャストも決定し、2023年の『アニー』に向けて動いていく。それは中止になった2020年を含め、1986年から2022年まで、『アニー』を繋いできた皆からのバトンだ。2022年のアニーズ、卒業おめでとう! そして2020年・2021年・2022年を支え続けたダンスキッズ、本当にありがとう!!
丸美屋食品ミュージカル『アニー』クリスマスコンサート2022 赤Tシャツがダンスキッズ (C)NTV 転載・転用禁止
(☆=『アニー』以外の楽曲)
1.「ダンサブル・トゥモロー (Tomorrow) 」
2.「ハードノックライフ(Hard-Knock Life)」
3.「メイビー (Maybe) 」
4.「リトルガールズ(Little Girls)」
5.「イージーストリート(Easy Street)」
6.「フリードレス (Fully Dressed)」映画版
7.「N.Y.C.」
8.「アニーアニー(Annie)~2人でいればいい(I Don't Need Anything But You)」
9.「ポーラー・エクスプレス(The Polar Express)」☆
10.「クリスマスソング・メドレー
(Santa Claus Is Coming To Town、ママがサンタにキッスした、
All I Want For Christmas Is You、Winter Wonderland)」☆
11.「ジングルベル・ロック (Jingle Bell Rock) 」☆
12.「ヘイル・ホーリー・クイーン(Hail Holy Queen)」☆
13.「クリスマスキャロル・メドレー
(もろびとこぞりて、あめには栄え、もみの木、ひいらぎかざろう、荒れ野にみ使い)」☆
14.「メリー×メリークリスマス (Merry×Merry Xmas)」☆
15.「ホワイトクリスマス(White Christmas) 」☆
16.「ニューディール・フォー・クリスマス(A New Deal for Christmas)」(2021年・2022年 『アニー』本編カット曲)
17.「トゥモロー(Tomorrow)」
■文・場内写真撮影=ヨコウチ会長
■オフィシャル写真提供=日本テレビ ©NTV ※転載・転用禁止
公演記録
■日時:
2022年12月17日(土)12:00 / 15:00/ 18:00 開演
2022年12月18日(日)12:00/ 15:00 開演
■全席指定:7,300円(税込)
■出演:2022アニー&孤児たち+ダンスキッズ
山崎 杏/山本 花帆/新谷 彩羽/成瀬 みずき/山口 菜々美/久住 星空/小田島 優月/
北村 栞/深澤 七子/シーセン きあら/黒川 明美/小林 桜/神澤 七緒/岩淵 心咲/
磯部 ちひろ/合田 晴音/齋藤 日南/高嶋 悠花/鳥塚 美羽/中野 晴太/平山 明香里/
船岡 玲那/山田 紗良/渡邊 杏奈
■スタッフ
構成・演出:小川 美也子
音楽監督:小澤 時史
歌唱指導:青木 さおり
振付:小山 みゆき
舞台監督:村上 洋康
■協賛:丸美屋食品工業株式会社
■協力:キョードー東京、ADKマーケティング・ソリューションズ
公演情報
■会場:新国立劇場 中劇場
■日程:2023年4月22日(土)~5月8日(月)
■料金:
・全席指定:8,900円(税込)
・スマイルDAY(特別料金)全席指定:7,400円(税込)=4/24(月)・25(火)13:00公演、26(水)13:00/17:00公演
※4歳未満入場不可。1人につき1枚必要。
■2023年2月4日(土)10:00 販売開始予定。
■問合せ:キョードー東京 TEL:0570‐550‐799
【夏のツアー公演】
8月、松本公演、大阪公演、名古屋公演、新潟公演を予定。
アニー:深町 ようこ / 西光 里咲
ウォーバックス:藤本 隆宏
ハニガン:マルシア
グレース:笠松 はる
ルースター:財木 琢磨
リリー:島 ゆいか
ルーズベルト大統領:ひの あらた
<アニー&孤児たち>
【チーム・バケツ】
アニー役:深町 ようこ(フカマチ ヨウコ)
モリー役:南里 侑明(ナンリ ユメ)
ケイト役:和田 愛海(ワダ アミ)
テシー役:大矢 結姫(オオヤ ユメ)
ペパー役:難波 夏未(ナンバ ナツミ)
ジュライ役:坂本 柚月(サカモト ユズキ)
ダフィ役:能重 歩実(ノウジュウ フミ)
【チーム・モップ】
アニー役:西光 里咲(サイコウ リサ)
モリー役:井手 陽菜乃(イデ ヒナノ)
ケイト役:和田 知怜(ワダ チサト)
テシー役:川野 未琴(カワノ ミコト)
ペパー役:橋元 優(ハシモト ユウ)
ジュライ役:小金 花奈(コガネ ハナ)
ダフィ役:山﨑 結香(ヤマザキ ユイカ)
(以上、Wキャスト)
<ダンスキッズ>
【チーム・バケツ】
あやね(アヤネ)
及川 結芽乃(オイカワ ユメノ)
松村 芽依(マツムラ メイ)
宮原 心空(ミヤハラ コア)
山田 葵(ヤマダ アオイ)
りこまる(リコマル)
【チーム・モップ】
岩崎 百恵(イワサキ モモエ)
戸辺 葵(トベ アオイ)
伴野 未采(バンノ ミコト)
福岡 大河(フクオカ タイガ)
船戸 晴(フナト ハレ)
正木 蓮央斗(マサキ レオト)
(以上、Wキャスト)
<アンサンブル>
伊藤 広祥、鹿志村 篤臣、後藤 光葵、長澤 仙明、望月 凜、矢部 貴将
太田 有美、三上莉衣菜、村田 実紗、横岡 沙季
脚本:トーマス・ミーハン
作曲:チャールズ・ストラウス
作詞:マーティン・チャーニン
音楽監督:小澤 時史
振付・ステージング:広崎 うらん
■主催・製作:日本テレビ放送網株式会社
■協賛:丸美屋食品工業株式会社
・上演時間は途中休憩20分を含め、約2時間30分を予定。
・開場は各開演の45分前となります。
・チームバケツ、チームモップのダブルキャスト公演になります。
・出演者、チームは都合により変更の可能性があります。
・申し込み後の変更・キャンセルはできませんので、予めご了承ください。
※政府や東京都のガイドラインを遵守して開催し、特別な要請があった場合、公演の変更や中止をさせて頂く場合がございます。
1933年12月、真冬のニューヨーク。1929年に起こった世界大恐慌が色濃く残り、誰もが希望を失っていた中で、ニューヨーク市立孤児院には前向きな11歳の少女、アニーがいた。アニーは孤児院を脱走し、犬のサンディと出会うが、警官に補導され連れ戻される。そこにやって来たのが大富豪ウォーバックスの秘書グレース。彼女の取り計らいにより、アニーはウォーバックス邸でクリスマス休暇を過ごすことになる。ウォーバックスはアニーを気に入り、養子にしたいと願うが、アニーが「普通の子と同じように両親と暮らしたい。父さんと母さんを見つけ出したい」と望むので、ウォーバックスは5万ドルの賞金を用意し、アニーの両親を公開捜索する。しかし名乗り出てくるのは、両親になりすまそうとする賞金目当ての悪人ばかり。さらには孤児院長ハニガンと、その弟ルースター、ルースターの恋人リリーも悪事を企んで……。アニーはいったい、どうなってしまうのか?!
歴史あるミュージカル『アニー』にウォーバックス役で再び出演できます事、とても嬉しく思っております。
目まぐるしく流れているこの時代の中で、このミュージカルが伝えていくもの、そして伝えなくてはいけないものを、ウォーバックスという役を通し、考えそして感じながら、お客様にお届けできるよう精一杯演じていくつもりです。
2020年は東京公演、地方公演共に全公演中止、2021年と2022年は一幕としての上演、そして2023年は二幕のフルバージョンでの公演になる予定です。
是非劇場にお越しいただき、皆様と共にミュージカル『アニー』の世界に心を重ね合わせ、感動を共有させていただきたい、そう願っております。