宮澤エマ、成河出演 家族の再生を細やかに描くピュリツァー賞受賞の傑作『ラビット・ホール』新ビジュアルが公開
-
ポスト -
シェア - 送る
上段左より…宮澤エマ 成河 土井ケイト 下段左より…阿部顕嵐 山﨑光 シルビア・グラブ
2023年4月に上演が決定しているPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビット・ホール』の新ビジュアルが公開された。出演者たちが憂いに満ちた表情で見つめる印象的なビジュアルとなっている。
2007年にピュリツァー賞を受賞した戯曲「ラビット・ホール」(Rabbit Hole)は、傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描いた傑作として知られる。2010年には、ニコール・キッドマンの製作・主演により映画化もされ、数多くの映画賞に輝いた。
演出は『ジャージー・ボーイズ』(2016,18,22)、『天保十二年のシェイクスピア』(20)、『NINE』(20)など優れた作品で数々の演出家賞、作品賞に輝く藤田俊太郎。
藤田は2017年からPARCO劇場のレパートリーである朗読劇『ラヴ・レターズ』の演出を手掛けており、またパルコ・プロデュース作品としては、2017年に『ダニーと紺碧の海』を紀伊國屋ホールで演出した。演劇への熱烈な愛をこめて作品創りに邁進する演出家が、念願の戯曲屈指の俳優陣と共に胸に迫る舞台を届ける。
主役ベッカは、今回が舞台初主演となる宮澤エマ。舞台に留まらず22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、その確かな演技力で近年映像での活躍も目覚ましい宮澤が、至高の戯曲に挑む。
そして夫ハウイーを演じるのは、作品毎に観客の支持を高め続け、本年度第57回「紀伊國屋演劇賞個人賞」を受賞した成河。宮澤と成河による夫妻の繊細かつ豊かであろう台詞の応酬に期待が高まる。
妹イジーは、蜷川幸雄の「ネクスト・シアター」が生んだ大型女優、土井ケイト。藤田作品の常連女優でもある土井のイジーは舞台を弾ませるに違いない。
また、事故を起こした高校生ジェイソンは、人気グループ「7ORDER」のボーカルで舞台等でも多くのファンを魅了する阿部顕嵐とオーディションで抜擢された山﨑光がダブルキャストで演じる。
そしてベッカとイジーの母ナットを演じるのは、数多くの演出家から厚い信頼を集めるシルビア・グラブ。『三谷幸喜のショーガール』や森新太郎演出『ジュリアス・シーザー』(21)など、PARCO劇場には欠かせぬ女優だ。
2023年春、私たちが今最も出会いたい再生の物語を、PARCO劇場の50周年イヤーに相応しい素晴らしいキャストと演出で、自信を持って届ける。