阿部寛が第15回アジア・フィルム・アワード「Excellence in Asian Cinema Award」受賞 『孔雀王 アシュラ伝説』など国内外出演作多数
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阿部寛
アジア・フィルム・アワード・アカデミーが、第16回アジア・フィルム・アワード「Excellence in Asian Cinema Award」を俳優の阿部寛に授与することを発表した。阿部は3月12日(日)に香港で開催される授賞式にも参加予定だ。
アジア・フィルム・アワード・アカデミーが主催する『アジア・フィルム・アワード』は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。アジア・フィルム・アワード・アカデミーは『東京国際映画祭』『香港国際映画祭』『釜山国際映画祭』の3つの映画祭が共に2013年に創設。アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。
阿部に授与される「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人としての受賞は、第9回(2015年)の中谷美紀、第13回(2019年)の役所広司に続き、3人目となった。なお、本賞を含め、過去のAFA特別賞の受賞者には、山田洋次監督、アミターブ・バッチャン、チャン・イーモウ監督、ミシェル・ヨー、ホウ・シャオシェン監督、アン・ホイ監督、樹木希林、イ・ビョンホンらが名を連ねている。
阿部は、1987年の映画『はいからさんが通る』で俳優デビューしてから30年以上のキャリアを誇り、国内外で90本以上の映画に参加。初主演となった1990年の日本・香港合作『孔雀王 アシュラ伝説』以降、東京を舞台にトニー・レオンらアジアのスターたちと共演した2000年の香港映画『東京攻略』、2008年のタイアクション映画『チョコレート・ファイター』、2017年の日中合作『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』などに出演してきた。今回の受賞は、阿部の卓越した演技力と才能が、日本だけでなく国際的な映画シーンでも認められ、アジア映画の発展に大きく貢献したことから決定したとのこと。
阿部、アジア・フィルム・アワード・アカデミーのウィルフレッド・ウォン会長、東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康氏のコメントは以下の通り。
阿部寛
この度【Excellence in Asian Cinema Award】を受賞することができ、とても光栄に思います。AFAのような大きな賞をいただき、本当に驚いています。受賞を聞いた時は、これまでずっと一緒にやってきたスタッフさんたちがそばにおり、皆で本賞を分かち合えることが嬉しく、大変感謝しています。
ウィルフレッド・ウォン(アジア・フィルム・アワード・アカデミー会長)
「日本のエンターテインメント業界における阿部寛さんの地位は、唯一無二のものです。彼の演技への愛情は、日本映画そしてテレビドラマに新鮮さと活力をもたらし、日本のエンターテインメントの発展に大きく貢献しています。
安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン)
阿部寛さんは、日本の映画界やテレビ界の若い世代に、献身性と独創性において目標となる姿勢を示してきました。阿部さんが映画への情熱を持ち続け、将来、アジアの映画そしてテレビで、さらなる飛躍を遂げることを期待しています。