主演・木村文乃×深田晃司監督『LOVE LIFE』の北米配給が決定
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『LOVE LIFE』 (C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
映画『LOVE LIFE』の北米配給権をアメリカの配給会社・オシロスコープ社が獲得したことがわかった。同作は、3月15日から19日まで米ニューヨーク州クイーンズのMoMI (Museum of The Moving Images)で開催される『First Look Festival 2023』に選出されている。
『LOVE LIFE』は、深田晃司監督の最新作にして、9本目の長編映画。構想期間20年を経て完成させた作品で、ミュージシャン・矢野顕子の同名楽曲をモチーフに、「愛」と「人生」に向き合う一組の夫婦の物語として、映画を完成させた。劇中では、愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの主人公・妙子に、ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこから明らかになる本当の気持ち、彼女が選ぶ人生が描かれる。妙子役で主演をつとめるのは、木村文乃。木村は、深田監督の映画初参加となる本作で、聴者の役ながら、手話による身体表現にも初挑戦している。また、妙子の夫・二郎役で永山絢斗、妙子の元夫・パク役でろう者でもある砂田アトム、二郎の元恋人・山崎役で山崎紘菜、二郎の母・明恵役で神野三鈴、二郎の父・誠役で田口トモロヲが出演している。
妙子(木村文乃)が暮らす部屋からは、集合住宅の中央にある広場が一望できる。向かいの棟には、再婚した夫・二郎(永山絢斗)の両親が住んでいる。小さな問題を抱えつつも、愛する夫と愛する息子・敬太とのかけがえのない幸せな日々。しかし、結婚して1年が経とうとするある日、夫婦を悲しい出来事が襲う。哀しみに打ち沈む妙子の前に一人の男が現れる。失踪した前の夫であり敬太の父親でもあるパク(砂田アトム)だった。再会を機に、ろう者であるパクの身の周りの世話をするようになる妙子。一方、二郎は以前付き合っていた山崎(山崎紘菜)と会っていた。
『LOVE LIFE』が上映される『First Look Festival』は、映像博物館Museum of the Moving Image(MoMI)のショーケースとして、世界各国から集まった長編・短編映画をニューヨークの観客に紹介するイベントだ。
また、『LOVE LIFE』について、オシロスコープ社の買い付け担当者でアクイジションマネージャーのアーロン・カッツ氏は、「我々は長い間、深田晃司監督のファンでした。この真情がこもった映画の公開に関わり彼と一緒に働く機会を得たことを嬉しく思います。深田監督は感情的な筋立てによって複雑なキャラクターを作り上げている一方で、同時に、相対的に彼の世界を展開できるよう現実的な選択をしている。彼は現代の巨匠であり、本作を観客の皆さんと共有できて胸が躍る思いです」(「DEADLINE」より)とコメントしている。
『LOVE LIFE』は公開中。