井上瑞稀、本髙克樹らが、“好き”に向かって突き進むヲタクたちの熱い青春を描く 青春POP ROCK『ルーザーヴィル』ゲネプロレポート

2023.3.6
レポート
舞台

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イギリスのロックバンド・Son of Dorkのデビューアルバム「Welcome to Loserville」の曲を使ったジュークボックスミュージカル『ルーザーヴィル』。ウエストエンドで上演されるやいなや大ヒットし、2013年のオリヴィエ賞、ベストニューミュージカル賞にノミネートされるなど高評価を得た。ヲタクな高校生たちの日常や恋愛を、疾走感あるポップロックに乗せてコミカルに描いた新感覚の傑作ミュージカルだ。

演出はストレートプレイやミュージカル、2.5次元舞台まで幅広く手掛けるウォーリー木下。翻訳・訳詞にミュージカルを中心に振付戯曲の翻訳などの分野にも活躍の場を広げている福田響志、音楽監督に現役ヴァイオリニストとしても活動するNAOTO、振り付けにダンスエンターテインメント集団・梅棒が担う。

主人公のコンピューターヲタク・マイケルを演じるのは、今回は初の単独座長となるHiHi Jetsの井上瑞稀。マイケルの親友・SFヲタクのルーカス役に7 MEN 侍の本髙克樹、頭脳明晰な転校生・ホリーに高月彩良。マイケルたちをいじめるエディを山本涼介、彼の恋人・レイアを青野紗穂と、フレッシュさと実力を兼ね備えたスタッフ・キャストが顔を揃えた。

初日を前にした会見には、井上瑞稀、本髙克樹、高月彩良、山本涼介、青野紗穂の5名が登壇した。

――まずは意気込みをお願いします。

井上:無事に初日を迎えられることを嬉しく思います。みんな個性的ですし、ハンドマイクを持って歌うシーンなどもあるのでぜひ楽しんでください。

本髙:ミュージカルナンバーがたくさんありますし、今回のカンパニーは同世代が多いこともあってみんな仲良し。もちろん井上とも仲良くなっていますので、親友の関係性にもぜひ注目していただけたらと思います。

高月:音楽が魅力的で、31曲あるんですが、いろんな表情を持っています。飽きずに楽しんでいただける舞台になっていると思います。

山田:僕はいじめっ子のエディを演じます。観にきてくださったお客さん全員に嫌われるよう、ここにいる二人(井上、本髙)含め、オタク四人を心の底から楽しんでいじめたいと思います!

青野:パワーやパフォーマンスが魅力的な作品です。皆さんにも学生の頃に戻って観ていただけたら嬉しいです。

――井上さんは初の単独座長です。

井上:すごく緊張しています。新橋演舞場には『少年たち』で何度か立ちましたが、それはメンバーや美少年のみんなで座長だったので。今回はプレッシャーと責任を感じています。みんなに助けてもらいながらここまできました。座長っぽいことをまだできていないんですが、千秋楽までに恩返しできたらと思っています。とりあえずカンパニーTシャツを作っているところです。

一同:ありがとうございます!

井上:昨日本髙に「俺も一緒に作ったことにしていい?」って言われて。二人で作らせていただきました。

本髙:名前だけじゃなく、ちゃんと半分出資しました!

――先ほど「みんな仲良し」というコメントがありましたが、具体的には。

本髙:(井上は)まだ人見知りしてるよね。

山本:目が合わないもん。

井上:エディはやっぱり怖くて。(役柄として)いじめられるから。

山本:目が合ったら会釈されるんですよね。

井上:席が近い人同士でよく喋っていたので、レイアさんたちは盛り上がってるなあって。何話してたんですか?

青野:席が近いのが私と(高嶋)菜七ちゃん、Emaちゃん、山本さんで、中身のない話ばっかりしてましたね。山本さんがいつもグミを買ってくるけど1シーン終わる頃には全部食べてるから「食べるの早くない?」とか、「今日はチョコ買ってきた」とか(笑)。

山本:全然覚えてないです(笑)。

本髙:瑞稀はこのこと知らないよね。

井上:役柄も相まって、稽古場でも一軍の人たちって感じがあったからドキドキしちゃって……。

青野:それ仲良くなってるって言えないよね(笑)?

井上:でも役者として皆さん信頼してます! レイアさんはすごく歌がうまいので。

本髙:(井上だけ)席が離れてたのもあったんですよ。途中で席替えしたけどそれでもあんまり喋らなかった。

井上:余裕がなかったのもあって、あんまり皆さんと喋れませんでした。大反省です。

本髙:でもオタクチーム(塩田、島)とは仲良くなったよね。

――井上さん演じるマイケルと本髙さん演じるルーカスは作中で少し気まずくなるとのことですが、お二人自身はどうですか?

井上:本当に頼りっきりで、分からないことは相談しました。マイケルとルーカスの関係性通りというか。タイピングとかも教えてもらいました。

本髙:初めて人にキーボードの配列を教えました(笑)。「ここがPで……」みたいな。

――オタクが主人公の話にちなんで、皆さんがハマっているものを教えてください。

井上:バンドにハマっていろんな曲を聴いています。今作でも後ろで演奏してくれているのを見てかっこいいなと思いますね。一度挫折したけどギター熱が上がってきていて、ギターオタクになれたらなと。

本髙:本当はラーメン二郎ですけど、舞台に関連していうと歌ですね。青野さんや島(太星)くんが僕の好きな歌声。YouTubeで聞いたりボイストレーナーの方に教わったりしています。

高月:(演じるホリーが)特徴的なメガネをかけていて、慣れるためにかけていたらいいなと思い始めました。最近はネットショップでメガネばっかり見てます。

山本:PCにハマっていて、今回一人楽屋で暇なのもあってノートPCを買っちゃいました。動画編集とかしようかなと思ってます。

青野:私も一人楽屋で暇なので、ゲームをずっとやってます。ちょっと自慢なんですけど、今やっているゲームではアジア圏の上位5%に入りました(笑)。

――見どころとお客様へのメッセージをお願いします。

井上:それぞれのパッション、熱がすごく出ていて、ライブ感満載です。あと、今回は銀テープが出る曲があって、ミュージカルでは新しいなと思います。お客さんも手拍子をしたり自然と体が動いてしまったりすると思うので、一体になって楽しんでもらえたら。全力でノってもらえたら僕らも応えるので、一緒に盛り上がれたら嬉しいです。心躍る作品になっていると思うので、ぜひ劇場に足を運んでください!

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